投稿作品集 > 新体操部の冬休み練習 p.02

このストーリーは、bbs にて、かっちゃん 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は かっちゃん 氏にあります。



まずは、私から。歯を食いしばり、紗季ちゃんの顔を手のひらで思いっきり叩いた私。ロリ可愛い紗季ちゃんの顔が、私のビンタで歪みます。紗季ちゃんの白い肌に、私の手のひらの紅葉ができちゃいました。

罪悪感で心が痛みますが、紗季ちゃんは優しい眼で私を見て、「このぉ~!」と叫び声を上げながら、私の頬に強いビンタをくれます。私は、ビンタをしたくも、されたくもないんですが、この部で生きていく限りしかたがないのです。

「おりゃ~!」「ぎゃ!」とか気合いを入れるために大声を出しながら互いにビンタをし合う私たち。

特に夏帆ちゃんが可愛い声で叫び、ビンタをする姿には、悲壮感が漂います。それを、先輩方は面白がって、「もっと強く」とか言われます。

終わると、自然と涙が出てきて、抱き合って泣く私たち。顔が真っ赤に腫れて、ヒリヒリと痛いです。まぁ、70回、ビンタを受けたのですから当然かな。



泣きあって、感傷に浸っている場合ではありません。先輩たちが次々に来られ、一日練習のウォーミングアップのために、朝練習が始まります。

「おはようございます」

新体操部員の声が、体育館に響きます。

高3部員の優香先輩も、来られました。忙しい玲子コーチのかわりに、私たち中1部員の指導をしてくださる先輩です。

「中2部員は、お前たちの練習に戻っていいよ。中1部員どもこれを付けな!」

優香先輩が持ってきたのは、5kgのアンクル(錘)です。両手足首に、急いで付ける私たち。20kgのアンクルが、ずっしりと身体にきつい負荷をかけます。


「じゃ、腕立て、腹筋懸垂、足上げ腹筋、スクワット、それぞれ50回を、3セット」

「はい」と返事し、筋トレを始める私たち。朝から、辛い筋トレメニューです。

「1! 2! 3! 4! …… …… 48! 49! 50!」

筋トレのカウントを声を、揃えて大きくはりあげる私たち。次の筋トレ種目にうつる時は、「いいよ! 次も気合い入れていこぉ~」「ガンバ!」と励まし合います。辛い筋トレは、同期の友情なしでは耐えれませんから……。

始まるとすぐにアンクルが皮膚に食い込んできて、全身から汗が吹き出し、筋肉から悲鳴が上がります。

1セットが終わる頃には、全員が、全身を赤くし、顎から滝のように汗を垂らし、髪もシャワーでも浴びたように汗で濡れています。通気性の悪いレオタードは、汗で体にベッタリと付き、体を締め付けます。


「一種目三分ほどでできているわね。一種目二分以内にしなさい。この前、できたんだからできるでしょ!」

時間制限を特別に設け、極限まで追い込んできます。一人でもこなせなかったらやり直しです。気合いを入れなくちゃいけません。でも、昨日も、遅くまで居残り練習をした何人かの部員は限界かも。まぁ、体力を付けるためには、耐えねばなりませんね。

腕立てをする夏帆ちゃんが、本当に辛そうになってきました。すると優香先輩は、夏帆ちゃんの背中へ馬乗りになり、髪を掴み怒鳴りなります。

「おらおら、何、サボっているんだ! このクズ!!」

「すぅ、すみません。う! うぅぅ!」

優香先輩の体重で、夏帆ちゃんの顔が歪み、腕がピクピクと震えます。でも、謝って、必死の形相で、腕立てを続けようとします。


でも、優香先輩は、鬼です。体をバウンドさせ、

「練習中も、笑顔でしょ! 試合でも減点されたいのか!! このブス顔がえぇ!!?」

夏帆ちゃんの口へ指をねじ込み、口元をこれでもかと引っばり上げます。数分間作り笑顔を作らさせられてました。その間、いっぱいのヨダレを床に垂らす夏帆ちゃん。

「ありがとうございます」

なんとか耐え、腕立てを続ける夏帆ちゃんですが……。

一分も経たないうちに、優香先輩は、竹刀で夏帆ちゃんの腕を打ち、怒鳴ります。

「腕立てがあまい」

夏帆ちゃんは思わず、床に伏せてしまい、泣き崩れます。昨日の夜、リボンの扱いが不十分と、三時間ずっと、居残り練習でリボンをまわしてたから、腕の筋肉が死んでるのかも。


