投稿作品集 > 体育教師奈津子 2年生 教育実習 p.02

このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。



これはきついだろうな……。

半分は同情しながらも、俺も倉内先生も、そして男子生徒たちも、その目は彼女の剥き出しの下半身をしっかりと見ていた。

前に出された安達さんは、男子生徒の方を向いて立っている。生徒の視線を一斉に浴びて恥ずかしそうだ。

一方俺の方からは彼女の後ろ姿が見える。意外に安産型なんだ。着やせするタイプなのかな。後ろから見た彼女は学校という場所にはあまりに似合わない刺激的な姿だった。

ブルマは成人女性が穿くには全くサイズが合っていないものだった。高校生用の余りを割り当てられたのか、それとも大学生用のものなんて用意できなかったのか。そのせいでブルマの左右から両方ともお尻がぷっくりとはみ出してしまっている。

ハミケツ。

男子は女子生徒のお尻がブルマからはみ出してしまうことをそう呼んでいたが、いまの安達さんはハミケツなんてなまやさしい状態を通り過ぎていた。ブルマからお尻がはみ出ると言うよりも、無理矢理小さな布を貼り付けたという表現の方が正しいだろう。


あれじゃあ、さすがに恥ずかしいよな。

紺色の布地ががっちりと食い込んだ彼女のお尻は、3分の1程度が露呈してしまっている。恥ずかしくて仕方がないのだろう。しきりに後ろに手を当てて、ブルマの裾を引っ張っているが、どんなに引っ張ってもお尻を全部しまうのは無理そうなサイズだった。

準備体操をしている間も、安達さんは動きが小さくなっていた。動く度にブルマを直すのだから体操どころではない。

いまは生徒と向き合っているから食い込んだお尻は見られないで済んでいるが、ハミケツを気にして何度もお尻に手を当てている。どうも男子たちにお尻を見られるのが嫌なようだ。

あんまり気にすると、なっちゃん先生にまた怒られるよ。

そう思いながら見ていたが、先生たちは生徒の方に気にしているせいか、準備体操は何事もなく終わった。


本日の授業は短距離走である。

なんというかつまらない授業だ。質実剛健を目指しているのか、この学校の体育は筋トレのようなものが多くて、球技等はあまりなかったように記憶している。

「今日はクラウチングの練習だ。準備しろー」

倉内先生が間延びしたような声で指示すると、男子生徒たちはグラウンド奥の倉庫から、ライン引きやスタートブロックを持ってきて、手際よく並べた。

クラウチングと聞いて、俺は思わず安達さんの方を見てしまった。

彼女は気恥ずかしそうにうつむき加減で立っている。文化系だから知らないのかもしれない。つくづく運が悪い……、いや、俺や男子にとっては運がいい日だろうな。

案外、倉内先生の邪な考えでこの授業内容になったのかもしれないなと、俺は思った。

体育の先生たちはいつ誰が実習するか当然知っている。実習生にどういう授業をさせるかも考えてカリキュラムが組まれているはずだ。美人の安達先生にジャージを禁止することも、その彼女にどういう運動をさせるかも、二人の指導教官の意思で決まる。


準備ができたので、倉内先生がスタートの説明をする。ブロックの使い方、手の付き方などを細かく説明している。ただ、この人はどちらかというと格闘系なので、あまり様にはなっていない。

