投稿作品集 > バレー部の躾 before p.03

このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。



(3)

「桜木は女向きで鍛え直してやる」

監督の言葉に、男子部員全員が心の中でもっともだと強く同調する。

「レイダウン!」

加賀キャプテンに次いで晒し者として処刑台に向かう桜木先輩。抜群のプロポーションを持った四肢を大きく開いて、名前の通り桜色に咲いている乳首をストレッチマットに押し当てる。

バレー部ナンバーワン美人の股間がぱっかりと大きく割り広げられると同時に、全男子の視線が一斉にその一点に飛びかかった。

「ロック」

屈強な3年生が桜木先輩の裸体を完全に拘束する。身動きが取れなくなった落伍者に対する容赦のない視線の蹂躙が始まった。

これまでの三人とは異なり、遠慮がちに見る者は皆無だ。陰唇のよれ具合を検分し、肛門の皺の数まで数えようとする厳しい品質チェックが何十人もの人数によって同時に行われている。


それもそのはずだった。満を持して登場した本日のメインディッシュである先輩だったが、脱衣の時も土下座の時にも、実に巧みなやり方で男たちのエロ目線の直撃を回避していたのだ。

ショーツを下ろす時には膝を曲げないという姿勢は維持していたが、片手だけで引き下げて、肝心な時にはもう片方の手でしっかり股の間をガードしていた。土下座の時には肛門は披露したものの、秘部はやはり踵を立てて隠すことに成功していた。

ルールには違反していないしさり気ない仕草だったが、したたかでもあり往生際が悪いとも言えた。しかし、だからこそエースとしてレギュラーに君臨していられるのかもしれない。

スポーツは正々堂々ばかりでは勝てない時もある。バレーのような陣地に分かれている競技は大人しい方で、サッカーやバスケのように互いにぶつかり合う競技では、国際試合のような場でも審判の見ていないところで激しい肉弾戦を繰り広げることもある。

時にはギリギリの意地悪さが必要なのだ。コートの端を狙う。相手のウイークポイントを攻める。きれいな顔をして性格がキツい部分が、桜木先輩の強さなのかもしれなかった。


しかし監督も薄々気がついていたのか、しっかりと『女向き』を指示されてしまい、松尾先輩に対する欲求不満も加えた憎さ故にこうして執拗な視姦を受けているという結果からすれば、このような場においては適切な判断だったとは言えないかもしれない。

いずれにしてもこの上なく無防備で淫靡なポーズで固定された美女に対する評価レビューが、男子部員たちの間で次々に挙がり始める。

(あそこもケツの穴も桜色かよ。名前に偽りなしだな)
(真衣先輩って色白だから似合うよな。AVみたいじゃん)
(ケツも脂乗ってるのに真っ白だもんな。あれが今からひっぱたかれるのかと思うとゾクゾクするぜ)

(毛は黒くてしっかりしてるんだよな。意外と毛深いのかな)
(ああいう縮れた陰毛ってなんか毟りたくなるよな)
(まんこのびらびらもはみ出してるし、そのへんは美人でもグロいよな)
(そうか? わりと整っていると思うけどな。もっと黒くて汚い方が恥ずかしいのに、おまんこも優等生かよ)

心なしか監督の晒しの時間も長いような気がする。しっかりとロックされているのに、まだチェックを入れずに監督自身も様々な角度から美しい女体を眺めていた。

俺の方はもうすっかり先輩のそこに釘付けになっていた。

(こ、これが……あの、桜木先輩の……あそこ。き、綺麗だ……。想像通り、いや、実物はやっぱりエロいよ)

あまり性能の良くない頭を懸命に使って、できるだけ多くの情報をインプットしようと必死になる。目を閉じて映像を思い浮かべ、また目を開けて記憶との差を確認することを繰り返して、絶対に忘れないようにとそこから目を離さない。


監督が動いた。はじめに手を伸ばした場所は、今までの三人とは大きく違って頭の方だった。

「しっかりと顔を上げろ」

さらさらの髪の毛をゴツい手が無造作に掴んで、ぐいっと強く真上に引き上げる。

「はい!」

こちらからは大きな声の返事だけが聞こえたが、どうやら顎が上がるほど毛を引っ張られているようだ。

人の目が気になるお年頃である18歳の女子高生が、下級生を含む同世代の男たちによる局部検査を受けている時にはいったいどんな表情をしているのだろうという疑問に対する答えは、こちら側からは一切確認できない。

