投稿作品集 > バレー部の躾 p.02
このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。
それでもゆっくりと立ち上がると、真っ直ぐに俺の目を突き刺すように見つめながら、低い小声を絞り出した。握りしめられた両掌はわなわなと震えている。
「あまり……調子に乗らないでよ。私、いつまでも0年のままじゃないんだからッ」
報復を匂わせながらも、素直に横を向く。足を肩幅に開いて壁に両手を付き、俺たちに向かって腰を突き出した姿勢を取る。白いシャツと白い太腿の間で、鮮やかなエンジ色のブルマが、俺たちの目の前にアップになった。
ボリュームのあるヒップに対して、三年間使い込まれてサイズも小さめになってしまったそれは、正座をしていたためにすっかり食い込んでしまって、明らかに脚ではない肉塊の一部がこぼれ出ている。しかし、いまの先輩には、自分でそのハミ尻を直す自由すら許されていない。
「0年、桜木真衣。チェックをお願いします!」
俺を睨んだ燃えるような瞳を、そのまま白い廊下の壁に向けたまま、先輩は抑揚のない声で淡々と決められたセリフを読み上げた。
(すっげー。あの桜木先輩に、学校の廊下で堂々と、こんなことができるなんて。夢みたいだ!)
先輩の手が怒りで震えていたのとは対照的に、俺の両手は喜びで戦慄いている。破裂しそうなほど鼓動を打つ心臓から血流がどんどんと送り出されてくる。
俺は高揚する感情をなんとか抑えて腕の制御を取り戻すと、先輩のブルマに手をかけて、ゆっくりと捲り下ろした。エンジ色の下からは、真っ白くて何の素っ気もない無地のスポーツショーツが現れた。
「ご指導、ありがとうございます」
先輩は暗い炎を灯した瞳をただ壁に向けたまま、微動だにしなかったが、その背中からは悔しさがひしひしと伝わってくる。言いがかりをつけてきた1年の男に、廊下でブルマを脱がされるのが、どれほど屈辱的なことかは想像するまでもない。
だが、俺は罠に落ちたこの美しい獲物を、さらに追い込んでいく。
ブルマをお尻のすぐ下まで脱がせると、次はスポーツショーツを掴む。腰に触れると、先輩の火照った体温と運動でかいた汗の湿りが、俺の手に直に伝わってきて理性を吹き飛ばそうとする。
狂ってしまう前に残っていた自分の意識をかき集めて、スポーツショーツを一気に毟り取った。女の子の下着を下ろす喜びを味わっている時間など全くなかった。肌の感触を楽しむ余裕もなく、ただ機械的にずり下げただけだった。
「くッ!」
しかし、それが逆に、先輩に大きな屈辱を与えることになってしまったのかもしれない。無造作な動作で最後の一枚があっさりと脱がされると、先輩は、名前の通り綺麗な桜色をした可憐な唇を、血が滲むのではないかと思うくらいに白くなるほど噛み締めていた。
「ご指導ありがとうございます……っ」
都度言わなくてはならないお礼のセリフが、壁に向かってなんとか絞り出される。
「うわっ、マジかよ!」
ユージが横で、剥き出しになった桜木先輩のお尻を、マジマジと眺めている。
真っ白なお尻だった。染みもホクロもない綺麗なつるつるの白桃。押し込められていた窮屈な布から解放されたそれは、本来の丸みを取り戻して、豊かな肉感をあますところなく見せつけていた。
だが、芸術的なまでに見事な若いお尻には、ひとつだけ致命的にその美しさを崩してしまう欠点が見受けられた。
桜木先輩の左の尻たぶには、10cm程の太さの赤黒い大きなミミズ腫れがべったりと付いていた。既にそこを打たれてから数日が経過しているのであろう。すっかり痣になってしまっている。
さらに、見る者の目を奪う残酷な刑罰が、その痣の中に施されていた。赤黒くなったミミズ腫れの中央には、ごく一部分だけ元の白い柔肌が残されている。それははっきりと文字として認識できる形で取り残されていた。
『0年』
美しい先輩は、自らの魅力的なヒップに消すことの出来ない肉文字を刻まれることによって、いま置かれている立場を否応なく思い知らされているのだった。
バレー部に受け継がれている『懲罰ベラ』と呼ばれる道具の仕業だ。幅のある革をなめしたヘラの真ん中が文字の形にくり抜かれていて、打たれた者の肌にくっきりとした痣文字を残す。
この痣が消えるまでが受刑者の刑期。先輩はそのきれいな裸身に刻み込まれた『0年』の痣が消えてなくなるまで、俺たちよりも下として扱われる。
こうした懲罰具はいくつかの種類があるが、この『懲罰ベラ』で打たれるのは女子のみで、打ち付ける方は力が要るため男子の役割と、伝統的に決まっていた。
過去何年もの間、何百人というバレー部女子たちの汗と涙、そして女の子の敏感なところから滴る分泌液を染み込ませてきた『懲罰ベラ』は、焦げ茶色のてかりが出るほどの風合いが見られるほどに使い込まれていて、女子部室の壁にいつも部員たちを監視するようにしてぶら下げられている。
「ほら先輩。まだしばらくは0年だっていうこと、忘れないでくださいね」
俺は先輩の肉文字に軽く指を当てて言い含める。
「やめて。ちょっと……!」
触られると痛むのか、それとも純粋に男に尻を撫でられるのが嫌なのか、先輩の左手が背中に回されて俺の手を振り払った。
