投稿作品集 > 静香と香澄 p.04

このストーリーは、bbs にて、鳳仙 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は 鳳仙 氏にあります。



「畏まりました、旦那様」

村岡は素早く立ち上がると、脇目もふらず、大股で部屋を出ようとした。そしてまた、この時の静香の反応も悲愴感通り越し、滑稽でさえあった。

「ま、ま、待ってぇっ! お仕置きが嫌じゃないのっ! 剃毛が毛を剃る事って、知らなかったのっ! お、お願いしますっ! 香澄やメイドを呼ばないでくださいぃっ!」

そう叫びながら、這いつくばりながら村岡の足にすがりついた。最早、貴婦人と呼ぶには、無様過ぎる取り乱しようである。これには、祐輔も危うく笑ってしまいそうになった。

「……む、村岡、ちょっと待ってやれ。……お義母さん、剃毛の意味を知らずに返事したのですって?」

今度静香は、転がるように祐輔の足元にひれ伏した。

「あ、あいっ、そうですぅっ! ちょっと驚いただけなんれすっ! ヒック、お、お仕置きを嫌だと、ヒック、言ってないれすぅっ!」

彼女の必死な、形振り構わぬ弁解と行動に、晴美は横を向いた。憐れに思って目を逸らしたのではない。必死に笑いを堪えてるのだ。


その様子に、祐輔もつい顔が綻んだ。彼は思わず浮かんだ笑みを誤魔化すように、静香の言い訳を認めた。

「村岡、席に戻っていいぞ。さて、お義母さん。言いたい事は、分かりました。とはいえ、お仕置きの進行をまたもや妨げましたね? 許す代わりに、服は全部脱いでもらいます。それが出来るなら、貴女の反省を少しは認めましょう」

事ある毎に、自らを貶める口実を与えてしまっている。そう思えど、静香には選択肢などない。

『晴美さん、助けて……』

すがるような思いで、彼女は晴美を見た。が、晴美は身体を震わせながら、顔を背けてまだ笑っている。

静香は、晴美が笑っている事実に気付かない。自分の抵抗に、晴美もさすがに怒ったのではないか? 自分を擁護し、労ってくれた彼女の心証まで悪くしたのではないか? そう思えた。

せめてもの味方を失いたくない、と思った静香は、祐輔の条件を受け入れ、ブラウスのボタンに手を掛けた。


義理の息子夫婦、そして使用人の前で、静香は全裸になった。

『これほど美しいとは……。成る程、親父が夢中になる訳だ……』

祐輔がそう思う程、静香の裸身は美の調和がとれていた。豊かな胸、括れた腰、肌も白磁のような滑らかさ。散々拝見出来た下半身と合わせ、観る者をして唸らせる見事な肢体である。

それに加え、無残に泣き腫らした恥辱におののく表情、縮こまるように捩った裸身が、堪らなく男心をそそる。

『これはまずいな……』

祐輔は、堪えていた欲情がピークに達し、静香を犯したくなる衝動に駆られた。が、晴美の目がある。彼は理性に鞭打ち、努めて冷静さを装った。

「ではお義母様、お仕置きを始めますから、姿勢をお取りになってくださいまし」

晴美は、祐輔の感情に気が付いている。激しい嫉妬が起こったが、平静さを失ってはいない。あくまでも優しく、静香に声を掛けた。

静香は、晴美の声色にやや安堵するものの、巨大な屈辱に羞恥は変わらない。弱々しい緩慢な動きで従い、三人に全てを晒けだした。


『……お願い……見ないで……。許して……』

無遠慮に眺める祐輔と村岡、そして晴美からの剃毛に、静香は不安と恐怖、いたたまれない羞恥に怯える。

「奥様、先ずはクリームを静香様の陰毛にお塗り下さい。そしてこのカミソリで、傷つけませんよう、丁寧にお剃り下さい」

村岡のアドバイスに、晴美は静香の秘処に、クリームを満遍なく塗る。そして秘肉を指で押さえながら、T字カミソリをゆっくり走らせた。

ジョリ……ジョリ……

「あっ……ああんっ……ああっ……」

秘処の間近を指で弄られ、また、カミソリの感触に、静香は切ない声をあげた。彼女にとって、久しぶりに味わう秘処への刺激である。女性の事は、女性がよく分かる。晴美は、静香が剃毛に感じていると、素早く見抜いた。

