投稿作品集 > 体育教師奈津子 番外編 第1章 p.09
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■ 後始末-2 1年A組 源 小町 ■
(1)
私と政代が理事長室に入る。真桑先生いや理事長がいる。横には島田先生が座っている。
「一つ一つの問題を整理してみると、問題の始まりは、自動車通学が何故禁止なのかということで間違いないかな?」
「そうです」
私も頷く。
「じゃぁ、それを私が説明したならば、二人で協力して、3年生の鹿ノ倉君に対する卑猥なレッテルをとくことに、その優秀な頭脳を駆使してくれるわけだね?」
「なんで、そんなめんどくさいことをしなきゃ」
「何でやらなきゃいけないかはわかりますよねぇ!!!! 可哀想な鹿ノ倉さん……」
なんとなく、そんな気はしていたのだけど、とんだ昼行灯だ。真桑先生は今まで観察をしていたんだ。誰が、いつどこで、どんな反応をするか。どういう性格でどういう結果になるのか。長所は短所は。交友関係は。将来の夢は。
ひたすら、自分を殺し、空気と一体となり、影に紛れて、時を待っていたのだ。個別の数学の問題も、理解力・応用力・適応性などの、情報収集の一環だったのではないではないだろうか。
もしかしたら、お一人ではないのかもしれない。私達における服部さんや、伊賀さんのような人物がたくさんいるのかもしれない。真桑先生が何者なのか、私達には知るすべがなし、知らないほうがいいこともある。
私が鹿ノ倉高穂を利用していることに、一人だけ気がついていたのだ。だから、自分のテリトリーである科学室に私達を閉じ込めた。ただ、観察がしたいがために、モルモットをケースからケースに入れ替えるように。
前にも書いたが、私は複数と同時に話すのが、あまり得意ではありません。政代ちゃんと、すれちがいが起きることも予想していたのでしょう。
ひょっとしたら、きっかけになった「ブルマは恥ずかしいです」の投書のあとも、何かしたのかもしれない。全て、真桑先生が仕組んだことで、私達は自分で考えて行動しているつもりになっていただけなのかもしれない。
そう認識させるのに、十分な迫力のある一言でした。
「が……、がんばりま~す」
気の強いといわれる政代ちゃんでさえ、気負されています。
「それでは、説明を始めよう。島田先生お願いします」
島田先生がボタンを押すと、ブラインドが自動的に下がり、理事長室の壁が動き、巨大なテレビがでてきた。会議とかに使うもののようだ。
画面には、この学校を中心とする半径100kmくらいの地図が表示されている。私の家と、政代ちゃんの家から、学校までの進路が赤い字で表示されている。
「これが君達が乗っている車の走行距離、ガソリン使用による排気ガスの割合。これによって、排出される二酸化炭素と炭化水素と硫黄酸化物が周辺環境への影響。あと、タイヤに付いた微生物が環境を変えてしまう可能性もある」
画面には、五年後・十年後と次々と周辺の環境が悪くなる様子が表示されている。
「こんなの私達のせいだけじゃないじゃない。みんな使ってるじゃない」
「でも、君達も確実に使ってるだろう? 君達だって知ってたはずだ。車の排気ガスからでる二酸化炭素でが、地球温暖化の一因とされていることを、知らなかったとはいわせない」
政代ちゃんと、真桑先生が睨み合っている。私と島田先生は生きた心地がしない。ハブとマングースのにらみ合い。どちらも、隙あらば一撃で相手を倒す切り札を持っている。
沈黙がその場をを支配する。微動だにせず、ただ黙って腕を組んでいる二人。重苦しい空気。
「私は父に許可をえました」
政代ちゃん、こういうときは、我慢しきれず、先にカードを出したら負けなんだよぉ。
「私は理事会から、理事長として、10年間、この高校の最高意思決定者として、全権を与えられています。だから、校長ではなく理事長なのです」
またも重苦しい空気。これなんだよ。後出しのほうが圧倒的に有利なのだ。カードの強さは関係ないの。真桑先生は相当場馴れしている。これは、経験の差であってどうしようもない。
真桑先生はあとは腕組みをして、圧をかけつづけ、政代ちゃんが自問自答して、答えを導いている最中に「どうです? 自動車通勤良くないでしょう?」集中をきってしまえば、「……、わかりました……。すみませんでした」当然こうなる。
政代ちゃんはプライドが高い。顔を俯けて少し涙を流している。しかし、この場には私もいるわけで、どうして真桑先生程の人物が、私と政代ちゃんを別々に説得しなかったのかがわからない。
私達を子どもと侮って、余裕なのかしら。そうすれば、こんな風に片方が弱っているときに、回復の時間を与えずに済んだのに。
