耐える女の子たちがいる風景 > 夏の日

このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。



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夏休みの屋上には僕たちしかいない。水泳部の練習も今日は休み。二人きりの罰ゲーム。

「ちゃんと時間通りに来たね」

「約束だからね。ルールは守るわ」

「良い心がけだ。じゃあ、さっそく始めようか」

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「57、58、59……もっと深く」

「はい」

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「99、99、99……お尻が浮いてるぞ」

「うっ……はい……」

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「なんだへばったのか。あと一回だったのに」

「はぁ……はぁ……っ、はぁ……」

「腕立て伏せ、ノルマ未達。ペナルティーは男子と同じ格好になってもらおうか」

「ふーん……。ずいぶんと姑息なこと。今まで私に勝てなかった腹いせのつもり?」

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「……、……、……」

「……ちゃんとカウントしてよ」

「なあ、ペナルティーの意味わかってる?」

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「……これでご満足?」

「1、2、3……意外に大きいんだな」

「そう、ありがと……!」

「99、99、99……」

「いい加減にしてっ!」

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「最後までちゃんと体を起こせよ。……まあ僕はどっちでもいいけどね」

「うう、ぃやあ……」

「今ので99。ラスト、右側もいこうか」

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「くッ……、変態ッ!」

「はい、100回。腹筋はクリアと認めてあげるよ」

「調子に乗らないでよ。今度勝ったら裸で校庭ランニングさせてやるから!」

「いいよ、なんだったら今日勝負するか。別にプールはいつでも使えるぜ」

「受けて立とうじゃない。負けたらその場で勝った方の命令を聞くのよ」

「OK、わかったよ」

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「そんな……どうして……!?」

「僕は静流に勝つために、この一年間ずっと特訓を積んできたんだよ。他に言うことがあるんじゃないの?」

「……ま、負けました。な……な、生意気な……ことを言って、申し訳……ありませんでした」

「罰ゲームを続けようか」

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「夏川、静流の……お、お、お尻……た、たたいて……」

「声が小さい!」

「夏川静流の、お尻を叩いて、反省させてくださいッ!!」

「くす。大きな声を出すと、近所の人に気づかれてしまうかもよ」

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「お願い……もう、これ以上は…………無理……」

「だめ。まだだ。良いと言うまで開くんだ」

「いやぁッ。み……見えちゃう……!」

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「あん!」

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「あうっ!」

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「きゃあ」

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「そんなに足を上げて。なに、もっと見せたいの?」

「ぐぬぅッ……。ご、ご指導……ありがとう、ございますっ!」

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「夕焼け、綺麗だね」

「……もう、気は済んだでしょ?」

「まだ。僕はずっと強い静流に憧れていたんだよ。ねぇ、もうひとつの約束、覚えてる?」

「覚えてないっ」

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「勝ったら静流に告白する。次の休みはちゃんと服を着てデートしたいな」

「バカ。してあげない。あんたなんか、絶対に……嫌ッ!」


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