「お義母様、お辛いでしょうけど、腰を動かしたら、危のうございますよ……。今しばらくの辛抱ですから」


優しい言葉を掛けつつ、晴美は偶然を装い、静香の恥処を指でまさぐる。その都度、静香は大きく反応した。

「ふう……。ねえ、あなた、お義母様がこんなに動かれたら、怪我をさせてしまうわ……。何かいい方法ないかしら?」

「そうだな……。僕もちょっと危なっかしく思っていた……。よしっ、いっそ縛って固定するか。お義母さん、ちょっと起きて下さい。やり方を変えますから」

和室のテーブルに座布団が並べられ、シーツとバスタオルで、それを覆う。その上に静香はM字開脚の格好で縛られ、お仕置き続行となった。

無論、縛られる事に対し、静香は許しを乞うた。が、お仕置きが先に進まぬ、また、カミソリで怪我でもさせたらという理由で、祐輔の指示の元、村岡によって、半ば強引に拘束されたのである。

「これなら剃りやすいわっ。お義母様、出来るだけ早く済ませますねっ」

晴美は、明るい声でそう言った。が、そう言う割には捗らない。如何にも覚束ないと云わんばかりのスローペースである。


「あっ……はぁんっ……はぁはぁ……」

静香は何の抵抗も出来ず、愉悦に似た喘ぎを漏らすのみであった。

長い時間掛けて、漸く剃毛が終わる。晴美は、剃り終わった静香の秘処や肛門周辺を、丹念にタオルで拭う。

「お義母様……。もしかしたら、感じてらっしゃるんですか? お仕置きなのに、感じたのですか?」

やや蔑んだ晴美の言葉に、静香は一時の愉悦から覚めた。無毛の秘丘の真下に見えるクレパス、そこが、朝露のようにキラキラ輝いている。

その指摘を受け、静香は身も世もない切ない嗚咽を洩らす。それが事実である事は、十分自覚があっただけに、静香は言葉もなく咽び泣く。

「お義母さん、貴女は本当に困った人ですね? 散々手こずらせておいて、実はお仕置きを悦んでいるとは……。いっそ、恥ずかしいお漏らしをする此処へ、お灸を据えるべきですかね?」

祐輔はそう半ば冗談めかして言うと、指先で静香の秘処を突いた。


「ああんっ……」

思わず口から出た矯声。そして静香は、咽び泣きながら祐輔に許しを乞うた。

「えぐっ……申し訳ありばぜん……。お、お灸は許じてくらはい……。ヒック、お願いじばすっ……」

許しを乞うが、身体は正直な反応を見せる。彼女の秘処の潤いは、激しさを増した。生け贄の哀れな懇願に、晴美は祐輔に無言のサインを送りながら、静香を庇う発言をする。

「あなた……。そんな処にお灸なんて、酷すぎるわ……。跡が残ったら、お義母様がお可哀想ですわ」

妻のサインに、祐輔は頷き、許す代わりの新たな条件を出した。

「お前がそう言うなら、止めておこう。ですがお義母さん、これはまた貴女の失態と取りますよ? 全てのお仕置きが終わった後で、貴女の失態について申し渡す事に従ってもらいますが、いいですね?」

とにかく『秘処にお灸』という恐怖から逃れたく、静香は慌てて承諾の意を返した。これがどのような結果を招くか、深く考える余裕も無いままに……。

二人の悪魔は、静香に知られぬよう、お互い邪な笑みを交換する。


続いて浣腸に入る訳だが、晴美はやり方が分からないと言って渋った。

すると村岡が、ガラスの浣腸器で実演をしてみせる。無論、実演は静香の肛門で行われた。しかもそれは、村岡の手で肛門にワセリンを塗られ、何度も浣腸器を抜き差しされる屈辱的なものだ。

