投稿作品集 > わたし、頑張ります!! p.03

このストーリーは、bbs にて、のりぞう 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は のりぞう 氏にあります。



~ 華の応援団・その2 進藤花音 中学3年生・10月 ~

花音の学校は全学年二クラスしかない田舎の中学校。体育大会は、1組が赤で2組が白の紅白対抗戦で行われている。

応援席の真ん前に陣取り、出せるだけの大声を張り上げて競技に挑む選手たちに声援を送り続けている花音は、肩から剥き出しになった腕を突き出し、ブルマから伸びる脚を蹴り上げた。

汗がにじんでいる額に赤色の長鉢巻を締めて、袖をまくって剥き出しにした肩には赤いタスキが掛かっている。花音が応援の型を決めるたびに、結び目からまっすぐ伸びた長鉢巻とタスキの紐が宙を舞う。

応援団長として、白チームはもとより、同じ赤チームの誰にも負けじとばかりに声を張り上げて応援に熱をいれる花音。

しかし、世の中には温度差と言うものがある。花音が応援に熱を入れれば入れる程、シラケていく子もいる。その傾向が特に顕著に表れてくるのは男子である。

全ての子がそうとは言えないが、女子と言うのはどの年代も問わず、友達同士が集まって黄色い声を上げながらワイワイとはしゃぐことが好きである。


皆ではしゃぐが大好きな女子達は、応援歌を歌ったり手拍子を打ち鳴らしたりしながら自分たちの前を駆け抜けていく選手たちに黄色い声援を送っていたが、この時期の男子はこの手の類の事を極端に恥ずかしく感じるもので、一丸となって応援に熱を入れる女子に比べて応援の熱の入れ具合はマチマチである。

女子と同じように真剣に応援をしている子も居れば、適当に声を出している子も居る。中にはまったく興味を示さずにボ~と秋空を眺めている子も居る始末。

「もっと、真剣に応援してよね」

不真面目な男子達に本気に怒る女子達。腰に手を当てて目を吊り上げている女子たちの中には、目に涙を溜めながら抗議している子の姿もあった。この年頃の女子はいつも本気だ。

一方、男子と言えば、『男は女の涙に弱い』とは言われてはいるが、この年代の男子にとっては意味の無い言葉である。

彼らがもう少し大人になれば涙ながらに抗議する女子の姿を目の当たりにして、良心の呵責を感じて態度を改めて真面目に応援するものだが、この年頃の男子にとって女子の涙はウザイだけだ。

女の最大の武器とも言われる涙もこの年代では涙の流し損である。

鬱陶しいな……。不真面目な男子達は女子からの抗議に辟易していた。


「ちょっと、男子、あんた達も真面目にやりなよ!!」

不真面目な男子達に抗議している女子達の姿に、同性として見過ごす事が出来なかったのだろうか? それとも、チームをまとめ上げる応援団長としての責務が彼女をそうさせたのであろうか?

花音は不真面目な態度を取る男子達のもとに行くと、いきなり彼らの頭を叩いた。叩くと言うよりもはたくと言った感じで、軽く彼の頭に拳骨を入れた。

頭に拳骨を入れられた男子は「いてぇ~な」と頭を押さえて花音を睨んだ。男子からにらまれた花音も負けてはいない。彼女は睨む男子を睨み返した。

にらみ合う男子と花音。このままにらみ合いが続けば一触即発の事態に陥るのではないか。そう思われるかもしれないが、心配はない。

にらみ合っている男子と花音だが、普段はふざけ合っている仲であるし、緊張した状態になれば、間に入って仲を取り持つ子もいるものだ。

「お前ら、仲間同士でいがみ合ってどうするんだ……」

にらみ合っている花音たちに呆れたように間に入ったのは、クラスの中心となっている男子である。彼は花音たちの間に入って、にらみ合いの仲裁に入った。

男子と言うのはどの年代であっても自分のメンツや相手の体面を重んじるものである。仲裁に入った子の体面を汚しては自分のメンツにも傷がつく。仲裁人の顔を立てて手打ちにする。


