投稿作品集 > 次は私の…… p.02

このストーリーは、bbs にて、KRE 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は KRE 氏にあります。



悪い予感は的中しました。

男子部を担当している男性のコーチが、倉庫から跳び箱を運んで来ます。彼は白いカバーの付いた跳び箱の一番上の段だけをぶら下げて持ってくると、そのまま香奈子が立たされている前に移動します。

無遠慮に近づいてくる男性のコーチの姿を認めた香奈子が、明らかに狼狽えるのがわかりました。当然です。だって前に来られてしまったら、彼女には下腹部を遮る手段がないのです。

体の向きを変えて、横や後ろを向いてしまうことも出来ません。そんなことをすれば、お尻よりもっと恥ずかしいところが全部員に見えてしまうからです。

香奈子は再び女子部のコーチに懇願の眼差しを向けて、必死に無言で訴えます。

またしても「せめてものお願い」は聞き入れられませんでした。敗者には抗議する権利すらないだよと言わんばかりに、男のコーチが香奈子のすぐ前に堂々と立ちます。


そして、彼女の真正面にわざわざしゃがみ込んで跳び箱を設置したのです。跳び箱に手をかけてはいますが、その顔は真っ直ぐに前で立たされている受刑者に向けられています。

香奈子が両手をしっかりと上げたままににしていることを確認した男のコーチの視線が、ゆっくりと下に動いていきます。

焦りの色を浮かべる香奈子の顔を見て、顎を通り、胸、お腹、そしてシャツの裾から伸びた白い肌を過ぎて、その下でピタリと止まります。後ろから見ていても、香奈子が首筋まで真っ赤になるのがわかりました。

無理もありません。これまでは香奈子の前側を見ることが出来たのは、同性である女子のコーチだけだったからです。下を丸裸にされても他の部員たちに見られるのはお尻だけでだけでした。だからこそ香奈子はなんとか羞恥を耐えることができていたのです。

女性のコーチだけにしか見えていなかった彼女の恥部。丁寧に手入れされたデルタを覆う茂みの下でひっそりと咲いている花園。後ろから覗いてくる男子に対しても、太股をぴっちりと閉じ合わせて必死にガードしていたそこ。


香奈子の合わせ貝は逃げることも隠れることも出来ずに、わざとらしく中腰で顔を上げた男性コーチの、悪意ある瞳にあっけなく射抜かれてしまったのです。

香奈子の恥毛はもともと下の方の密度が薄いのか、ストレートの毛が綺麗にウェーブしている三角州の先端は、沈着した色をした深いクレバスがちらりと顔を覗かせてしまっていました。

まさに弱点のごとく露呈してしまっているあそこと、その持ち主である香奈子の美貌を見比べるようにして、男のコーチの視線が上下に何回も往復します。

(これが、あの村橋のか。ふーん、なるほどな……)

可愛らしい整った顔立ちを見てから、対照的に襞が複雑に重なった恥部を眺めて、美少女が羞恥に苦悩する様子を楽しみます。

そしてたっぷりと恥辱を味あわせた後に、また表情を伺って、その顔色から自分の行為が彼女に与えた成果のほどを確認するのです。


(試合前の時、中等部の女子はこの罰ですぐに素直になったけどな。さて、村橋。優秀なお前はいつまで耐えられるかな)

それは残酷な視姦でした。

頭の後ろで手を組まされて抵抗できない女の子を、目で好きなだけ嬲って反応を楽しんでいるのです。それはもう懲罰などではなく、性的拷問と言ってもいいでしょう。

前からは秘裂を見上げられ、後ろからはお尻を全部員に注目されるという視線の挟み撃ち。前を覗き込まれることを気にして腰を引いてしまえば、後ろの男子たちに向かってヒップを突き出すことになってしまいます。

かといって後ろばかりを気にしていると、前側があまりに無防備になってしまいます。どうすればいいと言うのでしょう。

為す術のない香奈子の内腿がさらにきゅっとすり寄せられます。なんとかして視線から逃れようと、体がほんの少しだけ左右に捻られます。

しかしそれらは、全くの無駄な抵抗でしかありませんでした。股下デルタの隙間をいくら小さくしたところで、そこだけはどんなに太腿を閉じ合わせようが隠すことは出来ないのです。


むしろ内腿をより締めたことで、後ろから見ていた部員たちには、香奈子のお尻がきゅんとなる様子を披露してしまうことになりました。体を捻るモジモジとした動きは、女の子の柔らかい下半身のお肉を揺らしてしまい、お尻から太股をふるふると震わせてしまう結果になってしまいます。

(ああ……香奈子、だめ。余計にエッチだよ)

そうは思っても、同情することしか出来ません。私も香奈子の立場だったら同じようにしてしまうだろうなとわかっているからです。前も後ろも異性からジロジロと見られて、身じろぎもしないで立っていることなどできるはずがありません。そんな余裕なんてあるはずないのです。

気丈にもなんとか両手を組んだまま立っていますが、震える香奈子の全身からは、

(見ないで。もう許して……!)

