投稿作品集 > 体育教師奈津子 革命の代償 【第4章】 p.02

このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。



薄いブルマは肉の段差の内側にもうひとつ、パンティーの線も明瞭に写し出していた。二段の凹凸が浮き出ている様は決して美しいとは言えなくても、見る者にとっては別の意味で満足できる良い見栄えだった。

歩を進める度に太腿が弾むのは健康的だが、その揺れに連動して、はみ出している白い生尻がぷるんっぷるんっと交互に波打つ姿は淫靡なことこのうえない。濃紺と桜白のコントラストが、染みひとつない尻の色っぽさを余計に際立たせている。

鹿ノ倉の美尻を鑑賞できるのは観客だけではない。彼女に続くのは生徒会の男子であり、さらに整列の際には全校の男子の前で立つことになっている。先頭を行くということは、常に背後から見られるということと同義なのだ。

一番目立つ位置でたった一人で360度から視線を浴びる。鹿ノ倉高穂は容姿も肉体もその大役に相応しい逸材だった。真剣な眼差しで進む顔にはうっすらと羞恥の色が見える。恥ずかしい気持ちを理性で押し殺しているのだろう。

(特注品の履き心地はどうだ。さぞかし動きやすいだろう?)

鹿ノ倉高穂が穿いているブルマは、詳細に採寸された数値を元にしたオーダーメイドのものである。他の女子生徒が穿いているような量産品ではないため、ウエストや股ぐりの深さなど、すべてにおいて彼女の体をジャストフィットして覆うように作られている。


いや、覆うという言い方は正確ではない。わざわざ特別小さめにデザインされた副会長専用ブルマは、下腹部を絶対に覆い隠しきれないように計算されているのだ。

なにしろ鹿ノ倉高穂に限っては、一学期に散々穿くことになった懲罰ブルマよりもさらにひと回りほどきついサイズのものが、正式な体操服になってしまったのだ。

デルタラインは左右の腰骨の数センチ下の位置まで鋭い角度で立ち上がっている。

バックスタイルは通常は確保されているゆとりをすべて廃して、シルエットはU字形を維持しながらも尻の下側が半分露出してしまう競泳水着のような裁断がされている一方で、布の伸縮性は水着には及ばないため、いくら食い込み直しをしたところでお尻を覆うことは叶わない。

常にお尻の頂点付近に位置することになるレッグホールは、量産品よりもきつめのゴムで締め付けているため、激しい運動をしていったん尻の谷間に食い込んでしまうと、簡単には戻らなくなってしまうという性質もある。

形が下着みたい。下着のラインが見えてしまう。脚の付け根まで見えている。お尻がはみ出してしまう。

女子生徒たちは自らが主張していた『問題点』を、すべてより悪化させた制服を着用することを義務付けられることになったわけだが、抵抗運動の筆頭であった鹿ノ倉高穂には、その典型的なスタイルを実践してもらうことによって自身にも周囲にも自覚と反省を促す狙いがあった。


そしてそれは、実に効果的に機能しているように思えた。

鹿ノ倉は優等生だけに、規則強制への順応も早かった。一学期から罰を与え続けて、特別懲罰でも繰り返し全裸で晒し者にしたことに比べれば、体操服を着させてもらえている今のような状態は、むしろ『違反がないと評価されている』と認識するようになっていた。

お尻を半分はみ出す程度で済んでいるという狂った安堵感は、やがてお尻が半分出ている体操服は、制服としても当たり前という意識を定着させる。

はじめのうちは不服に思っていても、一人また一人と無理矢理に納得する者が増えていき、クラスの半数近くに達すると、それは一気に新しい常識に変わった。

今でも生徒たちは、心の中ではなぜこんな格好で体育をしなければならないのかという違和感を感じているはずだ。だが、それを口に出す者はもういない。校則違反をして罰を受けるくらいなら、ブルマ程度のことは我慢するしかない。それが妥協点なのだ。

そういう意味では革命は成ったとも言える。もっとも革命の勝者は島田先生をはじめとする教師の側ではあるのだが。


(敗者にはペナルティーが与えられる。それも常識だよな、鹿ノ倉?)

