投稿作品集 > 邪な管理教育 p.02
このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。
■■ 2 ■■
俺が体育館に到着したのは、始業開始後五分程度が経過してからだった。
入口に対して奥になる方向に舞台が設置されていて、その前に3年D組の女子生徒が四人ずつ四列で真四角の形を作って整列していた。
生徒との間には少し距離があり、こちらに背中を向けているため、入ってきた俺の姿は見えない。
出入口を向いて整列させると、先生がやって来たことを目ざとく察知して急に姿勢を正す輩がいるから、集会などをする時と同じく舞台の方を向かせているのだ。
音を立てないように静かに館内に入って、少しだけ横方向に移動する。
濃紺のブルマに包まれた16個のヒップがこちらを向いている。真後ろから見ると列が重なって最後尾の四人のお尻しか見えないが、横にずれると角度が付くため16人全員のブルマをいっぺんに拝むことが出来る。
これは、きちんと等間隔で並んでいるかどうかのチェックにもなる。誰かがズレていればすぐにわかるのだ。
さすがに3年生だけあって、このクラスの整列は完璧だった。
女子生徒たちは棒のようになって微動だにせず、直立不動を維持したままだ。私語をしたり、余所見をしたりする者も皆無だ。どこかで俺が見張っているかもしれないという緊張感が、ブルマ尻からもヒシヒシと伝わってくる。
(うむ。姿勢だけは一人前だな)
前後にも左右にも乱れのない方形。各生徒が4×4の格子点に正確に立っている。背筋を伸ばし、両手を指先までビシっと揃えて、顎を引き、しっかりと正面を見る。
よく訓練されていることがわかる中学生らしい姿と言えるだろう。
俺はこのポジションに立ってしばらく様子を観察することが好きだった。
どの尻もブルマが鋭く食い込んで、真ん中を縦に走る谷間が深い皺となって刻まれている。両脚の付け根にはこんもりとした尻肉の畝が、左右にむにむにと絞り出されていた。
これだけ離れた距離から見ても、つい目を引いてしまうほどの迫力がある食い込みのオンパレードなのは、さすがに最上級生と言うべきだろう。身体はもう大人と変わらないのだ。
男性陣の間では『ハミケツ、ハミ尻』などと呼称される現象だが、中3にもなれば何度も見ても生々しく、いやらしさが滲み出でいる。思春期の若くて健康な少女が、人前で生のお尻の一部を露出させているのだから当然だ。
ブルマは女子生徒からはすこぶる不評で、『なくして欲しい』『せめて冬はジャージを穿きたい』『もう少しゆとりのある服装が良い』といった意見を、毎年何回か頂戴する。
だが、そうした内容に真摯に対応した結果が、目の前にある光景だ。16人全員が、ひとり残らずハミケツ状態。
スタイルの良い娘だけではない。中には痩せてほっそりとした線の生徒もいれば、樽のように無駄な肉が多い生徒もいる。前から顔を見れば、はっとするほどの美少女もいるし、美という文字とは無縁の娘もいる。
だが、こうして背後から眺めてみれば、そういう娘も全て含めてみんなで作り上げてこそ出来る、集団のエロティシズムが完成されていた。
一人の例外もなく食い込んで、小さめの逆三角形を描くブルマ。左右均等にはみ出して、ぷにゅと盛り上がった尻肉。そこには一切の差別など存在しない。
ただ女子であるというだけで、等しく下尻を晒して運動をし、羞恥を我慢する。すべての女子生徒が校則という法のもとに平等なのだ。
人間嫌なことを避けていたら社会に出て苦労する。嫌でも我慢することを、中学生のうちに覚えておくことは良いことだ。
それに、ろくに体を鍛えることもせずに、だらしなくケツに肉をつけて成長したのは、まさに自己責任でしかない。
嫌ならしっかりと鍛錬して、恥ずかしくない肉体を作り上げれば良いだけのこと。それを棚に上げて文句を言う精神はたたき直す必要があるだろう。
女子全員から進んでブルマを穿きたいという意見が聞かれるようになれば、この体操着にはさしたる意味もないのかもしれないが、文句が出るということはそれだけ精神的な鍛錬に役立っている証拠でもある。
3年生なのだからブルマが小さめになっているのも仕方がない。言ってみれば、小学校卒業したての1年生から大人の階段を登った分だけ、尻肉が窮屈になっているということだ。
