投稿作品集 > 僕と従姉と気になる女子との物語 自主練編 p.01

このストーリーは、bbs にて、のりぞう 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は のりぞう 氏にあります。



■ 01 ■

運動部と言うと、毎日練習があるものと思い込んでいた僕にとって、部活が休みと言うのはとても新鮮な話に感じられた。

僕の中での運動部のイメージは、部活動に生活の中心が置かれて、部活が休みなのはテスト週間と盆と正月の数日間だけで、家族と一緒に夕御飯を食べるのは五本の指で数えられるだけ。少なくとも、これが僕の中での運動部に対するイメージだった。

僕が聡美さんにそんな話をしたら、彼女は笑いながら僕の話を否定した。

聡美さんが言うには、高校や大学の運動部の中には休み無く練習をしている部活はあるが、中学校でこれほどハードな練習を課すのはスポーツに力を入れている私立の学校ぐらいなもので、公立の中学校では少数らしい。

「休息も練習のうち」と言うのが聡美さんが所属している陸上部の顧問の考え方で、この休日をどう使って過ごすかによって、部員の良し悪しが解ると指導されているとか。

聡美さんが言うには、一日練習を休むと休んだ分の練習量を取り戻すには三日掛かると言う。その大変さを思えば、むしろ部活に休みがない方が部員達にとっては楽なのだ。

今回は、そんな部活の休みに自主練習に励む聡美さんの話をしたいと思う。



■ 02 ■

身体測定が終って数日経った日曜日の朝、僕はテレビを見ながらボ~として過ごしていたら、「たかゆきさ~ん」と玄関から僕の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。

僕が玄関に出ると、体操シャツに臙脂のジャージのズボンを穿いて、スポーツバッグを肩に掛けた聡美さんが立っていた。時計の針は午前10時を少し回っており、普段の休日であれば聡美さんは部活で校庭を走っている頃である。

「あれ? 今日は部活はないの?」

そのことを疑問に思った僕は聡美さんにそう訊いてみると、

「部活が休みの日ぐらいはありますよ」

彼女は僕から変な質問をされたみたいに不思議そうな顔しながら答えた。いくら、聡美さんが変な顔をしようと、僕のイメージの中では部活には休みがないものと捉えているのだ。


僕が聡美さんにその事を話したら、いくら部活が休みとは言え、筋肉を休めるわけにはいかないそうだ。それは、地区大会や県大会の予選落ちレベルの聡美さんにも言える事らしい。

全国大会を狙えるトップクラスの中学生アスリートなら、休日の調整にも気を配らないといけないが、聡美さんぐらいのレベルならあまり気にしなくてもいいように僕は思うのだが、彼女の経験上、ある程度は身体を動かさないと翌日の練習に身体がついて来ないらしい。

聡美さんが言うには、「全国レベルとか県大会の予選落ちレベルとか関係なく、一度、スポーツを始めた以上は身体がそういう作りになってしまう」とかで、彼女は部活が休みにも拘らず、自主練をするのである。

聡美さんが自主練を行う理由は判ったけど、どうして彼女がわざわざ僕の家に来たのかである。自主練であれば一人で練習をすればいい訳であり、僕の家に顔を出す必要などないのである。

僕はその事を彼女に訊いてみたら、聡美さんは、「一人で練習をしているとサボり心が働いで手を抜くかもしれないから、孝侑さんに監視役を頼みたいのです……」と無理を言って申し訳なさそうな表情で答えてくれた。


監視役ぐらいなら出来なくもないが、僕は陸上について詳しくはない。そんな僕が監視役を買って出ても役に立たないのではないか?

僕はそう思ったのだが、聡美さんは、「一応、自主練のメニューを用意したので、もし、このメニュー表通りに私が出来なかったら、遠慮なく私にご指導してください」と言いながら、彼女はジャージのポケットの中ら四つ折に折ったプリントを僕に手渡してきた。

聡美さんは僕にプリントを手渡すと、アレコレと説明を始めた。

僕は聡美さんの説明を聞きながら手渡されたプリントを広げると、そこには色々と練習メニューが書かれていて、練習メニューと規定回数や規定タイムが書かれていた。

聡美さんの説明からすると、プリントに書かれている規定回数を下回ったり規定タイムがよりも上回ったりしたら聡美さんに指導するのが僕の役目らしい。

で、その指導方法と言うのが、聡美さんが肩にかけているバッグの中から取り出した『来客用』の下に『指導用』と大きくマジックで緑色のスリッパで、僕が彼女のお尻や太ももを叩くと言うものである。


聡美さんは頬を赤らめながら、「こんな事を頼めるのは孝侑さんしか居ないので、どうか、私の練習に付き合って下さい」と、おかっぱ頭に切り揃えられた髪をなびかせながら彼女は頭を下げた。