鹿ノ倉が校庭の半周近く回るまで眺めていた俺は、その揺れる白い尻にとうとう我慢できなくなっていた。

「ちんたら歩いているんじゃない。止まれ!」

何か落ち度があったわけではなかったが、大声を出して全体の行進を止める。鹿ノ倉に一歩近づく。ずっと横でプレッシャーをかけ続けられていた彼女は、ついにその時が来たと覚悟を決めたように下を向いた。

「先頭のお前がペースを崩してどうする」

まったくの言いがかりだったが、鹿ノ倉は抗議をしない。

「すみません、気をつけます」

プラカードを掲げたままで、素直に頭を下げた。均整の取れたプロポーションで立つ姿勢は美しい。後ろに向かってぷりっと突き出された痛々しいまでのハミケツに、どうしても目が行ってしまう。


(ったく、丸出しのケツをプリプリ揺らしやがって。けしからんな)

俺たち教師が強いてさせている格好なのに、なぜか腹が立つ。気がつくとつい手が伸びてしまっていた。校内で1、2を争う美少女だ。手を出せる立場にある男なら我慢する方がおかしい。

ポン、と軽いスキンシップのようなタッチで女神のヒップに右手で触れた。しっとりとわずかに汗ばんだ肌の感触とざらついたブルマの感触が、半分ずつ掌に伝わってくる。

(柔らかいな)

マシュマロのような触り心地のそれを、少しだけ鷲掴みにして握る。鹿ノ倉は体を硬くしたが、それだけだった。プラカードを持った手で抵抗もしなければ、抗議の声も上げない。男性教師が女子生徒の尻を触っているというのに、本人からも周囲からもお咎めはない。

(世界はずいぶんと屈折しているようだな)

元の形に戻ろうとするマシュマロが、掌を押し返してくる弾力が心地良い。このまま握り潰しても良い。引っぱたいても良い。だが、俺はどちらもしなかった。そのまま何もせずにあっさりと解放してやる。


(ま、お前のケツは好きな時に、好きなだけ躾けてやれるからな)

余裕だった。別にこんなところで楽しむ必要などない。鹿ノ倉高穂の服の下については、俺が知らないことなど何もないのだ。

一学期の終わりの全校集会だけでなく夏休みの間にも、彼女をはじめとする生徒会の女子には幾度となく特別懲罰を実施している。鹿ノ倉が見せたくない部分はすべて見ているし、触られたくない部分もすべて触っている。

この特注ブルマの採寸の際には、スリーサイズだけでなく、性器の形状から幅、長さ、臀裂の長さ、深さに至るまで身体のありとあらゆる数値を計測した。

(そうだな、大陰唇の長さ8cm、幅5cm、肛門の皺が21本。だからお前のブルマの股布は幅52mmまで絞ったんだよな)

暗記でも数値を言える。ついムラッと来てしまっただけだ。今はちょっかいをかける程度でいい。肉体を楽しむのではなく、鹿ノ倉が練習においても従順であることが確認できれば良いのだ。


俺は鹿ノ倉に静かに問いかけた。

「腿打ちにするか。それとも、嫌いなブルマを穿かなくて良いという選択もあるぞ。選ばせてやる」

鹿ノ倉は無言のまま白い太腿を水平になる高さまで引き上げると、片足立ちになった。体と上げた腿の角度は90度。腿と膝から先の角度も90度。測ったように綺麗な鍵形を作って左足を上げたポーズは、十分に調教された競走馬を彷彿させる。

鹿ノ倉高穂は羞恥よりも痛みを選択したのだ。

(ふふっ、そんなハミケツでもやっぱりブルマは脱がされたくないか。ま、一応は制服だからという建前は成立するからな)

