投稿作品集 > 体育教師奈津子 革命の代償 【第5章】 p.12
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僕はうれしかった。由梨が副会長になってくれることもうれしかったけど、彼女なりにちゃんと考えてそういう結論に至ったことを、僕に説明してくれたことが、とてもうれしかった。
「ありがとう!」
飛び上がりたいくらい楽しくなってお礼を言った僕は、実際には飛び上がれないことを痛感した。
「……で、これはもう解いてくれるのかな」
「だめ。交渉はこれから」
「は?」
由梨は腰を曲げて、僕に顔を近づける。少し小声になって話し始めた。
「副会長になったら、会長とは裏で談合しておきたいことがあります」
「ああ、そういうこと?」
別に縛り付けなくても、僕は由梨の提案ならなんでも聞いてあげると思う。たぶん。
「まず、私、および私が指定した生徒に対して懲罰を行う時には、実際にするのではなくてフリをしてもらいます。特別懲罰できつくお仕置きしておきますから~ってナツメロには言っておいて、実際には『ぷにゅ~ん』ハバネロ・カシス味を10個買ってきて一緒に食べるとか、そういう行動をするってこと。いい?」
「う~ん。由梨が指定した生徒はいいとして……。由梨自身にはエッチなことしたいかな?」
正直に欲望の思うがままをぶっちゃけてみた。由梨の眉毛が片方だけ吊り上がった。両手が伸びてきて僕の体に回される。ハーフパンツの腰ゴムを掴まれて、そのまま勢いよくずらされてしまう。
ズルッ。
「わっ、何するんだ!」
便座の上で太腿までスライドしてしまったハーフパンツは、その下に穿いていたスパッツとトランクスまで引きずってしまい、あろうことか僕の息子がぷらりと顔を覗かせていた。顔がカッと熱を持つのがわかる。
「恥ずかしい? 脱がされる女の子の気持ちがわかった?」
由梨の視線が下がる。
「神木君の、あんまり剥けてないんだ?」
天才美女の口から信じられないセリフが飛び出して、僕は頭の中が真っ白になった。
「い、いいだろう。そんなこと!」
「大きな声出さない方がいいわよ。この状況で見つかったら、神木君が弁明できる確率は、サイコロを三回振って三回連続で1の目が出るくらいだと思うから」
その通りだった。たぶん実際の確率も近似値だろう。
「交渉だって言ったでしょう。飲んでもらえないのなら、一回の懲罰で購入する『ぷにゅ~ん』の数は20個に引き上げます」
「10個で譲歩させてもらいたい」
「よろしい」
由梨は笑った。小悪魔の笑みだった。
「次は、ナツメロと決めたことはなんでも私にも報告、相談すること。神木君一人では決めないこと。対等に同じ情報量を把握しておきたいです」
「……了解」
「最後に、神木真人君、あなたに男女交際を申し込みます」
「えっ!?」
これには本当にびっくりした。一度振られていたし、由梨の方からそんなことを言うとは全く考えてもいなかったからだ。
「私だって女の子だから、恋のひとつもしたいわ。それに神木君が私のことかなり本気で考えていてくれるってことは事実だとわかったから。だけど、本当は私にエッチなことしたいだけなんじゃないかなって思ってる。今でも」
由梨の顔がまた近づいた。問い糾すような視線が厳しい。
「エッチなこと『も』したいかな」
「正直でよろしい」
由梨はぱっと離れると、便座の前に立つ。
「ブルマくらいは見せてあげるわ」
両手でブルマをぽんぽんと叩く仕草をして見せた。ずいぶんな格下げだ。というよりは生殺しに近いのか。しかし、次の瞬間、落胆する僕の目にもの凄い光景が飛び込んできた。
ぐい。
ズリ……ッ。
濃紺の逆三角形が下に落ちる。純白のパンティーも一緒になって太腿へと引き下ろされる。幅の広い骨盤となだらかな曲線を描く女の子特有の下腹部が現れた。