「ステイ!」
どこまでも3年気分が抜けない先輩を、鋭い声で叱責すると、先輩は為す術もなく再び壁に両手を付くしかない。
「チェックだけで許してあげようと思っていたけど、やっぱり罰は必要みたいですね」
一刻も早くこの理不尽な指導を終わらせたいと思っている先輩に対して、わざとゆっくりと言い聞かせる。
すでに廊下を通る何人かの生徒が、物珍しそうに先輩を眺めていく。不審そうな顔を浮かべる生徒も、剥き出しのお尻に浮かび上がった『0年』の文字を見つけると、納得してわざと近づいてきて見ていったりする。
男子生徒に見られるよりも、女子生徒から同情的な眼差しで見られた時の方が、先輩はより辛そうな顔になった。
俺はお尻を見つめているユージの目の前で、先輩の股間を指差してみせる。それだけで意図は伝わったようだ。同じ3年生の女子が通るタイミングを見計らって、両腿の付け根に留まっていたパンティーを、さらにぐいっと押し下げてやる。
「いやッ!」
チェックに必要のない余分な動作の真意に気がついた先輩が、両手でパンティーを押さえてしまう。
「やめて。もうチェックは済んでいるはずよ」
「ステイ!」
「うぐ……っ!」
心底悔しそうに俺を睨みながらも、先輩は両手を壁に戻すしかない。
「二回目ですよ。もう見逃せませんね」
かろうじて両足の付け根、お尻の真下を覆っていたパンティーとブルマを、太腿の中程までずらす。足が軽く開かれているため、紅白の布地は両腿を渡る架け橋のようにぴんと伸ばされて、太腿部に引っ掛かった。
尻たぶのカーブの間から、わずかな繊毛に包まれた分厚い下の唇が、ちらりと顔を覗かせてしまう。ユージが横でガッツポーズを取ってみせた。
「ご……ご指導、ありがとうございます」
先輩の押し殺したような声が心地よかった。
(やった。ついに俺の手で、桜木先輩の下着を脱がしてやったぞ。どうですか、脱がされた1年にあそこを見られながらお礼を言う気分は?)
「チェックはOKです。だけど最後に、二回勝手に手を払ったことと、反抗的な言動をしたことの罰を受けてもらいます」
先輩はもう何も反応しない。ただ俯いて俺の言葉を聞いている。
「レイダウン」
「ううっ……」
桜木先輩は一度天を仰いだ。両手で頭をくしゃくしゃと掻きむしってから、ぶんぶんと振るう。それから、諦めたように廊下に手を付いて這いつくばった。四つん這いの姿勢から、お尻だけをぐっと高く持ち上げる。
レイダウンは犬の「伏せ」を意味する単語だが、バレー部では四つん這いになるだけでなく、お尻を叩かれる姿勢をすることになっている。
格好もすごいが、それ以上にレギュラーでもない1年から犬のしつけ同様に指示されても、従わなくてはならないのが辛いのだろう。
俺とユージの前に『0年』と書かれたお尻が高々と差し出された。
「三発です」
違反の数だけ打数を宣告してから、無傷の右の尻肉を摩る。今度は感触を楽しむ余裕があった。汗で湿ってお尻は、もっちりとしていて手に吸い付くような柔らかい触感だった。
たっぷりと楽しんだ後に、手を内腿に滑らせて、ぺちぺちと軽く叩く。『足の開きが少ない』という意味だ。せめてもの抵抗のつもりか、先輩の両足はほとんど開かれていなかったのだ。
「もう……ッ!」
怒気を隠さない舌打ちと同時に、目の前に献上された美女の股がぱかっと割れた。立っている時にはちらりとしか見えなかった桜木先輩のあそこが、ついに全貌を露わにした。
色素の沈着が薄くて白い綺麗な丘の中央に、こちらも桜色の大きな唇が清楚に口を閉ざしている。少しはみ出した襞が複雑に折れ曲がっているけれど下品ではない。
白い肌に不釣り合いなほどに黒くてしっかりとした縮れ毛が、クレバスに蔦のように絡み付いて守護している。
俺は秘密の花園を堪能しながら、再び内腿を叩く。先輩は股を開くしかない。
太腿に留まったブルマとパンティーの布地が目一杯に帆を張るまで、それを何度か繰り返す。二本の白い幹が離れる度に、桜の花もほころんでいく。それは今日一番の愉快な躾だった。
最初から一気に開けばいいものを、無駄な抵抗の分だけ、俺たちの楽しみと先輩の屈辱が増えていく。素直になれない分だけ、罰の時間も長くなるのだ。
パーン。
パーンッ。
綺麗なままの右尻に、ほんのり赤い手形の花を咲かせる。
パンッ!
最後の一発は特別にユージにも叩かせてやった。
「はい。おしまいです。まだ休憩は五分ありますから大丈夫です。これからは気をつけてくださいよ、0年生の先輩?」
罰が終わった先輩は、立ち上がってそそくさとブルマを直す。
「チェックと罰のご指導、ありがとうございました」
丁寧にお礼を言って、頭を下げる。しかし最後に、本当に殺さんばかりの憎悪を含んだ目で俺たちを睨み付けて、静かに言い放った。
「……覚えてなさい。罰筋程度では許さないから!」
くるりと反転すると、先輩は足早に去って行った。ブルマに包まれたそのお尻を見ながら、俺は思った。
(別に、桜木先輩になら、しごかれるのもいいんですよ。その方が頑張れるかも……)
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