投稿作品集 > 体育教師奈津子 耐えの原点 p.06

このストーリーは、bbs にて、かっちゃん 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は かっちゃん 氏にあります。



24人の臨時部員全員が、円陣を組もうとしていると、奈津子先生が、

「新城が、罰を受けている際に、みなさんの様子を見させていただきましたが、スクール水着の生地を触ったり、涙を拭いたり、他の場所を向ている人がたくさんいました。まぁ、無意識にそういったことをすることは、よくあります。

しかし、気合を入れて集中していたら、そんなことはしません。あなた達には、気合が足りないんですよ。気合がないなんて、これは、バトン部の練習以前の問題ですね。こんなんじゃ、ロクなオトナになれませんし、バトン競技なんてさせられません」

と、冷たい声で話をされます。そして、

「新城さんのように、私や正規部員が、熱心指導してやっても、あなた達には、暖簾に腕押し! あまり効果がないようです。どうしようか、考えていたのですが、実は、さっき、練習風景を、窓からじっと見ている人たちがいました。男子サッカー部の男子たちなんだけど、感心するぐらいに熱心に見ていたわ」

その奈津子先生の言葉に、強烈な恥ずかしさがこみあげてきます。バトン部しかいないと思っていたのに……。


「あなた達、恥ずかしいから、水着を直したり、涙を拭くんでしょ。だったら、男子サッカー部の人たちに、お尻へ気合を入れてもらいなさい。直ぐに、サボる気なんて無くなりますよ」

と残酷なことを、奈津子先生が、サラリと言い放ちます。

その言葉に、円陣を組んでいる臨時部員の顔色が一瞬にして変わり、「えぇ~」「セクハラ!」などの声があがります。私だって、好きでもない男子にお尻を見られる、ましてや、叩かれるなんて、絶対に嫌です。しかし、

「お黙り!! 練習に必要だから言っているんです!!! 嫌なら、学校を辞めなさい!!!!」

と、奈津子先生に一喝されてしまいました。うちの学校の規則には、「バトン部に入部したら一年間は退部できず、退部したら即退学」との文言が入っているのです。

辛いけど、難関大学への進学率も、就職内定率もトップクラスのこの学校を辞めるなんて、親が許してくれるはずがありません。私たちは、どんなことがあっても、罰を甘んじて、受けなければならないです。


「サッカー部のみんなさんに、お願いするけど、いいですか?」

「はい、よろしくお願いします」

「お願いをしているのに、声が小さい!」

「はい、島田先生、よろしくお願いします!!」

私たちに拒否権がないのに、質問をされる奈津子先生。絶対に嫌なことを、自ら願い出てやってもらわなくてはいけない現実に、暗澹たる気持ちになります。また、

「もし誰かが、罰を受けている途中に脱落したら、全員で『アオムシのお散歩』、校内一周ですからね。まぁ、脱落しないように、頑張りなさい」

と奈津子先生が言われていました。その言葉に、臨時部員の表情が、凍り付きます。それは、その罰の恐ろしさを、この学校の生徒はみな、知っているからです。

昨年、部員じゃなかった私は、『アオムシのお散歩』をさせられているバトン部の臨時部員を、何度も見ました。あんな屈辱的な罰を受けたくありません。「頑張らなくちゃ」との想いを、強くしました。


互いに腕を組み、円陣を組むと、足を大きく広げ、腰を深く落とし、尻を高く突き出す、わたしたち臨時部員。疲労困憊で筋肉痛の体を、罰のためだけに恥ずかしい姿勢にするので、辛かったです。

練習を共にする臨時部員が、息遣いも感じられる距離に身体を密着せ、手や腕をギュッと握り合って、これからの受ける屈辱に耐えようとしています。

今、私の目の前には、23人の臨時部員の顔があります。落ち着きを失って今にも泣きそうな顔、悲しげに目を伏せ耐えようとする顔、生気を失ったように虚ろな表情を浮かべる顔、みな違った表情を浮かべていますが、みな辛そうです。

さらに正規部員は、臨時部員を恥ずかしくしようとします。太ももや腰をバトンで叩きながら、

「お尻をもっと突き出す!」
「足を開く!」

などと指示します。その指示に、腰を深く落とさせ、尻を高く突き出させる私たち臨時部員。太腿や股間、腹の筋肉がピクピクとしてきます。

更に、正規部員は、スクール水着の腰の布を引っ張り、水着を股間に食い込ませます。股間の最も見られたくない部分を風が撫でていき、体がブッルとします。恥ずかしい部分が、丸見えなのは明白です。


もうすぐ、男子が体育館に入ってきます。絶対に見られなくない、早く直したいとの気持ちが強くなります。しかし、奈津子先生や正規部員は、それを決して許してはくれません。どんなに恥ずかしくても、ただ辱めに耐えることしか許されていないのです。