ほとんど瞬時に太腿を差し出した鹿ノ倉の心境を察してほくそ笑む。

(体育祭の練習は始まったばかりだ。今日明日はまだブルマは穿かせてやる。だけど練習はこれから毎日あるぞ。島田先生や他の先生もいるし、連帯責任もあるからな。脱がされるのがブルマだけで済むようにせいぜい励めよ)


ちょうど良い位置に置かれた太腿に、上から遠慮なく平手打ちを食らわせる。

バチン。

鹿ノ倉は声を上げずに耐える。

「……!」

肉を撃つ音だけが、静まりかえった校庭に響いた。肉体的な痛みは鹿ノ倉だけにしか伝わらないが、精神への痛みは音が聞こえた女子生徒全員に伝わったはずだ。

(鹿ノ倉さんが叩かれた!)
(またセクハラ体罰でお尻を触られてる!)

その事実と恐怖は音量以上に重くのしかかる。次は我が身かもしれないという思いが、規律を守らせ、集団行動の精度を上げる原動力になる。

「下ろせ」

鹿ノ倉の左足が元に戻る。


バチン。

「……っ」

今度は真っ直ぐになった足を後ろから。白い太腿に赤い紅葉を咲かせる。

「反対も上げろ」

言われるままに足が組み替えられた。剥き出しになっている太腿を、ただ叩かれるためだけに自らの意思で男に献上する。それは教師への服従の意思表示でもある。

バチンッ。

「下ろせ」

バチン。

繰り返し鳴る平手打ちの音が、生徒たち全員から、徐々に思考する機能を奪っていく。今はまだ、先生の言うことを聞かなくてはいけない程度には思考する力は残っているだろう。しかし、数日が過ぎ、罰せられる人数が増えていくに従って、それすらも削られていく。


鹿ノ倉高穂のブルマが脱がされ、胸が露わになり、ともすれば下着をも失う頃になれば、もう何も落ち度がなくても怒られることは当たり前だと理解するようになる。そして、言われた通りにするしかない、言われた通りにすれば良いんだという思考停止に陥る。

そうなった時に初めて躾は完成するのだ。

「よし。もう一度、行進はじめ!」

歩行を再開させると、ゆっくりと全体が動き出す。鹿ノ倉は一度許してやり、俺はその場に立ったままで次の監視対象がくるのを待った。

男子担当の優勝カップと国旗に続いて、校旗と体育祭の横断幕を持つのが女子メンバーだ。それぞれ広げた旗の四隅を一人ずつが片手で持って行進していく。前から3年の天野、羽田、都築、椎名が校旗を持ち、続いて2年の野村と国見、1年の鳴海と石原が幕を運んでいる。

こいつらの穿いているブルマも特注品だ。尻の半分をはみ出させた食い込みが八個も並べば、十分ケツパレードとしての体裁が整う。中学生ほど差が大きいわけではないが、高校生でも3、2、1年と見比べれば、女体としての最後の発育の仕上げがなされていく過程がわかる。


ここまでが学校を代表する優等生たちだ。この後には3年から各クラスが続くが、行進の先頭だけでも十分に観客には我が校の気合が伝わることだろう。

なにしろ女子はひとり残らず半ケツ状態なのだから。祭りの褌と同じだ。最初の鹿ノ倉で衝撃を受けたとしても、その後も平然とぴっちりブルマが続けば、もうそれが普通の制服なのだという常識は完成する。

むしろ体育で鍛えられた肉体に相応しい格好として、競技での鑑賞にも素直に入っていけるのだ。そういう点でも成績優秀な模範生が極小ブルマを穿くことには意味がある。

『えっ、綺麗な人なのにあんなに食い込んでるんだ』
『みんなお尻が出ちゃって、恥ずかしくないのかな』

最初からそういう違和感に慣れさせれば、保護者たちも『最近の体操服はずいぶんセクシーになったのね。でも私たちの時と違って格好いいわ』『躾の意味ではこのくらいの方が良いかもね』などと勝手に納得してくれる。