「少し、やりすぎた。ごめん」

花音は頭をグーで叩いた男子に詫びると、男子もリーダー格の子に促されるままに謝った。

これで一悶着も収まった訳だが、リーダー格の子は不真面目な男子達に「そもそも、お前らが真剣に応援していないのが悪いんだぞ。同じチームの中が頑張っているんだから、お前らも応援したれよ」と付け加える事は忘れてはいなかった。

リーダー格の子にこう言われてしまった以上、もう、不真面目な態度を取り続けている訳にはいかなくなった。この年頃の男子は異性からの意見は受け入れづらいが、同性からの意見は比較的素直に受け入れるものだ。

その後、不真面目だった彼らも態度を改めて、真剣に声援を送るようになった。花音は、そんな彼らに「格好いいよ」と声には出さずに口を動かすと、「バ~カ」と男子達も声を出さずに口だけを動かして言い返した。

これも、花音と男子達のふざけ合いと言う訳である。



~ 華の応援団・その3 進藤花音 中学3年生・10月 ~

やっとの事でチーム一丸となって応援する事が出来た赤チームだが、総合成績では白チームに大きく引き離されていた。

お昼の休憩前に行われるのが、応援団にとっての見せ場、応援合戦である。折角、応援が盛り上がってきたのに、敗色の色が濃い状況では皆の士気に係わってくる。

花音はこの応援合戦でチームを盛り上げたいと考えていた。どうすれば、皆が盛り上がるのか。花音の頭の中にはその答えがあった。

ただ、それをやるのは流石の彼女も気が引ける部分もあった。だが、背に腹は代えられない。私一人が犠牲になれば、きっと、チームの皆が奮起してくれる。午後からの競技で逆転を狙う。

(うん、今は恥ずかしがっている場合じゃないわ。私がここで頑張らなければ)

胸の内で決意を決めると、花音は応援団の仲間に耳打ちをした。花音から耳打ちされた子は「ええええ!!」と一様に驚きの声を上げたが、「私の覚悟が揺るがないうちに用意して」と、その子を促した。

花音から覚悟を伝えられたその子は校舎の中へ全速力で駆けこむと、一本の赤い帯を持ってきた。


「ここで着替えるから、他の子も呼んで私の周りを囲んで」

赤色の帯を手渡されると、ついでのお願いとばかりにその子に頼んだ。花音の周りに女子の輪が出来た。まるで、目隠しをするかのように女子達が取り囲むと、皆は不思議そうに人垣を眺めていた。

「何をするんだろう?」
「あいつの事だから、きっと、何かをやらかすに違いないぞ」

男子達は興味津々の様子。

一方、人垣の中の花音はタスキを外すと体操シャツと白色のブラジャーを外して胸を露わにした。肉付きの良い花音の胸はかなり大きい。

トップレスになった花音は直穿きしていたブルマを脱ぐと、九十九折に折り畳まれていた赤色の帯を解いて股に通した。

赤い色の帯の正体は赤褌である。応援合戦では、各チームの応援団長が褌一本の姿で応援合戦に挑むのが花音たちの通っている学校の伝統となっている。

ただし、それは男子の応援団長に限っての話である。白チームの応援団長は男子である。

応援合戦の時以外は短パンに上半身裸と言う姿で応援するのも応援団長の伝統ではあるが、花音は真紅のブルマに腕をまくった体操シャツ姿で今まで応援していた。

これも、女子生徒への特例である。


花音たちが中学校に入学するはるか以前は、女子も男子同様に上半身裸のブルマ一枚と言う姿で応援していたし、応援合戦の時は男子同様に褌を締めて応援合戦に挑んでいたが、時代の流れでそういった伝統も廃れ、男子の応援団長にのみ、その伝統が受け継がれていくようになった。

花音は自分が女子である言う甘えを捨てて、かつての先輩達がそうしていたように、自分もそうする事により、応援団長としての本気をチームの皆に見せつけたかったのだ。

人垣の中で褌を締め終わると、裸の身体に赤いタスキを掛けた。

「みんな、行くぞ~」

花音の声が響き渡ると、人垣が割れた。割れた人垣の中から褌一丁にたすき掛けというトップレス姿の花音が飛び出した。

褌姿の花音が割れた人垣の中から飛び出すと、赤チーム、白チーム問わず、喝さいの声が上がった。学校の皆の注目を一身に浴びた花音は、豊満な胸を揺らしながら運動場の真ん中へと駆けていく。