「奥様、このようにですな……。先端を静香様のお尻の穴にあてがいまして、滑り込ますように……。お分かりになられましたか?」

「村岡、もう少しゆっくりやって。お義母様のお尻の穴に……?」

「ではもう一度、このようにですな……」

静香は、晴美に執行を頼んだ事を、激しく後悔した。これなら、最初から村岡にされた方がマシであったろう。結局、何度も繰り返し挿入された挙げ句、晴美から改めて浣腸されるのだ。

しかも故意か偶然か、村岡は挿入した先端を上下左右に動かしたりする。使用人に玩具にされたような恥辱に、静香は涙が止まらない。

そして止まらないのは、涙だけではなかった。肛門を刺激される感触によって、蜜が溢れに溢れ、お尻の割れ目を伝い、肛門まで潤していた。


潤い、という生易しいものではない。明らかに、秘処から溢れだした蜜である。

「あらやだっ! お義母様っ、はしたなさ過ぎですよっ! 私達が真面目にやっているのに、こんなに溢れさせてっ!」

まず晴美が叱る。そして祐輔も、その尻馬にのるように追い打ちを掛けた。

「……なんて事だっ! 母親と仰ぐ人が、剃毛と浣腸くらいで、こんなに淫らなお漏らしをするとはっ! お義母さんっ、恥を知りなさいっ! メイドでさえ、こんな破廉恥な失態はありませんよっ!」

静香は蔑みの言葉を浴び、打ち震えながら泣きじゃくる。隠そうにも隠せない。足を閉じようにも閉じれない。身動きが出来ぬ中で、ただ嘲笑と叱咤を受けるのみである。

「ともかく、説教は後だ。お仕置きを進めよう……。晴美、浣腸の要領は覚えたか?」

祐輔の問いに、晴美が頷く。

「よし、村岡、お義母さんのはしたない粗相を拭き取ってくれっ! そして浣腸のお仕置きだ」


村岡に丹念に蜜を拭いてもらい、いよいよ浣腸本番となる。静香は相変わらず泣きじゃくっているが、弄ばれた事が快楽となっている事も事実である。彼女の中のM性が、目覚めたともいえるであろう。

とはいえ、静香に自覚がある訳ではない。この場合の涙は、屈辱と羞恥に占められていた。

「お義母様、力を抜いて。今から挿れますよ」

晴美はそう言うと、その肛門に浣腸器の先端を当てた。

が、挿らない。

「村岡、挿らないわっ。どうしたらいいのっ?」

晴美は助けを求める。無論、これはわざとである事は言うまでもない。

村岡は助けに応じ、静香の肛門ばかりか、秘処までも拡げた。両手で、親指は肛門、人差し指と中指で秘処、巧みなまでに静香を辱しめる。

「奥様、入りましたら、ごゆっくりシリンダーをお送りなさいませ」

挿入したにも拘わらず、村岡は手を離さない。静香の腟内を、衆目に晒し続ける。そしてそれは、浣腸が終わるまで続けられた。


静香は、村岡の意図に気付かない。巨大な恥辱に晒され、浣腸液の不快な侵入に意識が集中していた為である。

「やっと最後のオムツだな。村岡、お義母さんの縄を解いてやれ」

祐輔の指示に、村岡は静香をテーブルに固定した縄からゆっくりと解きにかかる。敢えてゆっくりするのは、静香の便意の限界を計算しての事だ。

一方で、静香は早くも便意に見舞われていた。自由になった腰を捩らせ、祐輔に懇願する。

「ゆ、祐輔さんっ、……お願いですから、先にトイレに……行かせてくださいっ」

額に汗を浮かばせた彼女の願いは、一言の元に却下された。

「お義母さん、まだオムツの着用が残ってますよ? それが済んだら、ご自由にトイレへどうぞ」

「そ、そんなぁ……」

静香は身悶えした。オムツを付けられても、そのままトイレには行けない。何となれば、彼女は全裸である。せめてブラウスとスカートを履かねば、部屋から出れないのだ。


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