10代半ばにしてすでに十分な貫禄と淫靡さを備えた16個のブルマ尻を、視界の端から一人ずつ詳細に検分していく。ブルマの食い込み具合を確認することが目的だ。
俺が来る前に行っているはずの準備体操には、前屈や屈伸、腿上げなどの動作が含まれている。真剣にやっていればヒップラインにはずり上がりが生じるのだ。
だから、食い込み方を見れば、その生徒がきちんと体操をしていたかどうかがわかる。
夏場は尻にくっきりと付いた日焼けの境目がガイドラインになるからよりわかりやすいが、冬場でも毎日ブルマの状態を確認している俺の目を誤魔化すことは出来ない。
絶対に人前で言うことはないが、俺は密かにこのチェックを『ハミケツ検査』と名付けていて、2年生以上は全クラス毎時間必修と勝手に決めていた。
ケツ肉のはみ出し方によって、検査の結果は以下の三つに分類される。
1.合格
2.不合格―不真面目
3.不合格―反抗
普通はほとんどの生徒は『合格』だ。1年の一学期でもない限りは、怖い体育教師がいる時間に手を抜くことはない。
それでも稀に出る不合格には二種類があり、『不真面目』はいつもよりも食い込み方が少ない場合だ。しっかりと体操していないとそうなる。
本校オリジナルの準備体操では、第3運動で前屈を行う。両足をしっかりと揃えた気を付けの姿勢から、上体を腰から曲げて伸ばした両手で床に指先を付ける。膝は絶対に曲げない。
これを四回実行するのだが、女子のブルマはまず確実に食い込む。前屈運動前と後では尻の露出面積は明確にその差を視認できるので非常にわかりやすい。
立っているだけでもパンティー同然の下半身を露出させた女子中学生たちが、腰を曲げて一斉にお尻を高く突き上げた姿勢になった瞬間も見応えがあるが、再び身体を起こして起立に戻った時の、こぼれ出た生尻の山脈はなんとも壮観だ。
魔法の力で女子全員のお尻を剥き出しにしてやったような快感が味わえる。
ハミケツの出具合が甘いと不合格になる。そのもう一種類が『反抗』だ。不真面目がもともとしっかり運動をしないことが原因であるのに対して、『反抗』は運動した後にブルマを触って食い込みを直す行為が推測された場合に適用する。
ブルマが食い込むのは恥ずかしい。それは男の俺でも見ればよくわかる。しかし、授業中は指示がないのに勝手に体操服を触ったり、中学生らしくない着こなしをすることは厳禁である。これも校則で決まっている。
予想以上に食い込んでしまって思わず直す者もいれば、違和感を覚えてつい無意識に触ってしまう者もいるが、どちらも同罪だ。校則に違反するのだから立派な『反抗』である。
さすがに先生が見ている前で直すほど度胸のある生徒は少ないが、見ていないところでこっそりとする者は後を絶たない。バレないつもりかもしれないが、ブルマを見れば一目瞭然なのだ。
自然になってしまった食い込みと後から直した裾ではラインが異なる。一人ではわかりにくくても、こうして1クラス全員並んで見比べると、綺麗なヒップラインに誤差が出るためすぐに判明する。
U字からV字を描いたブルマの下端の曲率に歪みが生じるのだ。特に裾を引っ張って修正した場合などは丸わかりだ。
『反抗』の方が『不真面目』よりも罪が重い。
『不真面目』と判定した場合には、概ねクラス全員を尻叩きか、違反した本人の容姿が特に優れていれば本人だけブルマを下ろさせて尻叩き程度で許してやるが、『反抗』した生徒が出た時は確実に連帯責任で全員を罰することにしている。
俺の機嫌が良ければブルマを脱いでケツバット。虫の居所が悪いと一時間ブルマは没収されたままで、違反者にはパンティーをも下ろさせることもある。
さて、今日の3年D組はどうだろうか。容姿も成績も平均的なクラスだ。まさか『反抗』と判定しなければならないような生徒はいないと思うのだが……。
俺は16個の女子中学生のハミ尻肉を、ひとつずつ存分に堪能した。
肌に貼り付いた薄いブルマのせいで、腰から下の身体の線は完全に浮き出てしまっている。遠目には一様に見えたハミケツの群集も、近くで観察すれば個性を主張していることがわかる。