本人もそう思っているのか、早々に、

「では木元先生に模範をしてもらうかな」

と俺に白羽の矢が立った。

実は、在学中は陸上部だったので走るのは得意分野だ。生徒たちが並ぶ前に出て、さっとスタートポーズを作る。

「お、なかなかいいですね。さすが元陸上部ですな」

俺の体を指さして、いくつかのポイントを倉内先生が解説すると、そのままスタートを切る。

久しぶりに100mを全力で走って戻って来る。

「12.4秒。タイムもなかなかじゃないですか」

「おおー、すげー」

男子たちもちょっと見直したという表情で歓声を上げた。こういう時に悪い気はしない。軽く手を振っておどけてみせた。


「じゃあ、次は安達先生にやってもらいましょうか」

なっちゃん先生のその一言で全員が、ひとりだけブルマ姿で立っている実習生を見た。安達さんはまるで有罪判決を受けた被告人のような顔をしていた。

「え……、あ、はい……」

おどおどとした返事をした安達さんは、お尻に両手を当てながら、生徒たちと向き合うようにしてスタート位置にしゃがみ込む。

「ちょっと何してるの」

さっそくなっちゃん先生の突っ込みが入った。

やっぱり実技では見逃してくれないか。なっちゃん先生には彼女がいい加減にやっているようにしか見えないのだろう。


「何を見ていたの。木元先生はしっかり説明通りやったでしょう。まずここからしっかりコースを見て立って、スタート位置に着く」

安達さんはなっちゃん先生に腕を引かれて、本来の位置であるスターティングブロックの前に連れて行かれる。

そこは座って見学している男子の真正面であった。

両手で下半身を覆うようにしてもぞもぞと移動する安達さんだったが、

「ふらふらしない。びしっと気をつけ!」

きつく注意されて、仕方なく両手を伸ばして気をつけをするしかなかった。

ブルマの下側を覆っていた両手を滑らせるようにして体のサイドに付ける。とうとう男子生徒たちの前に安達さんの後ろ姿が披露された。生徒たちの顔が明らかに変わるのがわかった。

「あ……」
「……おい、あれ」

ひそひそと隣の生徒と話したり、にやけている者もいる。だが、その視線は紛れもなく一点にじっと注がれていた。


安達さんの顔がみるみる赤くなっていく。自分ひとりだけがブルマで男子生徒たちの目の前に立たされたのだ。まるで晒し者にでもなったかのような気分だろう。

その気持ちは痛いほどわかった。

「はい。で、しゃがんで足をブロックに合わせる」

なっちゃん先生に言われるまま、安達さんはぎこちない動作で動いていく。これからもっと厳しい運命が彼女を待ち構えていた。

スタート位置で両手をついてしゃがんでいる彼女。

顔は真っ赤で、緊張からか羞恥からか、何度も唇をぎゅっと閉じ合わせて耐えている。そのお尻に、なっちゃん先生以外の全員の視線が注がれていた。

定位置にしっかりとしゃがむと、かなり腰を折る姿勢になってしまう。横から見てもブルマがずり上がってしまっていることがはっきりと見て取れた。ただでさえ食い込んでいたブルマが、どれほどまでになっているのか。男性陣の興味はそれに尽きるだろう。

そして安達さんは、いまからそれを自ら男性陣に見せて証明しなくてはならないのだ。


ついにその時が来た。

「よーい」

倉内先生が間の抜けた声をかけた。

安達さんにとっては聞きたくない、死刑宣告にも等しい一言だろう。しかし実習生である彼女は指示通り前傾姿勢をするしかないのだ。丸い大きなお尻がぐっと持ち上がり、俺たちの目の前に突き出された。

やった!

心の中でガッツポーズを取ったのは、俺だけではないはずだ。

日頃見ている女子生徒のブルマとは比較にならないほど成熟した尻だった。予想通り激しく食い込んだブルマは、お尻を持ち上げたことによって、さらにはち切れそうなくらいに引き延ばされてしまっている。

もうお尻を隠すという役割はほとんど果たしていない。逆にお尻を魅力的に見せる演出道具でしかなかった。

男子生徒の方からは、白くて丸い肉の塊の上の方を、紺色の逆三角形が覆っているようにしか見えない。かろうじて数センチ幅のぴんと張り詰めた布地が、丸いカーブに沿って縦に張り付いているだけである。

お尻が完全に見えているどころか、女性の大切な部分の舟形までもくっきりと浮かんでしまっていた。倉内先生ですら目を細めてニタニタとそれを眺めている。


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