という心の叫びが伝わってきます。

何分も経ったような気がしますが、ほんのわずかな時間だったのかもしれません。静まりかえった体育館の中に、香奈子の吐息が微かにこぼれました。


「あ、ああ……っ」

顔だけが背けられました。なんとかしてと言わんばかりに、目が泳ぎます。それは最上級生の美少女エースが性的拷問に屈服した瞬間でした。

内腿を、お尻を、女の一番恥ずかしい部分を、そして羞恥に苦悶する可愛らしい表情を、見知っている大勢の男性たちに何度も目で陵辱され、とうとうその卑怯な責めに屈服したのです。

勝者は男子たちでした。香奈子は再び負けたのです。コーチが宣言した「屈辱を味わってもらう」という罰の効果を、香奈子はその身をもって私たちに示してしまったのです。

香奈子の恥ずかしいところを目で責め立てていた男たちは、普段は凛々しいキャプテンがついに耐えきれずに羞恥に苦悩する仕草を見せたことで、女の子を征服したかのような錯覚に喜びを感じています。

(どうだ村橋、恥ずかしい? 見られたくない? ……だめだね、これは懲罰なんだから)
(足をぴったり閉じても無駄な抵抗だよ。そんな態度なら、お尻の下の隙間から覗いてやろうか)
(あの憧れの村橋先輩がこんな目に遭うなんて可哀想。……だけど、もっと恥ずかしい目に遭ってほしいかも)


香奈子にとってはさらに浴びせられる視線が、羞恥に折れた心に次々と突き刺さって、反抗心を確実に奪い取っていきます。

それは罰を早く終わらせるために、反省していることをわかってもらうために、従順にならなくてはいけないという思考を呼び起こし、見せしめであることを素直に受け入れる精神状態になっていくのです。

(は、恥ずかし過ぎる……。そんなとこ見ないでッ)
(私……中等部の男子にも、見られちゃってるんだ。最悪、悔しいよ……)
(もういいでしょう。……もう、許してよ……。言うこと……聞くから……)
(わかった。わかりました。反省します。だから、もう……やめて……)

一度崩れたバランスはもう戻りません。場の雰囲気は懲罰の正当化へと一気に向かっていきます。見せしめにされている香奈子に、コーチはとうとう最後通告を突き付けました。

「村橋、気合いを入れてあげるわ。その跳び箱に両手をついてお尻を突き出しなさい」


心が屈服した香奈子はもう何も言いませんでした。びっくりするほど素直に、コーチの指示通りの姿勢を取りました。私にはすべてがスローモーションのように見えました。

香奈子が頭の後ろにあった両手を下ろします。しかも、それは見られたくないところを隠すためではなく、さらなる地獄に自らを投じるためです。

両手は一度も体の前後を隠すことなく、跳び箱の上に置かれました。頭を下げ、腰を折って、状態を前傾させます。身体がへの字になるように前屈すると、最後にお尻がつんと持ち上げられました。

(あぁ、ああ……っ、こんな……こんな格好……)

私は頭の中が真っ白になりました。実際に四つん這いになっている香奈子よりも、私たち3年生のチームメイトの方が動揺していたと思います。キャプテンが見せるあまりに卑猥なポーズを、冷静には見ていられなかったのです。

女の子の立場からみて一番見られたくない角度と方向に、男子や後輩を含めた全部員の顔が並んでいるのです。ただのお尻叩きではなく、別の目的もあることは明白です。


(そんな……全部……。み、み……見えちゃう……じゃない)

まるで自分のあそこを男子に直接見られているかのような感覚がわき上がり、背筋を冷たい汗が流れ落ちています。

これほど屈辱的なポーズになっても、両脚だけは一度も開かれることはなく、相変わらずぴっちりと揃えられています。こんな格好になってもそこだけは簡単には見せない、それだけは女の子の意地だと言わんばかりに、白い太腿の間には1mmの隙間もありません。

それでも、どんなに頑張って足を閉じても、この体勢では隠しきることは無理なのです。その証拠に香奈子が立たされていた時と比べて、男子部員の顔は明らかににやついています。女子は半数くらいが床に目を落としてとても見ていられないようです。

花開かせてしまった尻肉の間から、全部ではなくても女の子の部分が顔を覗かせているのです。ショーツを下ろされた時から一心に期待していた、村橋香奈子の最後の秘密です。

「よろしい。では、高3から順番に一人一発ずつ、このラケットで気合いを入れてもらいましょう。それから恥さらしども。今日はひとりずつ全員が懲罰を受けてもらうから、後ろでしっかり見ていなさい!」


コーチの言葉に、私たち高3女子はついに悲鳴を上げてしまいました。

「ひいーっ!」
「いやあっ」
「そんな……ッ」

思わず口に手を当ててしまう子や、顔を覆う子もいます。

(鬼! 悪魔!)

同じ女性なら、それがどれほど惨いことかはわかるはずです。

あ……、いえ。だからこそ命令しているのでしょう。いままで香奈子が受けた仕打ち、これから香奈子の身に降りかかる不幸は、そのまま我が身が受ける懲罰になるのです。私だけでなく、みんな自分のことを想像して絶望しています。

最初に木下が立ち上がって香奈子の後ろに回り込みました。彼の右手には赤いラバーのシェイクハンドのラケットが握られています。強いスマッシュを打ちやすいラケットですが、そのデザインは女の子のお尻を打つには相応しい形と大きさです。

いつも使い慣れたラケットが、女の子のお尻を打ち付けるために作られた拷問道具のように見えます。


inserted by FC2 system