大きいもの、小振りなもの。横に張っているもの、縦に伸びるもの。臀溝だけがプリッと盛り上がっているもの、下方向にやや広がって出てしまっているもの。
しかし、どのような形状であれ、伸縮性を備えた濃紺の指定体操服が確実にフィットして、尻肉を絞り上げていることだけは共通していた。
(ふふ、下着のパンツ一枚でいるのと変わらない状態が、定められた制服だからな。お年頃の小娘にとっては、恥ずかしがるなという方が無理があるか)
もしブルマを穿かなくても良いと許可すれば、ほとんどの女子生徒はジャージを着用するだろう。せめて指定服を廃止して、好きなサイズに買い換えることを自由にするだけでも、目の前に広がっている尻肉の畝の大半は覆い隠されてしまうに違いない。
誰ひとりとして、好き好んでこんな格好などしていない。校則だから仕方なく従っている。怒られて罰を受けるのが嫌だからしぶしぶ我慢しているに過ぎないのだ。
女子生徒たちを見ていると、そんな服装を強要しているのは他ならぬ俺自身なのだという役得の味をしっかりと噛みしめることが出来て、背中がムズムズするような快感を覚えてしまう。
(実に中学生らしい、いい格好だぞ)
よく観察すれば、体操シャツとブルマには、女子生徒の苦労の跡がはっきりと見て取れる。
ブルマの中に押し込んだシャツを腰ゴムのあたりでたるませて、少しでもゆとりを持たせて覆い隠そうとする着こなし。
ハイカットの足ぐりを嫌って、わざとローライズのように低い位置にずらして穿く者。
尻に食い込む鋭角の布地の面積をわずかでも広くしようと、裾を無理矢理にU字形に引っ張り伸ばして小高く盛り上がったケツ丘に引っ掛けたシルエット。
いずれも俺に見咎められないギリギリの範囲の攻防の末に見極めた、彼女たちの最後の無駄な抵抗だ。
(お前らは、まだマシな方なんだぞ。秋の運動会で見た者もいると思うが、G組の三重野なんて常時半ケツだからな)
三重野は3年生で最も美人だと万人が認める生徒だ。入学時から目に付いたので、当初からワンサイズ小さいデータで発注していた。
1年の時からハミケツ状態ではあったが、肉体の成長も良好だったおかげで最上級学年になった今の姿は『えぐい』としか言いようがない。
背が高いことも災いして整列や運動会での並びはいつも最前列か最後尾だから、男子生徒、観客、先生たちに一番近い位置で立派な生ケツを披露させられている。
『あの……。ブルマのサイズが合わなくなってきたので、新調したいのですけれど』
運動会の一ヶ月ほど前に、真っ赤になって俺に申告して来た三重野の顔は、本当に可愛らしかった。それを、あと半年も穿かないのだからもったいない、などと適当な理由をつけて却下した時の落胆の様子も愛おしかった。
3年生の演目にあるマスゲームでの動作を気にして、勇気を出して申告したのだろうが、こちらも目玉商品を失うわけにはいかないのだ。
練習でも散々しごき倒した甲斐があって、客席から最も見やすい場所で演技する三重野は大好評だった。
入場前に丹念にブルマを整えた女子の努力を、開始早々の膝の曲げ伸ばし、腿上げ運動であっさりと無効化してからの、ブリッジ、倒立、四つん這い、Y字バランス。
そして、地面に寝そべって足上げダンス。垂直に上げて、股を開き、回転する。最後は開脚V字腹筋の姿勢で決め。見どころは満載だった。
もちろん三重野には視線だけでなくカメラのレンズも集中していた。記録係や先生たちも撮影していたから、俺のコレクションにもしっかりと収まっている。
大股開きのV字決めシーンで三重野をセンターにして数人が並んだ写真は、卒業アルバムにも採用することにした。
もう一枚。ヒコーキと言って、片足立ちになって上半身ともう一方の足を水平に倒すポーズでは、別の生徒を正面から写した写真を採用しながらも、手前には後ろ向きでアップになった三重野の股間がフレームインしている。
顔が見えなくても、ゼッケン番号と名前、なによりも際どい股布の食い込みとこんもりと盛り上がってはみ出した尻肉を見れば、三重野のケツであることは明白だ。
少女時代の美しい肉体が、卒業写真で記念に一生残せるとは、美人は本当にお得だと思う。
それに比べるとこのクラスは、
(物足りないな……)