ただ、それを見せられている同性のメンバーの顔つきは、よりいっそう悲壮感が増していた。

彼女たちの前にはすでに三つの『0年』という文字が浮かんだ裸尻が並べられている。

女子バレーの頂点に君臨している加賀有貴子。実力派セッターの板橋知子。そして、いま受刑中であるバレー部随一の美貌のすぐ前で反省しているのは、同じくナンバーワンの称号を持つ松尾理華のプリケツだ。


キャプテンとセッターというチーム上の要をへし折られ、さらに精神的な支えである憧れの麗しい最上級生が、いずれもその女性を象徴する魅力的な部位を屈辱の装飾で彩られた状態で見世物にされている姿を突きつけられて、女子部員たちの心は崩れる寸前になっていた。

そしていま、彼女たちの最後の心の綱である部のアイドルへのいたぶりが開始される。

右手で桜木先輩の頭を鷲掴みにしたまま、監督は左手の指で優しく髪をくしけずる。耳にかかる毛を払いのけてから、言い聞かせるようにつぶやいた。

「まったく、優勝監督に恥をかかせやがって。たかだかブルマを脱ぐのがそんなに恥ずかしかったのか」

「違いますっ!」

体育館に響く先輩の大きな声。

「ではどうして遅れた?」

「すみませんでしたっ!」

再び大声で怒鳴る。いつもなら、この答えでビンタでもされて終わりだが、今日の監督はよっぽど腹に据えかねているようだ。繰り返し訳を問う。

「……理由を聞いているんだ」


髪を払った左手が背中へと当てられる。そのまま肌を滑って腰から先の丸みのある曲面へと移動する。

「申し訳ございませんでした!」

やはり謝罪の言葉。

「そうか。なら質問を変えよう」

監督の手が俺たちから見て左側の尻を、円を描くように撫で摩る。染みひとつない白磁の尻肌。数分後には痛々しく腫れ上がるであろう側を清めるように這い回る。

完全にセクハラだ。しかし、何をされているのか明らかな状況であっても、本人はおろか誰も監督を咎めることはしない。

全員の前でお尻をまさぐられる美人レギュラーを見せつけられて、同情の思いと悲壮感を強める女子たちは、1、2年生はそっと視線を外し、同学年の3年生は見て見ぬそぶりをする。それがエチケットのようだった。

「お前はいま下着も脱いでいるな」

「はい」

摩っていた手の動きが変化した。指を開いて尻肉をぎゅっと掴んで離す。跡が付かない程度に爪を立てて肉を握りしめると、柔らかい乙女の肌は無骨な指の間からむにゅむにゅと畝になってはみ出す。