「もう……。なんで、こんなことなったの……、いやぁ、やぁ……だぁ」
「おねがい、おねがいだから、ほぉんとぅに、ゆるしてぇぇ……」

今年初めて臨時部員になった者を中心に、おろおろと震え、弱音を吐き、涙を流す者も少なくありません。

その時、新城先輩が、酷い罰を直前まで受け、顔を真っ赤に腫らして辛そうなのに、

「みんな、さっきは、私を許してくれてありがとう。罰は、辛いけど、誰も脱落しないように、助け合おう! 終わりのない罰なんてないよ!」

って、励ましてくださいました。新城先輩の声に触発されるように、臨時部員の中から、

「新城先輩が、こんなに頑張っているんだよ。私たちだって、頑張っているところ見せようよ!!」
「そうそう、ここで、負けたら、自分に負けることになるよ。気合入れて、頑張ろう!」
「私たち、サボってなんかないんだから、自信を持っていこう!」
「みんな、自信を持とうよ! 耐えたら、きっといいことがあるよ!」

と、次々に、互いに励ますような声があがります。カラ元気的なところも多々ありますが、臨時部員が一体となった瞬間でした。


そんな助け合いも、正規部員には、気に入らないらしく、見せしめる様に、

バッシ! バッシ!

と、新城先輩のお尻を、正規部員の振り下ろすバトンが襲います。

「あぅ!」

と何とも痛々しい声が新城先輩から発せられ、苦痛に顔が歪みます。心配そうな目で、新城先輩を見つめる私たち臨時部員。さらに、正規部員は、

「レズってんじゃねぇよ」
「サボリの負け犬どうしが、なに、傷口を舐めあっているんだよ!」

と、罵声を浴びせます。それでも、新城先輩は、

「私は、みんなが、いてくれるから大丈夫。みんなこそ、正規部員に負けちゃダメだよ」

と正規部員に聞こえないように、励ましてくださいます。私は、新城先輩の健気で優しい姿に、涙が出そうになりました。


そうそう、指導の受け方なのですが、それも新城先輩が教えてくださいました。

新城先輩によると、まず、円陣を組んでいる私たちのサッカー部員が背後に立つそうです。罰を与えるメンバーのお尻を軽く叩いてくるので、そうしたら、直ぐに、名前と学年を言って、指導をお願いをします。

そのあと臨時部員は、サッカー部員が、「臨時部員が反省した」と判断するまで、お尻に指導を受け続けます。指導が入るたびに私たち臨時部員は、「ありがとうございます。もう決して、サボりません」と、お礼と、もうサボらないというアピールをしなければなりません。

身体も、心も、ボロボロにしごかれ、さらに、しごかれるのに、私たちに親切な新城先輩。本当に、感謝してもしきれません。

しばらくして、体育館のドアが開く音がすると、

「じゃ、サッカー部員のみなさん、入ってください」

との奈津子先生の声が、地獄のような罰の始まりを告げました。体育館に入ってくるサッカー部員。


「うぉ~、スゲ!」
「役得じゃん。どの子からにしようかな~」
「わぁ~、この子のお尻、白桃みたいじゃん。マジでぶちこみてぇ~」
「こいつ、美人なのに、剛毛だなぁ~。へぇへぇ」

と馬鹿な声が聞こえます。その言葉に、羞恥で、私の全身がカッと熱くなったかと思うと真っ赤に染まり、震えてきました。他の子も同じような感じになっています。

「先生。指導を与えるって聞いたけど、どこまでOKなんですか? お尻を揉むのって、いいですよね?」

「あなた達、何を言っているんですか?」

と元気のよさそうなサッカー部員の声に対し、それを否定するような奈津子先生の言葉が耳に入ります。男子と奈津子先生の会話に、一瞬、性的な指導は免除されるのかと、淡い期待が起こります。しかし、

「このサボり魔の臨時部員どもが、サボらないように学習するまで、どんなことでもやっていいですよ。もちろん、SEXとかはダメですけどね。24人の臨時部員全員に、サッカー部の皆さん一人一回は、罰をあたえて指導するようにしてください。手を煩わせるわね」

と、サッカー部員に性的な罰も赦してしまいました。思い出すのもはばかられるような喜びの声が、サッカー部員からあがります。


奈津子先生は、

「じゃ、1年生のサッカー部員から、臨時部員の馬鹿たちに、指導してやってくれますか?」

低姿勢で、サッカー部員に、私たち臨時部員への指導を依頼します。2年生の私が、面識のない1年生の男子に指導されなければならないなんて……。

ついに、サッカー部による指導が始まりました。私は、サッカー部員が背後に立つと、

「三村紗弥香、2年生です。ご指導、よろしくお願いします」

と、名もしらぬ年下のサッカー部員に、大声でお願いをすると、お尻を触られたり、叩かれます。何とも言えない不快感と蔑まれた感情に襲われます。

それでも、サッカー部の1年部員は、マシでした。同世代の女子が尻を丸出しになって罰を受けていることに、戸惑っているのか、遠慮している子がほとんどだったからです。

「先輩、ごめんなさい。叩きますよ」
「あまり強くしないから、叩かせて下さいね」

などと可愛いことを言ってから、軽く何度かお尻を叩くと、私のお礼も聞かずに、ソソクサと違う臨時部員のところに移動するサッカー部員もいたほどです。


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