と感じてしまう。他校の体操服と比較すれば、かなり色香があることは確かなのだが、慣れとは怖いものだ。
(まあいい。別の方法もある)
俺はようやく生徒たちの前へと姿を見せる。列の先頭まで歩いていき、演技で怖い表情を作って、いきなり怒鳴った。
「相変わらず、たるんでるな!」
瞬間的に少女たちの緊張の色が濃くなった。彼女たちはこの態度と言葉で鋭敏に察知したのだ。誰かが違反をしたのか、または、今日は先生の機嫌が悪いようだと。
十中八九、後者の理由だともわかっていても、誰も何も言わない。顔色にも出さない。先生の気分次第で、自分たちに落ち度がなくても罰を受けるのは『当たり前のこと』と学習しているためだ。
「授業を始める前に、気合を入れてやる。全員、舞台に両手をつけ!」
「「「はい!」」」
ダダッ……。
16人の小娘たちは、即座に返事をして前方へと走り出す。自分たちの背丈近くまで高さのある舞台の縁に、出席番号順に横一線に並んで両手をつき、前傾してお尻を突き出した。
俺に向かって等間隔に差し出された16個のプリケツ。尻肉を露わにした女子中学生が、男性教師の前で自らはしたない格好を取って恥を忍ぶ。
(その態度に免じて、今日はブルマを下ろすことは勘弁してやろう)
腰の高さに水平に掲げた竹刀で、ひとつ目のヒップを薙ぎ払った。
バシッ。
丸く膨らんだ濃紺の肉ボールが、一瞬だけひしゃげてから弾む。
「ありがとうございます!」
ケツを突き出した上にぶたれたにも関わらず、黄色い大きな声でお礼が返ってきた。
(たまらんな。これだから、やめられん)
続けて、隣で献上されている尻に竹刀をめり込ませる。
パーン。
「ありがとうございます」
打ち付けた瞬間の手応えが素晴らしい。若い肉厚が跳ね返す存分な反動が伝わってくるのだ。
バシン。
「ありがとうございます」
ビシッ!
「ありがとうございます」
少しずつ指導に熱が入っていく。だいたい真ん中あたりの娘が最も強い打撃を食らう損な役回りになる。
ベチンッ。
おっと少しだけ音が変わった。
「うッ……、ありがとうございます!」
少女の声もワンテンポ遅れる。竹の棒が少し下にズレてハミ尻部分に当たったためだ。パンティー同然に薄いとは言ってもブルマの上から叩かれるのと、直接肌を打たれるのでは痛みは全く異なる。
そのことを利用して、打ち方にも少しだけ差を付けることにしていた。
普通の生徒はブルマの真ん中を打つ。可愛い子はブルマの下のハミケツを狙う。そして、各クラスで一番のお気に入りの生徒には、
ぐぃっ。
まず足の間に竹刀を入れて、股を軽く突き上げて警告する。
「もっとしっかりと、ケツを突き出せ!」
ヒップの高さとブルマの食い込みがもう一段階急角度になったところで、むにむにの柔肌を二割増しくらいの力で打ち抜くのだ。
バチンッ!
「あうッ! ありがとう、ございます!!」
打撃の振動と痛みを堪える仕草で、ブルマ尻がわずかに振られる。
くいっ、くいっ。
(まったく、エロいな……)
この娘は合格だ。声が小さかったり言うのが遅かったりすれば、もう一発食らわせる。ケツを振らない、我慢出来てしまった時ももう一発。
あまりないことだが、もし俺が的を外してしまい剥き身の尻肉にヒットしなかった場合には、ブルマを膝まで下ろしてからやり直しだ。なんか腹が立つからな。
本人にしてみれば、どうしてブルマを脱がされたのか全く理解できないから驚くのだが、抵抗する者はほとんどいない。
こうして全員のお尻叩きを終えて、やっと授業が始まる。
「今日はマット運動だ。倉庫からマットを持ってきて、二列に準備すること」
「「「はい!」」」
小気味よい返事と共に再び走っていく生徒たちの間には、どことなく安堵した雰囲気が流れていた。
(思ったよりも軽い罰で済んだ)
(ひょっとして、今日は機嫌良かったのかな)
(案外、普通の体育になりそうかも)
もちろん授業でもしっかりとしごいてやるつもりだ。だが、それでも少し優しいと感じることがあれば、2年の永島のクラスに感謝した方がいいだろう。
今日、お前たちがブルマを穿いていられるのは、その分だけ午後に2年生が恥ずかしい思いをするからなんだぞ。
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