投稿作品集 > 体育教師奈津子 実習生たちの罰 p.06

このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。



そんな中で、旗野恵子は意外にも頑張っていた。理性で羞恥心を封じているのか諦めているのか、目尻いっぱいに涙をたたえてはいるものの、ふらつくこともなく、ただひたすらに耐えている。

(優秀ですね。旗野さんは適格があるかもしれませんね。教師は動じないことも大切です。もっとも、そうされると私としても、余計にいじめたくはなりますけれどね)

私は感心すると同時に、この後の罰に対する期待も抱いていた。

島田先生が次のチャンスをくれるまでには、またしばらくの時間を要した。学校の教室という場所で、成人女性が一糸まとわぬ姿で立たされ、前後左右から見られまくるという異常事態。

外から時折聞こえてくる部活動の声が、ここが公の場であることを、受刑者たちに嫌でも認識させる。苦悩していた安達祥子も、いつしか項垂れて微動だにしなくなっていた。

「もう一度聞きましょうか。今西さん、今どういう気分かしら?」

同じように長い晒し刑の後、再び、静かに問いが発せられた。今西京香がはっと顔を上げる。二度目はあっけなかった。


「は、はい……。は、恥ずかしい……です……」

砂漠の中で喉を涸らした遭難者の前に水筒が差し出されたかのように、今西は自分も含めて仲間がこれ以上の辱めを受けることに耐えられなかったのだ。答えたからと言って許される保証はない。

それでも彼女は、意地悪な体育教師の機嫌をこれ以上損ねることはしたくないと思ってしまったのだ。今西には見えなかったが、背後にいる島田先生はくすりと笑った。

「そう……恥ずかしいのね。でも、別にブルマが食い込んだりはしてないわよ」

痛烈な嫌味に、今西の拳が強く握りしめられる。それを見た島田先生は、教室の端を回って実習生たちの前に移動する。そして今西京香の前に立つと、手にした教鞭の切っ先を彼女の右胸に突き付けた。

「恥ずかしい。けど、食い込みは気にならないから、ちゃんとビシッと気をつけはできているじゃない。どう、この方が余計なことを考えずに反省できるでしょう?」

「…………ッ」

今西は答えることが出来ない。島田先生の露骨な挑発に、勝ち気な彼女も怒りが頂点に達しているのだ。


「答えなさいよ」

やや曇った色の乳輪のど真ん中に教鞭が押しつけられる。半球がひしゃげて、白いチョークに蹂躙された褐色の乳首は無残にも押し潰された。

「どうなの? 反省してるの? してないの? 嫌なら帰って良いのよ?」

ぐりっ。ぐりりっ。

右へ。左へ。島田先生が手首を返す度に、尖ったチョークの先端が回転して敏感な突起をえぐる。色素の濃いおっぱいの頂点が、チョークの粉で白く化粧を施されていく。

「いやッ、あっ……いぎッ!」

固い棒を捻り込まれる痛みに、今西の手が思わず胸を押さえ教鞭を掴もうとする。

バシッ。

しかし、目的地に届くより前に、素早く教鞭を振るった島田先生によってその手はたたき落とされてしまった。


「ふん、いいわ。もう聞きません」

島田先生の教鞭はそのまま真横に移動して、隣で立っていた安達祥子の胸に向けられた。

「安達さんはどうかしら?」

「ひいっ……」

島田先生のセリフが終わらないうちに、安達祥子は引きつった悲鳴を上げた。

「し、してます! は、反省……しています!」

パニックになりかけの彼女は必死に無実を主張する囚人のようだった。

「あなたは下着が見えて恥ずかしかったのよね。可愛らしいレースの下着を見られることが。でも、下着がないのでは恥ずかしがりようがないわね」

教鞭の先が胸と下腹部を行ったり来たりしている。


「はいっ、い、いいえ。恥ずかしいです。は、裸……は恥ずかしいです。だけど、反省してます、本当に……すみませんっ!」

安達は必死だ。

「そう、わかりました。串田先生や教頭先生も、他の実習生が本当に反省しているのか、確認をお願いします」

島田先生はそう言うと、今西を無視して教壇に戻って行ってしまった。代わりに串田先生が近づいてきて、残った四人に端から説教を始めた。私は必然的に一番近くにいる旗野恵子の前に進む。

「教頭……先生……。み、見ないで……」

涙目の旗野が上目遣いで懇願する。その様子はあまりに愛おしい。娘と同じ年代の女性に必死で訴えられると、さすがに心に響く。私は優しく訪ねた。

「これは君たちのためでもあるのです。旗野さんはちゃんと反省しているようですね」

彼女は潤む瞳で私を見ながら、はっきりと答えた。

「はい。もう、しません。ちゃんと言われた通り実習します」


実に素直な娘だ。情に流されてはいかんと思いつつも、こういう子ならきちんと教育して、立派な教師になれるように指導したいと思ってしまう。再来年は我が校で採用してもいいかもしれない。ただ、彼女が我が校を希望すればの話ではあるが。

「一部の人を除いて、一応、さっきよりは反省しているようですね」

説教が終わると、島田先生が教壇から下りてきた。

「真意の程はどうかとしても、これで身に染みたでしょう。ちゃんと懲罰を受ければ反省する気持ちになれる……」

ここで、島田先生の言葉を遮って発言する者がいた。

「一方的に教師の言いなりにさせることが出来るというわけですね」

今西京香だった。正直に言って驚いた。肝っ玉が据わっているのか、それとも全裸にされて開き直ったのか。ここまでされても自分の意見を言えるとは、彼女もある意味で逸材だと言える。


「そうですよ」

島田先生は串田先生と顔を見合わせて、にこりと笑いながら余裕で返事をした。

「何度も説明したわよね。これがこの学校の方針なんです」

島田先生は今西京香の背後へと歩いて行く。

「……わかりました」

ストレートにストレートで返されて、今西は仕方がないといった表情で肯定した。

「先生の指示に従わずに土曜日に帰ったことは落ち度があったと思います。ただ、この学校の方針には納得できま……あうッ!」

パァーン!!

