投稿作品集 > 松本 豊 第6章 p.02

このストーリーは、bbs にて、hiro 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は hiro 氏にあります。



「3年生まで、パンツ一枚にしたんですって?」

昼ご飯を食べていると、横山先生が話しかけてきた。

「いや、あれは、自分から……」

「別に言い訳なんかしなくても良いわよ」

ことの成り行きを話そうとする俺のことを気にすることも無く、俺の肩をポンと叩いて横山先生は言った。

「体操服は、返してあげたんですってね」

横山先生は、更に話しを続けた。

「いや、担任に預けることにしたんで、担任が返したかどうかは聞いていないんで……」

「そうみたいね。今頃、返したんじゃ罰にならないと思ったから、帰りのHRに返却して貰うように言っておいたから」

「えっ? あっ、はぁ、い……」

俺は、どう返事したら良いかもわからず、とりあえず返事をした。


相変わらずだな、横山先生は……。

そんなことを考えていると、俺の授業でパンツ一枚になった3年生の女子生徒が、左手で必死に胸を隠しながら入って来た。

「松本先生、私の体操服は、まだ返して貰えないんですか?」

パンツ一枚の彼女は、堂々とした口調で俺に話してきた。

「担任に預けたぞ」

俺は、答えた。事実、俺は担任に預けたのだ。

「担任に会いに行ったら、松本先生と話すように言われたので、ここに来ました」

ここでもまた、堂々と俺に返答した。そんな態度に横山先生は……。

「貴女、何さまのつもり?」

ピシャーーン!!

言葉と同時に、横山先生のビンタが左頬に飛んだ。


「い、いたぁーーい!!」

パンツ一枚の彼女は、左手で左頬を押さえて、その場に蹲った。

「立ちなさい!! 貴女、名前は!!」

パンツ一枚の彼女は、左頬に持っていった手を胸に戻して、横山先生の前に立った。

「伊丹……、由香……」

「先生と話しをするときは、気をつけでしょう。それに“伊丹由香”じゃなくて“伊丹由香です”でしょう!!」

「伊丹由香です」

必死で隠していた胸から手を降ろし、伊丹さんは横山先生に答えた。

「最初から、そうしなさい。それと、松本先生が没収した体操服は、私の判断で帰りのHRで返却して貰うようにお願いしました。何か、問題でも?」


「どうして……」

さっきまでの堂々とした口調ではなく、おどおどとした声で横山先生に質問した。

「没収した体操服を、すぐに返したんじゃ、罰にならないと判断したからです。何か?」

「……」

伊丹さんは、何も答えられなくなった。

「今の態度で、よくわかりました。貴女は、全く反省していないということですね」

「いえ……、はんせ……、い……、して……、います……」

「反省しているなら、態度で示しなさい!!」

えっ? まさか、パンツも脱がせるのか?

俺が、そんなことを考えていると……。


「お尻叩きをお願いします」

伊丹さんは、答えた。そうだ、そうだ。何も、脱ぐことだけが反省じゃないんだ。少し、自分で自分のことを笑いながら、二人を見守ることにした。

「貴女は食べたかもしれないけど、私も五時間目の授業までに昼食を済ませなきゃいけないのよ。だから、叩いている暇は無いわ。悪いけど、そこでパンツを脱いで、その場行進でもしててくれるかな?」

だったら、初めから言ってよ。伊丹さんは、きっと、そんな気持ちだろう。

「は、はい……」

横山先生は、そう指示すると、本当に昼ご飯を食べ始めた。

パンツを脱げと言われても、そんなに脱げるものではない。伊丹さんは、固まっていた。


「ギャラリーが居ないと出来ないか?」

羞恥心から脱げずにいることを知りながら、俺は彼女を追い込むかのように、わざと言った。すると、伊丹さんは、ようやくウエストゴムに手をかけた。

「ゆ、ゆるして、ください……」

伊丹さんの言葉で、ふと顔を見ると、彼女は泣いていた。座っている俺の位置から彼女を見れば、目線を上げない限り顔は見えない。その為、今まで泣いているのに気がつかなかったのだ。

