投稿作品集 > ある社員のつぶやき p.03

このストーリーは、bbs にて、ロッキー 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は ロッキー 氏にあります。



■ 会社案内-2 技術開発局 臨時社員 鹿ノ倉高穂 ■

(1)

10分前行動が染み付いていたおかげで助かりました。予定通りの時間に家を出ていたら、恐らく遅刻していました。初日から遅刻なんて、大失態です。小町様を支える存在どころの話ではありません。むしろ、お顔に泥を塗ってしまうところでした。

前日の雨と人身事故で電車が遅れたため、ビルのエントランスは、スーツ型の男性や、ちょっとおしゃれなOLの皆さんでいっぱいです。

Suicaのようなカードをあてる自動改札機は、通勤ラッシュのように常に開きっぱなしです。たまに、当てる所を間違えたのか、ゲートが閉まって物凄い気まずそうでした。

若手らしき若い男女の方が非常階段のドアを開けています。非常階段の前にも、エントランスと同じように、空港の防犯ゲートのようなゲートが設置しておりました。

エレベータの使用禁止なのでしょうか。高校の時は、『女子だけ使用禁止』という、よくわからないルールでしたが、男性と女性が同じ扱いのようです。何階まで階段を登られるのでしょうか。まさか、私と同じ49階まで……?

ええっと、このビルの紹介がまだでしたね。ここ、源タワー本館は、ケミカルホールディングズに属する本社が集まっています。全国各地に、似たようなビルがあるそうです。

50階建ての超高層ビルで、屋上には芝生があるそうです。50階は毎月行われる月曜会と呼ばれる、ケミカルホールディングスの幹部会議などに使われるそうです。

49階と48階は、私が今日から働く、源化学工業株式会社があります。47階は商談ルームだそうです。関係者以外入れません。

なんでもう知ってるかと言いますと、当然wikiやインターネットで検索したのと、案内板に各フロアの概略がありました『ミナモト』ばかりで、面白かったです。


当然、まだ初日の私はIDカードを持っていません。受付で相談したら、来客カードを発行してもらえました。

記入用紙には、所属、住所、連絡先、来場目的など、会員カードを作るときのような項目がありました。担当者のハンコを貰う欄もあります。とても厳しいセキュリティーだと思いました。

ゲートを抜けるとエレベーターがたくさんあるエリアにつきました。

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四機エレベーター(1-10): :四機エレベーター(40-50):: 反対側にも線対称にある。
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                   私・
            *ゲート*ゲート*たくさんのゲートがある。

10階ごとに四機ずつ、高速エレベーターが設置されています。皆さん、それぞれのエレベーターに、キチンと整列しています。40から50階に止まるエレベータは真正面にありました。よく見ると、このエリアだけ人が、人が全く居ません。

皆さん、もう出社してるのかと身が引き締まります。そして、『これは、鍛えられている』と直感しました。

10分前行動の本質は、『作業が始められる状態になっている状態』を指すわけですから、日頃から、そういう習慣が定着しているから、事故などの不測の事態にも対応ができたのでしょう。言葉にすると当たり前に感じますが、実行するのは難しいことです。


ミナモトケミカルビューティー。
ミナモトケミカルバイオテクノロジー。
ミナモトケミカルフーズ。
ミナモトケミカルハイテク。

ケミカルホールディングズを代表する企業ばかりです。ピラミッドにすると二層目の企業です。一般に販売されている業界地図には、記述もされないほど、ニッチな材料を扱っていますが、実は世界トップシェアの材料をそれぞれの分野で多数持っている企業です。

インターンが決まるまで、私も知りませんでした。これからは、インターンとして出勤する、前夜から、王帝大学経営学部経営学科・鹿ノ倉高穂ではなく、源化学工業株式会社・臨時社員・鹿ノ倉高穂にならなければならないと感じました。

島田先生が『出来て当たり前』と、口を酸っぱくして言っておられたのは、こういうことなんだとも思いました。高校であれば、先生に懲罰を終わりですが、会社は違います。怖い先生は居ません。信用を無くしてしまうだけです。

そんな島田先生の話を思い出しながら、エレベーターに乗りました。

就職した友達も、似たよう気持ちを抱いたのでしょうか? 卒業式のときに撮った写真を入れて、首から下げていたお守り袋は、鞄にしまいました。

楽しかった高校時代の思い出に甘えるために、この写真を撮影したわけではありません。夢を叶えるために、社会という戦場に戦いに来たのです。

ふうっと息を吐き、受付で、タッチパネルを押します。いよいよ、私の長い長い挑戦の始まりです。


(2)