二、三度揉んで感触を楽しんでからぱっと手を離すと、弾力に富んだ尻たぶはいやらしく揺れて元の形に戻る。

「男子もみんな見ているぞ。恥ずかしいか?」

「恥ずかしくありません!」

心なしか声のトーンが落ちたようにも思えるが、桜木先輩の躊躇ない返事が続く。

「正直に言え……」

左側に飽きた手は、右側へと移り、同じ手順を繰り返す。髪と尻を掴まれて、顔から性器まで隠したい部位を隠す権利をすべて奪われた美少女に、陰湿な尋問が繰り返される。

「はい。平気です!」

「無理をしなくていいんだぞ」

監督の口ぶりは優しかったが、行為は怒りをそのままぶつける激しいものだった。右尻を解放した手が、女をさらに追い詰める部位へと移される。

左右に開いてしまっている割れ目にあてがうと、指を縦に推し進める。桜色の排泄器に中指が迫る。


ビクッ。

反射的に先輩の身体が動いた。

「おい、ロックが甘いぞ。足の二人は膝を固定して割り開け」

足首を押さえていた3年生はすぐに反応した。両手で桜木先輩の足を抱えるように持つと、お互いが跳び箱から離れる方向へと引っ張って体重をかける。

「あうっ」

女囚の口から呻き声が漏れた。もう全開だと思われていた桜木真衣先輩の両腿が、180度まっすぐ水平にパックリと割れる。閉じていた陰唇さえも口を開きかねない勢いだ。

もう一度、腰から下に向かって、尻の割れ目の底をごつい中指が匍匐前進を始める。

気持ち悪いのか、くすぐったいのか、先輩は背中を震わせて耐えているが、監督は髪の毛を掴んだまま強引に押さえ込んでいるため微動だにできない。

とうとう無抵抗の美女の尻穴に指がかけられた。


ぐりっ。

指の腹に力が入れられる。

「ウッ……!」

桜木先輩の四肢が強ばった。

「お前は、いま全男子部員に性器もケツの穴も見られているんだぞ。それでも恥ずかしくないと言うのか?」

「……はい」

先輩の答えは変わらない。

「そうか……。なら、どうしてだ……?」

ピンク色の窄まりは見た目は綺麗でも排便のための器官だ。触れる方も、触れられる方も本来は相当の抵抗感があるに違いない。

だが、監督の指先は肛門の隅々までを丹念にトレースするようにくるくると円を描いてまさぐられている。嫌悪を感じているのは検査される女子の方だけのようだ。


「う……、ぁ…………くッ……むぅ!」

おぞましい触診によって、滑らかな白磁の肌にみるみる鳥肌が立っていく。反射的に震えてしまう肉体を3年男子が必死で縛めているため、唯一少し動かせる尻肉だけがヒクついてしまう様は滑稽にも思えた。

「どうして俺の指示が聞けない、ん?」

中指の第一関節が曲げられた。皺が伸びるほどに皮膚が引っ張られて、きつく口を閉ざした菊座が無理矢理にこじ開けられそうになる。

「むぐぁッ! もっ……申し訳ありませんでしたぁッ!!」

館内に響き渡るほど大きな声が、可憐な喉からほとばしった。真に許しを請う、切実な謝罪だった。

エースが見せた本気の態度に、監督の手が緩む。それでもまだ、桜木先輩への尋問は終わらなかった。肛門を解放した指は、そのままもっと下部へと移動したのだ。

「申し訳ないのはわかった。俺は、なぜ言うことを聞かなかったのかと、聞いているんだ」

跳び箱の上のストレッチマットに押しつけられるようにして縦にそそり立っている秘裂。縮れ毛に覆われたその柔らかい襞を掻き分けるようにして、男の中指が擦りつけられる。


「くうっ!」

一難去ってまた一難。美女の股の間には尋問の対象になりうる存在がいくつもある。ひとつがだめなら他の場所に聞けば良い。頑なに黙った口を割らせるために、執拗な取り調べが続けられる。

「………………」

桜木先輩は明らかに答えに窮していた。正直に『恥ずかしかったから』と言うことはもうできない。自らここまで否定してきたことを反故にすれば、どんな追求を受けるかわからないからだ。

監督は掴んだ髪の毛を少しだけ後方へと引いた。10センチ程度の距離だったが、それは受刑者の苦痛を倍増させる。

「いぎッ!」

仰け反った先輩の顎がさらに上がる。女子部員たちの悲壮な顔つきを見れば、エースがどんな苦悶の表情を見せているのかよくわかった。

背中が弓なりに反るが、取られた両腕の位置は固定されているため、肩にも激痛が走る。

「答えないか、桜木」

静かな口ぶりのままの監督だったが、行動は残忍そのものだった。尻穴の時と同じく第一関節が曲がる。しかし、その結果は先ほどとは大きく違った。


ぬぷっ。

指先がやや湿り気を帯びた峡谷の間に埋没する。

「ああんッ!」

焦りが受刑者に高く上ずった声を出させた。俺が聞いたことがない声色だった。

くぱっ。

中指のサイドに添えられた人差し指と薬指が股間の膨らみに押しつけられると、そのまま左右に平行移動した。蕾のままだった桜の花が強制的に開花させられる。匂い立つほど華やかなピンクの恥肉が広がる。