「車を改造すれば、問題ないうということですか? 例えば、電気自動車との次世代型とか」
こんなふうにね。真桑先生は虚をつかれた感じに、一瞬表情が変わった。
「良い質問ですね。しかし、このデータを見ればどうでしょう?」
人の流れを3Dグラフィックスで表示される。校門の前、ちょうどこの位置に車が停まることに、このように、車や人の流れが変わります。確かに、通学時間帯には、搬送の車や、生徒達で結構混雑している。
「でも、今まで事故なんてありませんでした」
言い終わった後、しまったと思った。これは悪手だ。、自分から王手をかけしまった。
「運転手の方も雨の日だと、見通しが悪くて、黒い服を着た小さな子どもなど見落とすこともあるかもしれませんし、学生寮工事現場の土砂を運ぶダンプカーが、後ろからアクセルとブレーキを踏み間違えて、突っ込んでくるかもしれませんねぇ。
もちろん、私はそんなことは、絶対起きない欲しいですか。こういったヒューマンエラーはどうしようもないですからねぇ」
ニヤッと悪そうな顔をする。
「その可能性は何%くらいあるんでしょうか? 飛行機は落ちる可能性が乗るなと?」
怖いけど言ってみた。
「明日から一ヶ月間、統計をとってみますか?」
真桑先生は必ず一ヶ月以内に実行に移す。それは初日かもしれない。最後の日かもしれない。しかし、ダンプカーが猛スピードで突っ込んでくる、と予告している。
周辺住民の犠牲も織り込み済みだ。これで厄介者の私達と、校則の徹底が出来て一石二鳥とでも思っている。それを気にして、他のちょっとした事故が起きるかもしれない。運転者への心理的プレッシャーは格段に上がる。
学校をアンダーコントロールするためには、手段を選ばない覚悟なのだろう。
「わかりました。生意気いって、すみませんでした」
「ご理解いただけて良かったです。鹿ノ倉君の件はこちらも協力します」
政代ちゃんは呆然としている。おそらく、私が口喧嘩に負けたことに、ショックを受けているのだ。本当は、心のやさしい子なんだ。
「源君の失敗は、車を校門の前に止めることにとらわれていたことだ。君なら本来職員用駐車場に止めるなど、妥協点を見つけられたはずだ。車を停める場所という本来の目的は果たせるからね。恐らく、私が、二人を同時に呼んだことで、侮っていると思ったんじゃないか?」
「ちょっとだけ思いました」
「これが本当の大人の余裕だよ!」
今までの周りには居ないタイプの大人だ。目的のためには、手段を選ばず、一線を越えることも躊躇なくする覚悟があるのだろう。例えるなら、一度、刀を抜けば、人を殺して返り血をあびる覚悟があるということだ。
覚悟を決めた人は強い。最初からターゲットは私だったんだ。政代ちゃんを弱らせ、私の間合いに入り、あえて骨を切らせるふりをして、バッサリ斬ったんだ。恐らく多少の被弾は覚悟していただろう。
(2)
「ところで、二人はギフテッドなの?」
今までとうってかわって優しい顔。島田先生もホッとしたようで椅子に座る。
「はい」
「来年から君達は、特別進学クラスに変わる。これは障害者クラスではない、この国の未来を担うであろう生徒をサポートするクラスだ。
そこには、ギフテッドだったり、サヴァン症候群だったり、秀才だったり、そういう優秀な人材が入学してくる。2~3年生に編入生も、かなりの人数かしてくることになってる。なにしろ、日本にはそんな学校殆ど無いからね。
もう、君達は寂しくない。同じような仲間が増えるんだよ。君達はその中で、先輩としてリーダーシップを発揮し、誤解や偏見から彼らを守らなければならない。さらに、自分たちの力を磨き上げ、120%発揮するための方法を学ばなければならない」
普通の学生生活じゃない? それって、周りが天才ってだけで。政代ちゃんもすっかり機嫌がなおったようだ。
「さて、解決したところで、自動車通学の懲罰しようか」
「え?」×3
私と政代ちゃんと島田先生が、思わずはもる。
「めでたし、めでたしかと思ってました」
島田先生が笑う。
「それはそれ、これはこれ。今、校則違反を認めたわけだから、懲罰でしょう?」
なんとなくだけど、真桑先生は私達と同じなんだと思う。きっと、私達には想像もつかないような苦労や偏見と一人で戦ってきたのだろう。
「私は不意味な懲罰には反対ですが、本人が納得した上での懲罰なら良いと思います。もし、何かあったときは、私が責任を取ります。
あ、でも懲罰は一応この部屋だけでしましょう。あと、島田先生しかできないことにしましょう。私、痛いの見るのもやるのが嫌いなんで。それでいいですね? 反省していますか?」
