投稿作品集 > 可愛い後輩の為に頑張るぞ!! p.03

このストーリーは、bbs にて、のりぞう 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は のりぞう 氏にあります。



■ 寒中水泳に行こう その8・浜辺まで歩いてみた ■

この日、私達が降り立った町には四つの小学校と二つの中学校、そして、公立の高校が一校だけあります。

この町の学校に通っている子供たちは、毎年この時期、すなわち、最も寒さが増す1月から2月の半ばにかけて寒中水泳を行う風習が古くから伝わっているそうで、それは、学校単位でだったり、学年単位でだったり、クラス単位でだったり、部活動の一環であったり、或いは学校から離れて地域の行事であったりと、とにかく、このわずか一か月ちょっとの間で最低でも二回以上、多いと四回も五回も凍てつく寒さの中で、冷たい海の中に身体を沈める事になるのです。

ところで、なぜ、山間の田舎育ちの私と汐ちゃんの二人が電車を乗り継いでわざわざ遠いこの海沿いの町まで来て寒中水泳をやる事になったかと言えば、私達が所属している部活の監督がこの町の出身で、二つある中学校のどっちかの学校が監督の出身校と言う事もあって、毎年、その中学校の生徒さん達に混じって私達が寒中水泳をやる事になっているのです。

去年、私と卒業した先輩と一緒に寒中水泳をやりに来た時は女子バレー部の皆と一緒に寒中水をやりましたが、今年は男子水泳部の皆さんと一緒に寒中水泳をやる事になっています。

その、寒中水泳をやる前に、私達は遅刻した罰として監督たちが待つ浜辺まで歩いていくことになりました。


監督は駅から浜辺までは1キロと言いましたが、実際にはそれよりも距離は短くて、大体1キロの半分よりも少し長いぐらいの距離で浜辺まで行けるのです。

駅から浜辺までは駅の前を走る海岸通りをまっすぐ歩いていくのですが、私達が身に着けているのはスクール水着一枚だけです。

しかも、素足で。

いくら、ワンピースタイプのスクール水着を着ているからと言って、胸やお腹に股間と言った人に見られて恥ずかしい部分を覆い隠すための布なので保温性など全くありません。

ですから、アスファルトの道を一歩一歩踏みしめるだけで道路に落ちている小石の痛さやアスファルトから足の裏に伝わる地面の冷たさと、防波堤を越え吹き付ける凍て付く海風に、私達は思わず悲鳴を上げてしまうのです。

こんな寒い中なら浜辺まで走って行きたいところですが、「ゆっくりと歩いてきなさい」と監督から命令されているから、走って身体を温めるなんて事は出来ません。

普段はヘトヘトになり、監督に恨み言を呟きながら走らされている私達でしたが、この時ばかりは恨み言を言わずに走れる自信はありました。


「センパイ、少しそちらに身体を寄せてもよろしいでしょうか?」

寒さの余りに腕や太ももを泡立てさせた汐ちゃん。

水着一枚と言う裸でいるのと変わりない姿で歩かされていた私達に出来る唯一の保温手段は、お互いの身体を寄せ合って、肌と肌をくっつけてお互いの体温で温め合うことぐらいです。

「いいよ、寄っておいで」

私がそう返事をすると、小柄な汐ちゃんの身体が私の身体に引っ付きました。

相手の背中に腕を回して、お互いを抱き寄せる様にして歩く私達。水着姿の女の子同士が身体を抱き寄せながら、真冬の海岸通りを歩いている様子は傍から見たら異様な光景かもしれません。

夏場であれば渋滞しているこの道も、真冬のこの時期では車通りが殆どありません。それでも、時折私達の脇を通り過ぎていく車の中の窓から、一瞬ですが私達に向けられる好奇な視線を感じました。

車通りも人通りもまばらながら、道を歩いていると地元の人たちから「頑張れよ」と挨拶を受けました。


地元の人達は決して私達を興味深く見たりはしませんでした。何故なら、彼らにとっては見慣れた景色にすぎないからです。

浜辺の近くにある学校の生徒だと、寒中水泳をやりに学校から浜辺へ移動するとき、水着姿で浜辺へ向かうからです。

それでも、地元の人達には見慣れた姿かもしれませんが、水着姿で町の中を歩くなんて事は、私達にとっては非日常的な行為です。

地元の人達に声を掛けられる度に、私達は身体中を桜色に染めて、うつむき加減で挨拶を返していました。

今ではこんな私達ですが、私達が小学生だった頃は、毎年真夏になると、近くの渓流へ川遊びをしに行ったものでしたが、この時、親が止めるのも聞かずにスクール水着姿のままで家から飛び出したものです。