「う、あっ、しっ、指示が……。指示を、聞き漏らしました。あ……優勝して気が緩んで……、その……申し訳ございませんッ!!」

下の口がぱっくりと開かれると同時に、被告人、桜木真衣の上の口も実に雄弁に証言を語った。憧れの高嶺の花が全部員の前で苛烈な性的拷問に屈した瞬間だった。

苦しい体勢の中で、その言い訳をどれだけ必死に考えたのだろう。偽証罪は立派な犯罪だが、この場合は嘘の自白であっても受け入れられたようだ。

魔女裁判が終わり監督の両手が離れると、桜木先輩はぐったりと跳び箱を抱きかかえるように脱力した。


「聞いたか、お前ら。当たり前に優勝した程度でもう練習に身が入らないそうだ。0年からやり直しが、まさにうってつけだな」

勝ち誇ったように大声を張り上げる監督。

「向原。全力で行けよ。桜木は0年の基礎から鍛え直してやる」

言いたいことだけ言って、跳び箱から離れる監督。入れ替わりに懲罰ベラをもった向原キャプテンは珍しく緊張していた。

ヒタ、ヒタ。
ぺち、ぺちっ。

入念な打撃角度の調整が行われている。当たる部位を限りなく正確に合わせようとして、ヘラが何度も尻肉に押しつけられる。時にはお尻を手で掴んで微妙な向きまでも修正されていく。

美人エースのヒップに触りたくてやっているのではない。その証拠に向原キャプテンの顔は真剣そのもので、手のすぐ横で丸見えになっている女性器には興味も示さない。

医師の診察のような極めて事務的な手つきで尻を直され、ヘラが触れる度に緊張に身を固くする桜木先輩の方は、恐怖心を募らせるばかりでたまったものではない。

たが、それでも向原キャプテンは妥協しなかった。


(絶対に外せない!)

そのプレッシャーが大きくのしかかっているのだ。

監督がわざわざ『全力で行け』などと指示することは普通はない。この懲罰は危険も伴うため、常に真剣、全力だからだ。それを明言するということは、桜木先輩には特別に強く、長く痕が残るように打てという指示だ。

これまでで一番の刻印を成功させなければ、自分もどんな怒りを買うかわからない。

サーブもスパイクもフォームが重要だ。ただ、力を入れて打つだけでは相手には通用しない。いつも通りの打ち方で100%の結果を出す。それが基本だが、非常に難しいことであることは、キャプテンは一番よくわかっていた。

「3年、桜木真衣! 懲罰鞭、よろしくお願いしますっ!!」

その言葉を聞いてから、もう分単位の時間が経過していた。固唾を飲んで見守る男女の部員に挟まれて、数え切れないほどの緊張と弛緩が繰り返されている。

「…………はぁ……」

桜木先輩が背中を上下させて疲れた息を吐き出した。尻にヘラを当てられる度に、今か今かと強ばっているのだから無理もない。打つ方にはその気がなくても、ただ彼女をいたぶるために焦らしているようにも思えてしまう。


「よし、ふぅ……」

同学年のチームメイトのそんな様子を見て、向原キャプテンは腹をくくったようだ。大きく深呼吸をして、懲罰ベラで尻肉のど真ん中を撫でる。

すりすり。
ペンペン。

(行くぞ!)

という合図だ。ヘラが空中に音もなく上がる。キャプテンはヘラは全く見ずに、一度だけ受刑者の美しすぎるお尻を見て、それから自分自身の腕の軌道を確認した。

ビュン!

刑の執行は一瞬だった。フルスイングの腕の動きに一瞬遅れて、空擦音が耳に届く。超高速の回転動作だ。

ぶるりんっ。

完熟した白桃がゴムのように弾んで形を変えるのがはっきりと見えた。ふたつ並んだ丘陵のうち左側のど真ん中を、懲罰ベラの黒い舌がたっぷりと舐め上げる。


堂々と受け止めた分厚い尻肉が、インパクトの中心から同心円状に波打ってひしゃげた。衝撃で上下に振り分けられた尻が大きくへこみ、ビリビリとした振動は斜め下にある肉襞をも揺さぶっている。

革製のヘラでさえ折れ曲がるのではないかというほどに強い推進する力で、肉体にきつく押しつけられていることがわかった。

スッパアァァーーーーーーーーーーーーーーン!!!