年頃の娘が近隣住民や校内の男性の前で下着のような格好で運動することが法律になるのだ。


八人は鹿ノ倉とは違って、それぞれ片手は空いている。ガードすることも食い込みを直すことも出来るが、それは絶対にしない。特に俺が見ている前でするのは自殺行為だとわかっているからだ。

最近お気に入りにしている羽田弥生に近づいて、鹿ノ倉と同じようにプレッシャーをかける。

弥生は俺の担当クラスだから鹿ノ倉とは異なった刷り込みをしてある。二学期になってからは、クラスの女子がシャツ出しやジャージ着用など少しでも違反した場合には、生徒会として弥生にも連帯責任を負わせるようにしているのだ。

違反点数の一部を弥生にも加算する。違反している生徒の容姿が俺が気に入るレベルではない場合には、弥生や体育委員にも罰を与える。シャツ出しならブルマを下ろして尻叩き。ジャージ着用は乳ピンだ。

その結果、弥生はすっかり俺に怯えていた。自分が完璧にしていても怒られるのだから、俺が近づくだけでまた難癖を付けられると思っているようだ。その様子がまた可愛い。

この八人についても、制服の下がどうなっているか知らない生徒はいない。容姿で言えば、羽田、国見、鳴海が優秀だったが、肉体美では天野と椎名が意外と良い。二人よりは劣る部分があるが羽田と国見はこちらも及第点だった。


生徒会の後からは3年生から順番に、各クラス男子女子の順で生徒の行進が続く。弥生を横から監視しながらグラウンドを一周した俺は、生徒会メンバーを離れてトラックの外側で各クラスをチェックすることにした。

3年A組からクラスごとにまとまった集団が通り過ぎていく。

クラス名の書かれたプラカードを持つのは、その組の女子の体育委員だ。やはりこういう役はブルマ姿の女の子が担当した方が絵になる。プラカードの後ろを男子が歩いて行く。正直に言ってこいつらは面白く何ともないので、特に目に余るだらけた行為がなければスルーだ。

もっとも女子を厳しく注意していれば、自然と男子もそれなりの統制は取れてくる。集団心理なのだろうが、そのあたりは不思議だ。

膝頭の辺りまで裾が伸びたブルーのハーフパンツの男子のすぐ後ろを、足の付け根まで完全に露出したブルマの女子が付いていく。一組の集団の下半身が、真ん中を境にスパッときれいに分かれている対比がえげつない。

右、左と交互に足を踏み出すごとに並んだ腿肉が揺れる。目の前を行き過ぎると、太腿の林はその上にはみ出したお尻の実を付けることになる。

概ね20個前後の女子高校生のヒップ。足踏みに合わせて臀裂に食い込んだ濃紺の布地が捩れ、こぼれ出ている白い臀溝が揃って震える光景は、どれだけ眺めていても見飽きることはない。


3年、2年、1年。そしてまた生徒会に戻って3年と、ぐるぐると周回する女子生徒たちをついつい時間を忘れて鑑賞してしまう。生徒にとってははた迷惑でしかないだろう。俺が見飽きるまでは延々とただ歩かされるのだ。

島田先生が立っている朝礼台の前を通過する時には、胸の前に持っていった右手を真横斜め上に掲げてその指先を見ることになっている。軍隊か警察の行進のようなポーズをしている間の見所は、体操シャツに包まれた女子生徒の胸だ。見やすくなった膨らみは歩みに合わせてよく弾む。

何周も行進させている間に、上と下、二カ所の揺れが優秀な生徒をチェックしてリストアップしていく。もちろん、今後の練習や授業で活用するためだ。

「腕の振りが小さい。もっと振りなさい!」

島田先生が拡声器を使って、朝礼台の上から怒鳴っている。この行進練習は数人の生徒が倒れるまで続けるという暗黙のルールがある。たいていは体力のない1年の女子あたりか体調が悪い者が最初にギブアップする。まあ、初日はそれで練習は終わりになるのだから楽な方だ。

落伍者が出る頃には、俺のチェックリストもすっかり完成していた。


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