「お願いします」と頭を下げられても、困るのは僕の方である。いくら、練習のためとはいえ、聡美さんのお尻や太ももをスリッパで引っ叩けるはずがない。

僕は聡美さんの願いを聞き入れる事が出来ず、「ごめん、僕には聡美さんを叩く事が出来ないよ」と言って、彼女の頼みを断った。

僕から指導係を断られた聡美さんは、「そうですよね。いくら、練習のためとはいえ、そんな事出来ないですよね。無理言ってごめんなさい」と、気落ちした顔で僕に頭を下げると、寂しそうな笑顔を見せた。

(あれ、僕って、何か悪い事をしちゃったかな……)

俯き加減でトボトボと玄関から出ようとした聡美さんの後姿を見ていると、何だか僕の心の中に罪悪感が生まれてきた。


聡美さんは僕を信じて指導係を頼みに来たのだ。それを断った僕は彼女の信頼に応えられなかった事になる。果たして、それで良かったのか……。

「折角の頼みだし、僕が指導係を引き受けるよ」

僕は玄関を閉めようとする聡美さんに向かって声を掛けると、彼女はうつむいた顔を上げた。その顔はさっきまでの暗い顔ではなく、満面の笑みがこぼれていた。

「そうと決まったら、すぐに行きましょう」

聡美さんは僕の前まで駆け寄ると、ギュッと僕の腕を掴んで駆け出した。

「ちょっと、待って。まだ、僕の準備が出来てないよ」

僕は聡美さんに腕を引っ張られながら声を掛けたが、彼女の耳には僕の言葉は届いては居なかった。



■ 3-1 ■

聡美さんに連れて来られたのは、町が管理する運動公園。運動公園に着くと、早速、準備体操に取り掛かった。

僕は、体操シャツ姿で準備体操をしている聡美さんを見ていると、僕の目は彼女の胸元に行ってしまう。春の日差しを浴びながら準備体操をしている聡美さんの体操シャツの下からブラジャーが透けて見えるからだ。

彼女が身に着けているブラジャーはシンプルなジュニアブラ。控えめなバストをしている聡美さんの胸元を飾るにお似合いのブラジャーだ。

僕は時折薄らと透けて見えるブラジャーが気になって目を泳がせていると、「どうしたのですか? 何か気になる事でもあるのですか?」と、彼女は首を傾げながら訊いてきた。

(そういえば、美咲姉ちゃんも僕達と同じ年頃の時は、ブラジャーが透けて見える事に気にしていなかったな……)


この年頃の女の子は、ブラジャーが透けて見える事を気にしないのだろうか? 美咲姉ちゃんがブラジャーが透けて見える事を気にしだしたのは、中学3年生になってからの事だった。

聡美さんの胸元を気にしながら準備体操を終えると、次は柔軟体操をする番だが、これは聡美さんのブラジャーを見るよりもドキドキさせた。

柔軟体操をするときは、お互いの手を握って身体を引っ張り合ったり、背中を押してあげたりするのだが、柔らかくて温かな聡美さんの肌に手を触れる度に、どうしても、彼女の事を意識してしまう。

長座体前屈で背中を押す時は、僕の指先が聡美さんのブラジャーに触ってしまう事もあった。この時、柔らかな肌と相まって、聡美さんを必要以上に意識してしまうのだ。



■ 3-2 ■

(聡美さんの身体、柔らかない……)

両脚を大きく広げて柔軟体操を行っている聡美さん。水平とまではいかないにしても、それに近い角度まで股が開いている。股関節の動きが滑らかだと、その分、脚の可動域が広がって有利に働くとか。

当然ながら、身体が柔らかければその分、怪我のリスクも軽減される。しかし、この時の僕はそんな事よりも、彼女の股間が気になっていた。

数日前の身体測定の時と違い、彼女の股間は臙脂色のジャージに覆われていた。

でも、このジャージの下に穿いているブルマと更にその下で直接彼女のお股に触れているパンティーの奥では、開いた両股のお肉に引っ張られて、お股の割れ目が口を開いている事であろう。

聡美さんはジャージでお股が隠れているから平気かもしれないが、僕は彼女の恥ずかしい場所を妄想してしまうのだ。



■ 3-3 ■

開脚の他にも聡美さんを性的な目で見てしまう事がある。

それは、体前屈柔軟をしている時だ。体前屈運動をしている時、ジャージのお尻の生地がピンと張って、ブルマのラインが浮かんだりすると、僕の目のやり場に困ってしまう。

隠れているもの、隠しているものが見えてしまうと、見てはいけないものを盗み目した気持ちになる。

僕の心は聡美さんのお尻にエッチな気分にさせられていたが、当然の事ながら、性欲の対象として僕に見られている事など知るはずもなく、彼女は額に汗を滲ませながら柔軟体操をしていたのである。


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