音もやはり遅れて響き渡った。それは想像していたよりもずっと単純で澄んだ音色だった。濁音が全くなく、シャボン玉が壊れるように透明で、それでいて鋭く弾ける音。

美しいフォームのスイングでクリーンヒットするというのは、こういう音を残すものなのかもしれない。野球に例えると、打った瞬間にホームランとわかるような、そんな後味の良い音だった。

「いッ、ああああぁぁぁぁぁーーーーーーーッッ!! ひいぃぃああああぁぁあぁぁああぁぁぁぁっっ!!」

地声の大音響は、なぜか二回続けて絞り出された。桜木先輩と言えども飾った美声ではないというのは、加賀キャプテンの時と同様だ。

とても痛みに耐えきれず、本心から喉を震わせて絶叫せずにはいられない素の悲鳴。一回で終わらなかったのは、息が続く限り叫んでもまだ強い痛みが引かず、息継ぎをしてから再び叫び声を上げずにはいられなかったのだろう。


向原キャプテンはいまだに打撃の衝撃が残り、ぶるぶると震えたままの右手首を押さえている。全力の打撃は成功し、全力の悲鳴をあげさせた。お互いに全力を出し切った見事な懲罰だった。

監督も満足げにうんうんと頷きながら、まだのたうっている桜木先輩を見つめている。

「ああぁ……。うぐっ……くうぅ、ひぐっ……あ、ああ……んーッ、はあっ」

四肢を絡め取られていながらも、ふりほどくように抵抗する桜木先輩は、陸に打ち上げられた魚のようだ。その全身にはぷつぷつとした汗の球が次々と吹き出していく。

染みひとつない美術品のようだった白磁のプリケツは、今頃になってようやく真っ赤に染まり始めていた。

クイッ。クイッ。

苦しげに右へ左へ振りたくられる度に、打たれた部分の尻肉が朱色に腫れ上がっていき、見る間に『0年』の文字がはっきりと読み取れるほどに鮮明に茹で上がっていく。

ブルマはおろか下着すら着けるのは辛そうにも見えるが、その刻印がある限り、さほど心配する必要はないのかもしれない。なぜなら、レギュラーの時とは違って、ブルマも下着も着ていられる時間そのものが激減することは確実だからだ。


この下っ端の俺でさえ、ただ『チェック』と言うだけで彼女の下半身をいまと同じ生まれたままの状態に剥くことができる立場になったのだ。

こんなに美人な先輩が、朝登校してから部活を終えて帰るまでの間に、誰からも『チェック』を受けない日などあるのだろうか。六人の0年生の中でも、桜木真衣と松尾理華の二名は、特に丁寧な指導を受けるであろうことはわかりきっている。

むしろ、『今日はチェックくらいで済んで本当に良かったわ』と胸をなで下ろすほどに、服を着ていないことが当たり前の事になるだろう。なにしろ部活は土日を含めて毎日あり、男子部員だけでも軽く50人はいるのだ。

ようやく起き上がった桜木先輩が、真っ青になっている女子部員たちの前へと移動していく。バレー部で最も美麗な女体に刻まれた恥辱の学年を間近で披露すると、心を折られた仲間たちの顔にありありと絶望の色が浮かんだ。

「ひぃ……ひどい…………」
「ぁ……あぁぁ……」
「……真衣先輩が……うぅ」

免疫のない1年生の誰かがこぼした小さな声がきっかけになって、次々とため息が漏れる。


「ロック」

桜木先輩で3年生の番は終わり、新たに『男向き』で処刑台に上らされた2年生レギュラーの股が、女子部員の前でぱっくりと割り開かれた。

しばらくはこれで見納めになる清らかな素肌に覆われたヒップと、仕上がったばかりの0年美女の尻を、嫌でも見比べさせられる位置に立っていた部員が思わずつぶやいた一言が、静まりかえった体育館に反響した。

「……む、むご過ぎるよ…………こんな罰……」

俺は全裸で立たされたままの桜木先輩の肉体を前から鑑賞しながらほくそ笑んだ。

(まだまだ罰はこれからだよ。桜木先輩は今日から0年として一所懸命に、部活に励むんだから)


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