今、こうして思うと、水着姿で平気で外を歩けていたのも、小学生だった頃はとても無邪気だったんだなとしみじみと思うのでした。



■ 寒中水泳に行こう その9・ある男子水泳部員への罰 ■

(1)

私と汐ちゃんが浜辺に着くと、浜辺には紺色の水泳パンツを穿いた男の子達が休めの姿勢で身震いひとつせずに遅刻してきた私達の事を待っていたんだけど、寒さに耐えながら直接吹き付ける冷たい海風を全身に浴びている姿がとても痛々しく思えてきました。

痛々しいと言っても、私達も水泳パンツ姿の男の子達とはほとんど変わりない水着姿でしたが、彼らとは違って私達の上半身は薄いながらも胸からお腹に掛けて水着に隠れています。

さっきは、薄手で保温性もないから裸でいるのと変わりないと言いましたが、まるで防風林みたいに強い海風に必死に耐えている水泳パンツ一枚の男の子達に比べれば、上半身が水着に隠れている分、私達は幸せかもしれません。

「遅れて申し訳ありませんでした」

砂浜に降りた私と汐ちゃんは、真っ先に監督に頭を下げたちょうどその時でした。


小雪混じりの強い海風が私達を襲ったのです。この時、あまりの風の冷たさに我慢できず、休めの姿勢を取っていた男の子の一人が身震いをすると、

「ユキノリ君、誰が動いていいと言いましたか!!」

男子水泳部の顧問の今岸先生が身震いをしたユイノリ君と呼ばれた男の子の前に立ちました。目の前に今岸先生に立たれると、ただでさえ寒さで青白くなっていたユキノリ君の顔色が更に白くなっていきました。

「今から面白いものが見られるわよ」

私達の監督が囁くように言いました。

今岸先生がよっぽど怖いのか、ユキノリ君の顔は怯えていましたが、その怯えとは違って、彼の瞳には何かを期待するような輝きがありました。


(2)

「いい事、私の言いつけを守れなかったあなたに罰を与えます。ちょうど、年上の女の子も居ますから、あなたが罰を受ける姿を間近で見てもらいましょう」

今岸先生がそう言うと、私達に『こちらに来なさい』と目配せをしました。

「今岸先生が呼んでいるわよ、早く行きなさい」

監督に促される様に私達がユキノリ君の傍までよると、今岸先生はユキノリ君の水泳パンツのフロント部分の膨らみ、すなわち、オチンチンをギュッと握りました。

水泳パンツの上からとは言え、男の子にとって大切な部分を握られたユキノリ君の顔は、私達や同じ部活の仲間達に恥ずかしい姿を見られて恥ずかしさが込み上げたせいか、寒さで真っ白だった彼の顔の色が一気に赤く染まりました。

「あなたの恥ずかしい姿を年上のお姉さん達が見ているのよ……」

今岸先生はユキノリ君に耳打ちするように話しかけると、オチンチンを握っていた手で、彼のアソコを擦りだしました。

ユキノリ君が今岸先生にやられている行為は、ついさっき、駅の中で私達がやられていたあの行為と全く変わりありません。

ユキノリ君の姿を見ているうちに、私と汐ちゃんの身体にも徐々に変化が現れました。私も汐ちゃんも、駅の中でやられたあの行為を思い出して胸が高鳴ってきたのです。

あの時の私達と同じように、ユキノリ君のアソコを擦る顧問の先生の手や指の動きが複雑になればなるほど、ユキノリ君の腰が引けてきました。


「ほら、ユキノリ君。腰気引けているわよ」

監督はユキノリ君のアソコを擦っている今岸先生に加勢するように、腰の引けているユキノリ君の水泳パンツに包まれたお尻にピシリと平手打ちをすると、ユキノリ君は腰を突き出しました。

水泳パンツの上からオチンチンを擦られているユキノリ君。そんな彼の姿を間近で見せつけられている私と汐ちゃん。それに、水泳部の仲間達……。

やがて、今岸先生の手の動きが早くなると、ユキノリ君の腰が小刻みに揺れると、まるで脱力したように中腰になりました。

今岸先生が水泳パンツから手を離すと、

「あなた達、ユキノリ君の水泳パンツを見なさい」

と、私達に言いました。

私と汐ちゃんは、今岸先生に言われるまま、恐る恐るユキノリ君の水泳パンツに顔を近づけると、紺色だった彼の水泳パンツの色が水に濡れた様に黒色に変色していました。

部の仲間達や見ず知らずの年上の女の子の前で恥ずかしい行為をやらされたユキノリ君の顔は、恥ずかしさと満足感の入り混じった複雑な顔をしていました。


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