会議室に案内され、長い会議机を椅子が囲んでいました。

向かい合わせに着席し、事前に渡されていた『守秘義務契約』『秘密保持契約書』を、総務部の斑目さん(斑目美来)に渡します。かなりご年配の方でした。メールでやりとりをしていたので、今日初めてお声を聞きました。

「社会人なら、判子はもっとしっかり押すように」

そんなに、薄く押したつもりはなかったのですが、これからは気をつけようと思います。

「それじゃぁ、制服のサイズを測るから、全部脱いで」

軽い口調で言われたので戸惑いました。メールにも、『身体検査と制服採寸あり』と書いてありましたが、更衣室だと思ってましたから。

「会社は学校じゃないの。私も忙しいの。嫌ならインターンなんて辞めていいのよ。向き不向きがあるのは仕方ないことだから」

「更衣室を使わせていただけませんか?」

「更衣室は、社員のためにあるものです。制服をまだ着用していない、鹿ノ倉さんは社員として認められていません。目上に口答えなんて、高校ではどんな躾をしていたのかしら? やっぱり、高卒や、王帝大学の生徒は駄目ね。甘ったれてるわ」

私自身の問題だけなら抗議することも出来ました。しかし、母校の後輩には迷惑を掛けたくありません。たださえ、私はブルマ騒動のときに、後世に残る大失敗をしてしまいました。島田先生が見逃しているはずがありません。

仲直りはしましたが、『これ』と『ブルマ』は別の話だと考えていると、自分の信念の問題とハッキリ言われました。王帝大学の先輩にも迷惑を掛けたくありません。


学生気分が抜けていなかったことを素直に謝罪し、仕方なく脱ぎ始めます。全裸になると、気をつけの姿勢を取るように指示をされました。そして、私の体を品定めするように、凝視しました。

触ったりしません。ただ、見るだけなのです。お尻を後ろから見られたとき、少し恥ずかしくなったので動いてしまいました。、

「当社は、正規社員が回れ右といえば、回れ右しないといけない。待てと言われれば、朝から夕方まで微動だにせずまたなければならない。どこの会社でもそう。まとまな指導を受けてこなかったの? 体育とかで習わなかった? やっぱ二流高校ね」

島田先生を馬鹿にされたようで、とても悔しかったです。散々、視姦されたあと、斑目さんは会議室にある電話でどこかに電話をかけました。

しばらくすると、メジャーを持った女性の方が数人入ってきました。女性は慣れた手つきで、サイズを念入りに確認します。私は高校で、毎月身体検査を受けていましたし、小町様に肉検査をしてもらっていた女です。

普通の女子なら、恥ずかしがったり、きつく絞められて泣き言を言うと思いますが、こんなの蚊に刺された程度だと思いました。性器のサイズ等を測り終えると、いったん戻ってきました。

「ギャアギャア言う子も多いのよ? セクハラだとか。それに下の毛も綺麗に剃ってるのね?」

「制服のサイズを測るのは、事前にご連絡を頂いておりましたので、先程、我儘を申しましたのは、ここでとは思っておりませんでした。体育の先生には、キチンと指導を頂きました」

待ての姿勢を崩さずきっぱりと答えました。


(3)

女性と今度は男性の方も、段ボール箱を持ってやってきます。

ブラジャーはスケスケで紐は細く、胸を持ち上げるような下から支える黒いトップレスブラ、乳首は丸出しです。下着売り場の店員さんのように、腹部や胸部の肉を『お前も胸だ』といわんばかりに詰め込まれました。

私は、あまり胸が大きくないのですが、大きな谷間ができました。ブラジャーは、文字通り『下から押し上げるだけの役目』になってしまいました。補正下着でも、こんなことにはなりません。

パンティーも会社の材料が使われてるという、黒いサイドとバックがとても細い紐状になったGストです。Gストなので、丈はありません。申し訳程度に薄く細い細い紐があるだけです。

クロッチの表には、会社の社章。裏には、長短の突起が無数についていました。身につけるときに、あそこに食い込むのがわかります。

検査のとき同様、性器を乱暴に広げられサイズを測った効果か、中心にあった一番太くて長い突起が、体の中心に、つまり、常に挿入された状態です。

他の突起も、的確に私の性器を全て捉え、すっぽり収まります。歩いたらどれだけの衝撃に襲われるのか、少し不安です。お尻は、『お前は尻の肉ではない』とばかりに、ほとんどまる出しにされてしまいました。

