投稿作品集 > 新聞記者美里・序章 p.04
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暁美が表情を一変させる。
「い、いやっ。そ、そこでしますから……」
そう言うと、立ち上がった暁美が洗面器のところに駆け寄ってくる。
「こっちに尻向けろよ」
暁美は壁の方を向いて、洗面器の上に腰を下ろした。男たちも近付いてくる。
暁美は当然、誰にも見られていないつもりだろう。しかし、違う。排水口の先には美里の顔があるのだ。
(やだ……暁美のあそこ丸見えだ……)
美里から50cmも離れていないところに暁美の秘部が広がっていた。下腹部の直方体の柔らかそうな茂みが丸見えだ。
その下には、男に弄られていたせいか、クレバスの間から赤黒い襞が覗き、赤みがかった秘肉が露になっている。
その中の大豆ほどの突起も皮を突き破るようにして姿を表していた。
(ご、ごめんね……暁美……)
心の中で暁美に謝りながらも、美里は目を離せなかった。
「いやっ、出ちゃう出ちゃう、出ちゃいます……」
暁美が呟いた。ギュッと目を瞑る。
二枚の襞がブルブルと震え、お尻の穴がめくれ上がるようにグッと盛り上がった。
ブリブリブリップシュアーーー
ビチャビチャビチャ
カシャッカシャッカシャッカシャッ
丸見えの女性器のすぐ向こうから、茶色い液体が勢い良く飛び出し、洗面器を打つ。激しい破裂音の中にシャッター音が繰り返し響き渡る。
「いやぁぁ……撮らないでぇぇ」
暁美が叫ぶと同時に、クレバスの中の上部、突起のすぐ下の小さい穴が広がり、白い液体が勢い良く吹き出した。
前後の穴から飛び出す汚物が洗面器を激しく打ち、周りに飛び散っている。
(あ、暁美……)
「はははっ、こりゃいい。ションベンも漏らしやがった」
ドン
「ひゃっ」
バランスを崩した暁美が前のめりなって両手を付く。暁美の顔が美里の30cmぐらいのところまで近付く。
当然、お尻を後ろに突き出した格好になっているのだろう。噴出し続ける汚物はもはや洗面器を大きく外れ、露天風呂のタイルを打っているのが美里からも見えた。
「はははは、四つん這いでウンコとションベン撒き散らしちゃあ、ミスキャンパスも台無しだな」
大笑いする男たちの前で、ようやく排泄が止まった暁美は汚物の散乱した床にペタリとしゃがみ込みシャクリ上げていた。
「ひっくひっくひっく……」
「おいおい、このぐらいで泣いてんじゃねぇよ。さっさとそのくっせぇもんトイレに流して来い!」
「ひっ、は、はい……」
暁美は顔をしかめながら両手で洗面器を掴もうとする。
「ちょっと待て! 四つん這いでうんこ垂れ流すのは人間じゃねぇな。動物は手は使えねぇんだ。四つん這いになれ。背中に乗せてやるよ」
暁美は逆らう気力も失ってしまったのか、大人しく四つん這いになった。暁美のキレイなお尻に茶色い液体が張り付いている。
男の手で暁美の背中に汚物の詰まった洗面器が載せられる。
「こぼすんじゃねぇぞ。部屋の中でこぼしたら、どうなるかわかってんな!」
「は、はい」
暁美は必死にバランスを取りながら、ヨタヨタと脱衣所へ続くガラス扉を目指して進んでいく。あと数歩で出口という時だった。
バシッ
「ひぃっ」
平手で尻を叩かれた暁美の身体が大きく傾く。
「動物には鞭がつきものだろう」
「こ、こぼれちゃいます! やめて、やめてください!」
バシッ
「あぁっ」
バシッ
ガシャン
バッシャァァ
「いやぁぁぁ」
とうとう洗面器が背中から落ち、露天風呂のタイルの上に茶色い汚物が広がっていく。
「こいつ、こぼしやがったな!」
「いやぁ…………ごめんなさい、ごめんなさい……」
「こないだみたいにお仕置きしてやろう」
「いやっ。そ、それだけは、それだけは許してください! 何でもやりますから! 許してください!」
「なんだ? 豆を焼かれるのがそんなにイヤなのか?」
「いやぁ、イヤです。イヤです。それだけは、許してください!」
「ちっ、しょうがねぇな。何でもやるんだな?」
「は、はい! 何でもやりますから!」
(もう見ていられない……)
夢中になって覗いていた美里だったが、我を取り戻して、隣の部屋の三人がこちらに背を向けていることを確認すると、静かにブロックを動かして穴に蓋をした。
呆然としたまま部屋に戻りソファに腰を下ろす。テーブルに置かれたパソコンのモニタの中ではタイムラインが激しく流れていたが、それに気付く余裕はなかった……。
(そんな……暁美があんな目に遭ってるなんて……本当に暁美だよね……)
二年程前のミスコンテンストで、美しいウェディングドレスや豪華な和服を身に纏い、その清楚な微笑は会場を虜にしていた。
さらに、ミスに輝いた後は、美里と一緒に古都京都の顔として和服を纏って様々なイベントに参加してきた。
一緒に旅館に泊まったこともあったが、共同風呂に行くのはできるだけ人の少ない時間を狙っていた。貸切風呂に二人きりで入った時でさえ、浴槽に入る直前までバスタオルを全身に巻いていたのだ。
そういえば、たまたま共同風呂に一人で行った暁美が見知らぬオバサンに「キレイな胸ね」と言われ、恥ずかしがって涙ぐみながら戻ってきたこともあった。
それ程までに慎み深く、恥ずかしがり屋だった暁美が、強制されたとは言え、男の前で排泄行為までしていたのだ。
(暁美があんなことさせられてるなんて……しかも、初めてじゃないっぽかったし、今までどんなひどいことされてきたのかしら……)
と、ここまで考えて、ソファに腰掛けた美里はゾッとした。
(もしかして、私も同じ目に……)
課長に男性二人と同部屋でも良いかと聞かれたとき、拒否しなかったことが今更ながらに後悔された。
(別の部屋にしてもらった方がいいかしら……でも、こんな高級旅館……いくら掛かるのかしら……)
窓の外を見ると、美しい夜景が広がっている。
(でも……身の安全の為には仕方ないよね……よし、部屋を替えてもらおう!)
そう決意した美里はソファから身を起こした。
ガタン。
部屋の入口の扉がいきなり開き、入ってきたのは堀口だった。
「お、お疲れ様です!」
美里が引きつった顔で応じる。
「異常はねぇか?」
「は、はい……」
反射的に美里は答えた。
「どれどれ……」
パソコンを覗き込んだ堀口の顔色が変わる。
「ん? おい! なんだこれは?」
「えっ?」
堀口は携帯を取り出すと、慌ててどこかに電話を掛け始めた。慌ててモニタを覗き込んだ美里の表情からはみるみる血の気が引いていった。
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