「反省しています! 島田先生よろしくお願います!」
「懲罰をお願います! これからも、ご指導よろしくお願いします!」
「胸とお尻どちらが良いですか? 君達ほどならば、自分が何回懲罰を受ければ、反省できればわかりますね?」
政代ちゃんはお尻叩き10回を選んだ。
「私は乳首抓り一回でお願いします! 一回で十分です!」
実は私は、鹿ノ倉高穂に懲罰をやってもらっている。どんなものか興味があったのだ。乳首抓り10回まで大丈夫なことはわかっている。
それに、政代ちゃんはどうかしらないが、真桑先生は尊敬するが、別に島田先生は尊敬しているわけではない。一回つねらせて、真桑先生の顔を立てるだけで十分だろう。それ以上の義理はない。今までどおり、やりあうつもりである。
「島田先生の責任重大ですね。しかし、教師が魂を込めた一発で、生徒が心から反省する。これが本来の真剣勝負の教育なのかもしれませんね。失敗した場合には、島田先生にも特訓が必要になるかもしれせん」
島田先生も、どうやら、しごかれる立場らしい。
政代ちゃんがパンツを膝までずらす。
「藤原政代。お尻叩き、よろしくおねがいします!」
「膝を伸ばしてください。少しでも、曲げたり大きな声でカウントしないと、ノーカウントですからね。初めてですから、壁に持たれていいですよ」
素直に壁に手を当て踏ん張る。ビシと七尾鞭で叩かれる。
「聞こえてるなら、返事をしなさい。もっと足を広げて、お尻をぐっと突き出して。鹿ノ倉さんにならっておいたら、彼女得意なのよ」
「はい!」
右にバチン、左にバチンという大きな音。
「こんな感じでやるから。ほら、膝曲がってる。お尻も引っ込んだ。出来るまで何度もやるわよ」
やり直しなども含め、30回くらい叩かれただろうか。真っ白だったお尻も真っ赤になっている。椅子に座れるんだろうか? 私は少し心配だ。
「最後まで、姿勢を崩さないなんてやるじゃ無い。なかなかいないわよ」
そう。鹿ノ倉高穂も言っていたが、この懲罰をうけると、最後は足がしびれて腰砕けになるらしい。
「ご指導ありがとうございました」
ちなみに、私は六回目辺りから、上半身裸になり、乳房を根本から揉みしだき、乳首を勃起させている。ずうっと刺激し続けていたので、誰の目から見ても完全に勃起した状態だ。
「鹿ノ倉さんが可愛がってるだけあって、準備運動なんて優秀ね」
島田先生はもみ方がえげつないと、鹿ノ倉高穂から聞いていたので、被害を最低限に抑えるために先手を打ったのだ。これで、本当に一発で、乳首抓りを成功させなければならなくなった。逆にプレッシャーの掛かる状況だ。
「源小町。乳首抓り、よろしくお願いします!」
考える隙を与えるつもりはない。宣言をすると、できるだけ早く、懲罰を開始しないといけないらしい。普通はなる前や、恥ずかしくてなかなか言えないので、先生達的にも、宣言後ははやくやるのが暗黙の了解らしい。
力加減がわからないのだ。乳首に指が触れた瞬間からカウントがスタートするので、どのくらいの固さなのか、曲がるのか。全くわからない状態なのである。これも研究の成果である。
私は乳房を下から持ち上げるようにして、小刻みに揺すったり、乳房そのものを揺らしてみたり、乳首を揺らし、距離感も微妙に狂わせる。とにかく、乳首に指が触れて、離れれば終了なのです。
滑って離れても終わりなのだ。鹿ノ倉高穂の同級生に、汗っかきの子が居て、滑ってしまったらしい。その子は先生の不注意であり、自分の不手際ではないとダメ元で主張した所、その主張は認められたらしい。
まぁ、悔しかったのか、別件で物凄くしごいたんですよね! 島田せんせ。私には次はないですけど。
「先生、早くしてください!」
ほれほれ、これに触りたいんだろう。巨乳伝、巨乳伝、でんでんでんで。(最近のお気に入り)
「じっとしてなさい」
「刺激を与えないと、乳首が縮んでお手数をお掛けしてしまいます」
あくまで、懲罰を円滑に行ってもらうためという設定。
「島田先生、泊まりで懲罰のやり方を、私とマンツーマンで再研修したくなければ、五秒以内に完了してください」
「はい! 申し訳ありません! すぐにやります!」
ほれほれ、こわーいお兄さんが怒ってるぞ。お泊りセット持ってきましたか? 貸してあげましょうか? 女子生徒は下着とか、結構チャックしてまっせ。懲罰ブルマでも履きます?
激しく乳房を揺らす。
「源くんも、あまり破廉恥なことはしすぎないようにね。私も男なんでね。5……4……3……」
プレッシャーに負けて、島田先生が手を伸ばす。
Written by ロッキー.
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