とてつもなく大きな鋭い音がして、今西の体がぐらりと揺れた。テニスのスイングの時のように腕を振るった島田先生の右手が、今西京香の左尻に全力で叩きつけられる。パーの形に開かれた手が、肉の中にめり込むほどに打ち込まれている。


よろける今西の肩を左手で軽く押さえると、そこを支点にして島田先生の体がひらりと前に移動した。瞬間移動の手品を見ているような軽業だ。驚いた今西が顔を上げた時には、すでに目の前に島田先生が立っていた。

彼女がそのことを認識した次の瞬間。

パン、パァン!

今西のケツをひっぱたいた右手が、今度は両の頬に炸裂した。高速の往復ビンタである。角度を変えて左右にふらつく今西。体勢が戻る前に、またもや島田先生の右手が跳ね上がる。

「いッああぅ!」

悲痛な叫びと同時に今西の体が島田先生の方に引き寄せられると、彼女の上半身は腰からお辞儀をするように折れ曲がった。ここまでされて、ようやく防御のために両手を動かした今西だったが、その手首はゆっくりと背後に回っていた串田先生の両手に掴まれてしまう。慣れた動作の連係技だった。


ぐい。

逮捕される犯罪者のように今西の両腕が体の後ろで締め上げられると、島田先生の右手が、前傾した彼女の左乳首を捻りながら掴んでいる様子が見えた。今西がお辞儀をしているように見えたのは、乳首を掴まれたまま手で引っ張られたためだった。

島田先生が右手を腰の位置に戻す動作をするだけで、右へ体を捻るようにして乳房ごと真下へ引き延ばされてしまう今西は、苦痛と不自然な体勢のため身動きが全く取れない。

「えっ!?」
「……なっ!」

あまりの華麗な演舞に、実習生も私も言葉を失った。あたりは水を打ったように静まりかえった。

男子実習生のひとりが、やっちまったとでも言いたげな表情をして、片手で顔を覆っている。彼は確か我が校の卒業生で、木元と言ったか。ひょっとすると、以前にも島田先生のこのような動きを見ていたのかもしれない。


何分も経過したように感じたが、実際にはほんの数秒の間だったろう。静寂は島田先生の声で破られた。

「今西さん、ふざけたことを言うのもいい加減にしておきなさいね」

口調はいつもより優しいくらいだったが、言い終わらないうちに右手が軽く回転する。

「くッあぁっ……」

体を起こせないまま今西が悲鳴を上げた。乳首を捻られたあげくに、ぐいぐいと引っ張られている。串田先生に掴まれた両手は体の後方で肩より高い位置まで捻り上げられているため、逃げようとしても動く度に苦痛が走るようだ。

唯一自由になる足をばたつかせ、苦しそうにケツを右に左にくいっくいっと振る。左の尻には大きな紅葉がはっきりと刻印されているのが見えた。

「納得なんて全然しなくていいのよ。マークシートテストはわからなくても、どこか塗りつぶすでしょう。それと同じでいいのよ。言われた通りにすればいいの、ね?」

右手がまた動いた。

「いっやッ、やめてェ。やだぁ!」


何をしたのかよくわからないが、今西の嫌がり方は先ほど以上だ。同じ女性だから、弱点がどうして弱点であるのかは熟知しているに違いない。完全に押さえ込まれている今西に対して、島田先生はかなり余裕があるように見える。

「ああ、これも理解できなくいいわよ。そんなこと、あなたのような人に期待してないから。言ってもわからない生徒も多いですからね」

「あっ、ああッ!」

「『立場』ってわかるかしら?」

「……うぅ……くふッ」

すごい。淡々と拷問をしている島田先生を見ていると、少し怖くなってくる。だいたいあの身のこなし。島田先生は体育が主担当だから運動が得意なのは当然としても、一体何のスポーツをしていたのだろう。経歴は思い出せなかったが、少なくとも格闘技系ではなかったように思うのだが。


「あなたは実習生。私は担当教官。教官の言うことは聞く。これが『立場』よ、わかる?」

「痛い……いたっ、やめて……ください……」

「やめるかどうかも教官が決めることです、わかる?」

「そんな、あっ、あっ。それだめッ、だめえ!」

今西京香が本格的に悶え始めた。痛みだけでなく、別の何かにも耐えているような複雑な暴れ方だ。必死に振り解こうと暴れたかと思うと、ひくひくと痙攣して内股になって震えたりもする。

「もちろん、先生は生徒たちの意見は尊重はするわよ。でもルールは校則として明確になっているでしょう。ルールを守るのに『理解』や『納得』や『おかしい』『セクハラ』なんて必要ないのよ」

「あふ……ふあっ……ぎゃッ!」


「生徒はルールを守る。先生は守らせる。生徒は先生の言うことを聞く。先生は言うことを聞かせる。あなたたちは土曜日は言うことを聞かなかった。だから罰を受ける。わかる?」

島田先生の右手がさらに下がると、絶叫が迸った。

「ひいーーーぃッ!」

今西の乳房はもう完全に引き延ばされて球形を失っている。しかし、島田先生は意にも介していない。

「先生は何年もやっていますからね。今西さんみたいにものわかりが悪い生徒もたくさん知っています。あなたもさっき見たばかりですよね。新谷さんや湯島さんを。あの子たちの方がまだ素直ね」

「……痛っ……うぁ……」

限界まで乳房を嬲られて、今西はもう叫ぶことも出来なくなっているようだ。


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