だが、肝心の部分には白い小さなテープが貼り付いている。今朝、僕自身の手で貼り付けたマジックテープだった。チクチクとした感触が常時陰核を刺激して、受刑者に過酷な罰を与えるテープ。由梨が朝からつらいと言っていた仕掛けの正体だ。
バンドエイドで止められているそれを、由梨の指がピリピリと剥ぎ取っていく。下からは陰毛に隠れた桜貝がちらりと見えた。
「交渉が成立したので、これは取らせていただきます」
由梨が目の前に差し出したマジックテープには、ほとんど変化は見られなかった。パンティーも由梨が言っていたように染みが付いたりはしていない。
「ちなみに、全く効果なかったよ、これ」
小悪魔はくすくすと笑った。どこかなっちゃんの笑い方に似ているような気もする。
「バンドエイドが取れちゃわないかの方が心配するくらい。ブルマも少しずらせば、見た目以上に空間はあるものだし。もっと水着か何かに直接取り付けないと意味ありません。アダルトビデオの見過ぎ。男の子って、そういうところは夢見ちゃうんだね。ファンタジーなのに」
ああ、そんな。全国の男性諸君のロマンを崩すようなことを言うなんて。ビデオのように上手くいかなくても、少しくらいは演技して欲しい。
「私はリアルな神木君が気になってる。エッチなことだけじゃなくて、お互いにもっと知って尊重できるといいなって……。あ、交渉だからね。振られるなんて私のプライドが許さないから」
恥ずかしがっているのか。由梨はちょっと赤くなりながら、本当のツンデレを演じて見せた。
「僕はずっと由梨のことが大好きだよ」
由梨の顔がぐっと接近した。ここでキスシーン……と思っていたら、ふわっとした感触は全く別の位置から駆け上ってきた。
「いッ?」
自分の股間を確かめる。由梨が右手で僕のものをしっかりと掴んでいた。
「ホント、神木君って正直だね」
「い、意外と大胆なんですね、国見さん」
「ううん」
由梨は首を振る。
「交渉は無事おしまいだけど、私、今までのこと忘れたわけじゃないから。せっかくだから、たまには男の子に懲罰してもいいかなって」
彼女は僕のものを右手で掴んだまましゃがむと、今まで下着の中にあったマジックテープを先っぽに巻き付けていく。
「…………何をしているの?」
「大丈夫。気持ち良いから」
由梨は今朝僕が言ったセリフをそのまま復唱する。
「無理だって。あぶないよ……あっ!」
息子を包んだ指がゆっくりと動き始める。しかも由梨はわざわざ僕に股間が見えるように、両脚をM字形に開く。美しいバラ色の花園が輝いていた。
「うわあっ、ちょっ……待った。あっ、うっ」
僕はどこまでも正直者だった。由梨の細い指に透明の粘液が垂れていく。夢でしか見たことがなかったシチュエーションが現実になったことで、まさに天に昇るような心地だ。
「わあ、女の子よりもずっとわかりやすいんだ」
冷静に観察されると余計につらい。
「わ、わかった、由梨。ティッ、ティッシュを取って。うッ……それにハーパン下ろして。汚れるよ」
由梨の左手が動くが、それはトイレットぺーパーにもハーフパンツにも届かなかった。固く太くなった陰茎に巻き付いたマジックテープに当てられる。
「神木会長、いままで私が『お願い、許して』って懇願した時に、懲罰が中止されたことがあったでしょうか?」
「……絶対に、ないとは……言い、くぅッ、切れないかな。一度くらいは……うあッ!」
両手で思い切り擦られた。亀頭の下からタマ袋まで電撃が走る。
「偏差を考慮して答えてください」
「一度くらいはあったかもしれないけど、十分に誤差の範囲だと思います」
「ご名答」
ドーン。ドーン。
ゴールを知らせる打ち上げ花火の轟音が、運良く僕の情けない悲鳴をかき消してくれた。
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