女の涙に男は弱い。どうしようか悩んでいると……。

「泣いても無駄よ!! 早くその場行進をやりなさい!! やらないようなら、パンツも没収するわよ!! 勿論、スカートも穿かさないわよ」

横山先生が、怒鳴った。その言葉で、伊丹さんはパンツを脱いだ。そして、その場行進を始めた。

羞恥心からか、それとも屈辱からだろうか、涙は止まらなかった。それでも伊丹さんは必死に耐え、その場行進を続けた。


キーンコーンカーンコーン・キーンコーンカーンコーン……

予鈴が鳴った。

「とりあえず、ここまでにしましょう。それと貴女には、素直に罰を受けなかったので、罰を追加します。放課後、もう一度、ここに来なさい!!」

「そ、そんなぁーーー」

伊丹さんは、一言だけ発すると同時に、みるみる顔が青ざめていった。

「パンツは、預かっておくわね。でも、代わりにこれを貸してあげるから心配しなくても大丈夫よ」

そう言って、横山先生は体罰用のミニスカートを渡した。

体罰用のミニスカートを受け取ると、伊丹さんは急いでスカートを穿いた。

今まで女の子の大切な部分が剥き出しになっていたことを考えれば、短くてもスカートを穿けるだけありがたかったのか、少しだけ表情が緩んだように俺は感じた。


「体操服を返して貰ったら、着替えても良いんですよね?」

伊丹さんは、横山先生に質問した。

「そうね、そういう約束だったからね。でも、ここに来る時は、今の服装で来るように!!」

横山先生なら、そう言うと俺は思った。きっと、伊丹さんも分かっていたはずだ。それでも、少しの望みに懸けたかったのだろう。

「ありがとうございました」

伊丹さんは、横山先生にお礼を言った。そして、準備室を出ていった。



遂に放課後になった。

ミニスカートに上半身裸という姿で、伊丹さんが準備室に入って来た。横山先生は、まだ戻ってきていない。とりあえず俺は……。

「体操服は返却して貰ったのか?」

「はい、返して貰いました」

「担任の先生から、何か言われたか?」

「……」

言われたと顔に書いてあったが、伊丹さんは何も言わなかった。

「担任に言われたことを素直に教えないと、このパンツを教室に貼りだしちゃうよぉーー」

俺は、横山先生の引き出しから伊丹さんのパンツを取り出し、彼女の目の前で広げた。


「……」

それでも伊丹さんは何も答えなかった。俺は、更に彼女を辱めようと、女の子の大切な部分を覆っていた部分を広げた。

ふっふっふ……。女の子の大切な部分を覆っていた部分には、シミが着いていた。

「このシミを見たら、男子は喜ぶかもなぁーー」

そう言って、俺はシミのところを強調するようにして伊丹さんに見せた。

「言います、言いますから、それだけは止めて…… 担任の先生から言われたのは、横山先生を敵に回すなって……」

「そんなことか、てっきり俺のことかと思ったよ」

「女は怖いぞとも言っていたので、松本先生は含まれていなかったと思います」

「君も女なのにね」

伊丹さんは笑った。少しだけ場が和んだ時、横山先生が戻って来た。


「あら、待たせたわね。じゃぁ、まずはスカートを脱いで貰おっかぁーーー」

「あっ、はい」

返事をすると、すぐに伊丹さんはスカートのウエスト部分を掴んだ。そして、一気に脱いだ。

伊丹さんの、女の子の大切な部分が露わになった。これ以上の罰は受けたくない。そんな思いだろう。隠す素振りなど、全く見せなかった。

横山先生は、細い木の棒を持って、伊丹さんの前に立った。

「じゃあ、その場行進ね。昼休憩と違って、ここで私が監視するから、足の上げ方や腕の振りが甘いと、この棒で叩くから、そのつもりでね」

「はい」

今度もまた、素直に返事をすると、その場行進を始めた。


昼休憩とは違い、気持ちの整理がついたのか、顔は真っ赤にしていたが、涙を流すことなく続けた。

「もっと足を上げて!!」
「もっと高く!!」
「もっと!!」
「もっと!!」

横山先生は、宣言通り、些細なミスも許さないといった姿勢で、注意を続けた。

他の体育教師に用事があった生徒が何人か入って来たが、伊丹さんは気にすることなくその場行進を続け、かえって入って来た生徒の方が戸惑う様子を見せていた。

そして、その場行進を続けること一時間、ようやく伊丹さんはパンツを残して解放された。

俺との会話を横山先生に聞かれていたのかどうかは定かではないが、伊丹さんのパンツは職員室前の掲示板に張り出されることになった。シミの着いた部分を強調するかのように……。


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