つらいのは分かるけど、私たちも連帯責任で筋トレ回数が増やされるんで、最悪です。私も、他の中1部員も夏帆ちゃんを睨んでました。

夏帆ちゃんの名誉のために言うと、リボンを回すのって、腕が真っ直ぐなまま、リボンを高速で回すから、かなりシンドいんですよ(泣)。

髪をわし掴みにして強制的に立たせ、夏帆ちゃんに何度もビンタを浴びせる優香先輩。夏帆ちゃんの顔が左右に揺れ、苦痛に歪みます。

夏帆ちゃんの髪を離すと、

「はい、はじめから」

と無情な宣告をする優香先輩。優香先輩の手から、夏帆ちゃんの髪が、床にパラパラと落ちてました。可哀想な夏帆ちゃん……。

「ドンマイ! ドンマイ!」「がんばってこ!」など、自らを鼓舞するように大きな掛け声を出し合い、筋トレを再開する私たち。


その後、私も含め、全員が、優香先輩にダメ出しをされて、ビンタを受けました。でも、優香先輩のダメ出しって、優香先輩の完全な独断と偏見なんです。悔しいけど、全国を目指すには、耐えなくちゃね。

結局筋トレは、15セットしました。アンクルが合計20kgもあるから、筋肉がパンパンになってます。おかげで、私の体は、筋肉で引き締まってます(笑)。でも、体力は不十分ですので、まだまだトレーニングが必要ですね。

ピィー。

「朝練、終わり」

笛の音を合図に、筋トレは終わりました。優香先輩の前に整列する私たち中1部員。


「午前中は、開脚練習と手具を使った技の練習。朝ごはんを食べたら、用意を忘れずに」

と優香先輩。「はい」と返事しする私たち。優香先輩は、体育館から出て行かれました。

顔をゆでダコにように真っ赤にして、激しく汗をかいている私たち。何人かは、肩で息をして、レオタードごしにも肋骨が動くのがわかる程です。連日の厳しい練習にぐったり気味です。

アンクルを外すと、体が軽くなります。朝から、筋肉が痛くなりました。みんなで、朝練の片付けを始めます。



朝練の片付けを初めて三分も経たないうちに、体育館の入口で、玲子コーチが、仁王立ちのまま、私たちを見られていることに気がつきました。

「おはようございます」

大きな声で挨拶をする私たち。玲子コーチは、集合するように合図をされます。玲子コーチはとても不機嫌そうで、怒っていることは明らかです。緊張が走ります。

コーチは、美穂ちゃん、由紀ちゃん、亜樹ちゃんへ、壁に手をつき、尻を突き出すようにに言われます。神妙な面持ちで玲子コーチの前で、壁に手をつき尻を突き出す三人。

由紀ちゃん、亜樹ちゃんは「前屈みだったり」「指先が曲がっていたり」して歩き方が悪いと叱責され、美穂ちゃんは仲間の歩き方が悪いのに注意しなかったっことを、叱責されてました。


口で怒られている間も、いつ物理的な罰を受けるのかと、怯える三人。玲子コーチは、いたぶるように太ももをつねると、レオタード腰の布を引っ張り上げ、尻に食い込ませます。

特に美穂ちゃんは、レオタードが股間に食い込み、股間の剃り跡がよく分かりました。若干黒ずんだ皮膚から、数ミリ程度生えた陰毛。

玲子コーチに「こんな、処理もできないの?」「それでも、リーダー!?」と罵声を浴びせられ、数ミリの陰毛を引き抜かれてました。「いやぁ!」と高く可愛い悲鳴を上げる美穂ちゃん。ものすごくかわいそうでした。

由紀ちゃんは、玲子コーチに股間を何度も撫でられ、「う、うぅん~」と甘い声を出すと、「真面目に練習を受けてない」と怒られてました。

亜樹ちゃんは、レオタードがずれて、お股の二つの口が見えてました。前の口はよく動いているし、後ろの口はシワクチャでした。股間独特の臭いが漂ってくる感じで、恥ずかしかったです。


玲子コーチは、「まったく、何回注意したらわかるの!」と怒鳴ると、三人の尻を順に新体操用のクラブ(棍棒)で打たれます。

クラブって、カラフルな色をしていて、軽そうに見えるけど、あれで叩かれると痛いんです。パッチン、パッチン、尻を打つ音が、体育館に響きます。

ギュっと、歯をくいしばり、耐える三人。特に由紀ちゃん、亜樹ちゃんは、「いつまでも、怒られてばかり。やる気がみられない」と、何度も尻を打たれてました。

美穂ちゃんは、連帯責任の罰として、打たれたんです。私たちも、連帯罰を覚悟しなければなりません。でも今回は、罰の前に、お説教がありました。

玲子コーチは、「新体操は、生活全てが練習」「頭、指先、足先全てが綺麗に見えるように行動する」と、私たちに言われます。よく話されている内容です。

確かに、新体操のフォームは、肉体の動きの美しさにあります。私も、新体操を始めたきっかけは、「歩き方が綺麗になる」ってママが近所の人に勧められたからです。言葉では分かっているけど、動きにあらわれない私たち。


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