投稿作品集 > 松本 豊 第6章 p.05
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男子生徒たちが次々と戻って来るが、女子生徒たちは、なかなか戻って来なかった。
女のトイレは長い。少しイライラしていたが、特に何も思っていなかった。そんな時だった。
「トイレに何分かかっているの!!」
女性の怒り声が聞こえた。声のする方を見ると、トイレの前で横山先生が女子生徒に注意をしていたのだ。
横山先生の注意で、女子生徒たちは急いでグラウンドに戻って来た。特に何も指示をしなかったが、生徒たちは綺麗に整列して俺からの指示を待っていた。
俺は昌子を列に戻すと、さっきと同じように指示を出した。
そして俺は、ダンスの練習を見学すべく、女子生徒と共に移動した。女子の体育を担当しているのだから、ダンスの練習を監視するのが当然だろう。まぁー、むさくるしい男子の練習を見ているより、女子生徒の練習を見ている方が良いというのも本音だが……。
「よし、それでは、合同練習時の班に分かれて練習するように!」
俺は、女子生徒が集まったことを確認すると、もう一度、指示を出した。すると……。
「松本先生、私の腕に沢井さんが跨る所があるんですが、お漏らししたお股で跨られるのは、ちょっと……」
当然の主張だろう。だが昌子は、主張をする女子生徒を睨みつけていた。
「で、どうしたいんだ?」
俺は、質問した。
「どうしたいって、沢井さんに着替えるように指示して下さい」
昌子を陥れるかのように聞こえた発言だったが、昌子の着替えをお願いする為だったのだ。最初は分からなかった昌子も、途中から理解できたようで、睨みつけるような目が今は優しくなっていた。
「駄目だ。これも罰のうちだ。中学生にもなってお漏らしをするなんて、恥ずかしいことなんだぞ!!」
俺は、訴えを却下した。
「さぁー、グダグダ言っている暇があったら、さっさと練習を始めろ!!」
俺がイライラした感じで言うと、女子生徒たちは急いで班に分かれ練習を始めた。
俺は、ダンスの練習風景を眺めていた。
「そこ、ズレてるよ!!」
「腕は、こう!!」
指導役の3年生が、後輩を指導している。暫く見ていると……。
「何度も言わせないでよ!! そこの1年、全くタイミングが合っていないじゃないの!!」
3年生の罵声が飛んだ。
俺は、指導役の3年生に近づき、ブルマーのお尻に手をやった。ピクンと反応したが、彼女は何も言わず授業に集中している素振りを見せた。
「タイミングが揃わないのは、君の指導が悪いからじゃないのか? 怒鳴るだけが指導じゃないぞ」
そう言って俺は、ブルマーのお尻を二度ほど鷲掴みにして後方に下がった。
「3年!! 手本を見せてやって!!」
さっきと違う指導方法になった。
暫く眺めていると、指導方法が変わったせいか、さっきより綺麗になったように感じた。
俺は、もう一度近づき、ブルマーのお尻に手をやった。やはり、今度も反応を見せたが、俺には何も言わなかった。
「さっきより綺麗になったじゃないか。時には厳しく、時には優しく、それが指導ってものだぞ」
教師らしい言葉を残しつつも、お尻を二度ほど鷲掴みにして、俺は立ち去った。
たまには、俺も良いことを言うなぁ……。自分で自分を褒めながら、安全に練習が出来ているかなど俺は全体を見渡していた。
「全員、集合!!」
授業時間が残りわずかになったので、俺は全員を集めることにした。俺の号令で、男子生徒も女子生徒も急いで、俺の前に集まってきた。
「よし、今から女子は練習の成果を男子に見て貰え! 男子は、邪魔にならないところで見学だ」
俺は、女子生徒にダンスを披露するように指示を出した。
今日は、合同練習ということで、いつもより大勢で練習をした。それでも、全員ではない。全てのグループが集まって練習するということは、まだ実施していない。
えっ? いきなり……。女子生徒たちは、きっと、こんな気持ちだっただろう。それでも、女子生徒たちは、指示された以上は従う他に無く、ダンスを披露した。
当然、綺麗に揃うはずは無かった。
「各グループのリーダーは、自己採点して、メンバーに罰を与えろ!!」
俺の指示で、グループ毎に分かれた。その様子を見ていると……。
体操服を脱ぐグールプ、ブルマーを脱ぐグループ、お尻を叩いているグループなど様々ではあったが、全てのグループのリーダーはメンバーに罰を与えていた。
こんな罰も面白いかも……。不純にも、そんなことを俺は考えていた。
暫くすると、各グループのリーダーは罰を与え終わり、メンバーを連れ俺の前に戻って来た。その姿は、上半身裸の者、パンツ一枚の者、ブルマーだけを脱いだ者と様々だった。
「もう一度、ダンスを披露しろ!!」
俺の指示で、上半身裸やパンツ一枚の姿の者も、みんな一生懸命に踊った。
だが、今度もまた、全く揃っていなかった。今度は、どんな罰を与えようか……。
キーンコーンカーンコーン・キーンコーンカーンコーン……
そんなことを考えているとき、四時間目の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
「今日の授業は、ここまでだが、各グループ、放課後など時間を見つけて練習しておくように。それと、全く揃っていなかった罰として、リーダーは全員、残りの授業をブルマー一枚で受けろ!!」
そう言って、俺は授業を終了させた。
俺が準備室に向かって歩いていると、俺の後ろを付けるかのように一定の距離を保ちつつ昌子が歩いてきた。
「足洗い場で待ってろ!!」
俺は、振り返って昌子に指示を出した。
男子生徒が順番に足を洗っている横で、昌子は立っていた。
「沢井、ここで綺麗に股を洗って、これに着替えろ!!」
そう言って、俺はタオルとブルマーを渡した。だが、昌子の表情は曇った。
「やっぱり知っていたんだな。そう、お前の想像通りのブルマーだ。若干ハイレグ仕様になっているんで、下着の上から穿くと股の部分からパンツが食み出してしまう。だから、パンツを脱いで穿くことになるんだけど、直穿きすることで股のラインが写ってしまう。
その上、スクールカラーで出来ているから、股のラインが強調されるって訳だ。当時の女子生徒たちに不評で、何度となくブルマーの変更が生徒会の議題に上り、今のブルマーに変更になったそうだ。まぁー、俺も聞いただけで、実際には知らないんだけどな」
「……」
知っている情報を俺は昌子に話したが、昌子は無言だった。そんな昌子に、俺は話し続けた。
「これも罰のうちだから、お前に拒否権は無いからな!!」
「……」
ここでも、昌子は無言だった。
「それと、タオルも持って来てやったから、ちゃんとお股を洗ってから着替えるんだぞ!!」
「……」
やはり、昌子は何も答えなかった。とりあえず俺は、言うべきことを全て言ったので、準備室に戻ることにした。
「俺は準備室に戻るから、着替えたら、おしっこ臭いブルマーとパンツを洗って、俺に持って来い。いいな!!」
「はい……」
ようやく昌子が喋った。
既に男子生徒は消えていた。巻き込まれたくないと思ったのだろうか。
俺は昌子を一人残して、準備室に戻った。
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