もともとGストだったので、丸出したったのですが、褌より露出した状態です。


「汚れ具合のデータを取るので、毎日勤務が終わったら、必ず、私の所に持ってきてください」

汚れた下着を提出するというのは経験はありましたが、これは慣れることはありません。しかも、ただ立っているという状態でさえ、性器中が刺激されている状態なのがわかります。

一日の勤務後に、どんな状態か見なくても想像できます。さすがに、即答は出来ません。

「サイズを測ってもらったお礼とお返事は? そんなことも知らないの?」

また島田先生を馬鹿にされると思ったので、私は大きな声で「ありがとうございました。下着チェック承知いたしました」と答えます。

次に、メイド服のような服を渡されました。衿やほとんどない袖、わずかな裾に白いフリルの飾りよ社章がついていました。裾の丈は谷間が隠れない程度。

ランジェリーフットボールのユニフォームみたいと、女性の方に言われました。前に小町様と見たことがあったので、同じような印象を受けていました。

男性ではなく、女性が言うということは、常に勉強されているのでしょう。この貪欲な姿勢は学ばなければならないと思います。

お腹は丸出しです。胸元は大きく大きく開いていて、胸の大きな谷間どころか全体が丸見えの大胆なデザインです。乳首だけが隠れていて、両脇もはっきり見え、ほとんど服としての機能はありません。


下はスリットの大きく左右に入ったマイクロミニです。ほぼ履いている意味はありません。腰に白い超ミニエプロン、頭には白フリルのカチューシャがつけるよう指示を受けました。

靴は黒皮の10cmのピンヒール。ストッキングは『伝線が気になって集中できない』ので、全女子社員禁止だそうです。足首も『大股で歩くのは、会社の恥』ということで、伸縮性のある紐のようなもので結ばれました。

まるで囚人のようでしたが、明日からは一人で着用するように指示を受けました。ちなみに、ストッキングは社長も履いていないと仰っていました。改めて見ると、斑目さんも履いていません。

靴底には足ツボマッサージのようなイボイボが無数にあります。こんな高いヒールは、もちろん持っていません。しかも、大きく反り上がった形状なので、イボイボが足の裏に食い込みます。恐らく、これも測定によって、ツボの位置が的確なのでしょう。

嫌がらせなら抗議しますが、会社の方針であれば、制服と同じで従うのが当たり前です。それに、私は小町様の実験、さらには島田先生のご指導により、全裸を近隣の方、保護者、生徒全員、遠足で他校の生徒に見られています。しかも何度も。

他の方なら、跪き、許しを乞うのかもしれませんが、あいにく私は挫けません。ただ、刺激の方はどうしようもありません。痛いものは痛いのです。ただ、これは藤原政代にやられたことに比べれば、ジャブにもなりません。

彼女なら、亀甲縛りにして、極太のバイブを何本を突っ込むくらい想像できると思います。ある程度、わかっていても、愛液は出ると思います。

むしろ「もっと、しっかりチェックしろ。見方が足りない」と言ってみようかと思っています。そのくらい良いでしょ?


私達、臨時社員の社員の制服は、部署ごとに違うそうで、衣替えやチェンジも指示があるそうです。通年のこともあると仰っていました。

大きな鏡を前に出され、身だしなみを確認すように指示されました。改めて見ると、全裸より恥ずかしいです。恥ずかしいという感情は、『絶対に無くしてはいけない』と島田先生に指導されました。

社員証用の証明写真を撮るためです。これがないと、入口のゲートが通れません。

ポラロイド写真が現像されると、社員証が首から下げられました。丁度、胸の谷間の位置です。歩いていると谷間に挟まってしまいますし、名前を確認すれば公然と見られることでしょう。まぁ、もともと丸出しなので、どうしようもありませんが。

「鹿ノ倉さんはインターンです。在学中はもちろん、もし当社へ入社希望であれば、この服で四年間働き、入社試験を受けていただきます。試用期間も同様です。何か質問は? お辞めになる時は、私に一言仰ってくださいね。学生のアルバイトのように、逃げるなどということがないようにお願いしますね」

「ありません。正規社員でも働かせていただけるよう、一生懸命頑張りますので、ご指導よろしくお願い致します!!!」

体が折れるほど、一人一人にご挨拶すると、みなさん唖然とされていました。

一年前の私なら泣いているレベルですが、今の私はこういう辱めには慣れています。島田先生ありがとうございました。先生の指導が早くも役に立ちました。やっぱり、先生は間違っていませんでした。屈辱を与えることでは、もう私の心は折れません!


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