ダン、ダン、ダン

運動場に響き渡る太鼓のリズムに合わせて型を決めていく花音。花音が型を決めていくたびに、彼女の胸が大きく揺れる。さっきまでは体操シャツの胸元が揺れるだけではあったが、今は、胸元を揺らしているオッパイそのものが揺れているのだ。


生オッパイを揺らしながら応援合戦に挑む花音。

(皆が私のオッパイを見ている)

胸が揺れるたびに、裸でいる事を意識する花音の蜜壺からトロリと甘い蜜が零れだした。運動場真ん中で応援している花音の股座は人目に付きにくい。

だが、彼女に近づけば、脚を蹴り上げた時に露わになる股の奥。女性器を覆っている赤い布地が溢れた蜜によって黒く湿っているのが確認できる。

楕円に広がる黒色の染みは、大陰唇の外縁を象っている。確実に濡れている。花音は身体の火照りを振り払うかのように、応援の型を取り続けていた。

花音の頑張りが認められたのか、応援合戦は赤チームがモノにした。

応援合戦が終わって、観戦席に戻ってくると花音の周りに人垣が出来た。人垣の中、火照った身体を持て余しながら褌を解くと、股を負っていた部分だけがお漏らしをしたようにグッショリト濡れていた。

濡れた褌に恥ずかしさを覚えた花音は、濡れた部分を隠す様に褌を丸め、再び赤いブルマを腰に収めた。ブルマに穿き替えた花音ではあったが、何故か体操シャツは着なかった。

折角、伝統に則って褌姿で応援合戦をしたんだから、午後からは上半身裸で参加しよう。花音はそう決めたのであった。それは、午後からの競技で巻き返しを図れるように、チームメイト達を奮起させようと思う花音の強い意志の表れでもあった。


お昼休み。

女子の中で唯一ひとり、よく実ったバストをさらけ出して過ごす花音は、まるでトップレスでいる事を意識していない様に、お昼休みの最中、女子達とおしゃべりを楽しみ、男子達とふざけ合っていた。

初めはブルマ一枚と言う花音の姿に、男子はもとより女子も戸惑いや恥ずかしさを感じていたが、時間が経つにつれてそういった感情は抑えられていった。

しかし、いくら意識しなくなったとはいえ、やっぱり、女子のトップレスは刺激的だ。男子達が花音のトップレス姿に悩殺されたのは、午後一番初めに行われた女子による集団ダンスの時である。

流れる音楽に合せて可愛らしい振り付けで踊る女子生徒達。キュートで女子中学生の可愛らしさを際立たせるダンスに男子達の目は釘付け。

普段気になる同級生の女の子や、大人びた雰囲気を漂わせている先輩に妹の様に可愛がっている後輩たちが、腕を組み合ってスキップしたり、顔の横に開いた手のひらを照れ隠しの眩しい笑顔と一緒に左右に振ったり、時には男子達を挑発するかのように腰に手を立てて、観客席に向かって突き出したブルマに包まれたお尻を振っていた。

時にはキュートに時には妖艶に踊る女子の中で、真っ赤なブルマ一枚と言う姿でダンスに参加している花音はよく目立つ。花音は決してスタイルの良い身体をしている訳ではないが、胸の大きさだけには自信がある。

生オッパイを見せてのダンスは、彼女のスタイルの悪さを補うだけの魅力がある。女子達が飛んだり跳ねたりするたびに、体操シャツの胸元が大きく上下するが、花音の場合はオッパイそのものが揺れるのだ。

男子達にとって、これ以上のセックスアピールは存在しない。

ダンスが終わり、観客席に戻ってきた花音の胸には、運動場の上で寝転がった時についた砂で汚れていた。それが、彼女がトップレスで頑張ってきた何よりの証でもあった。


inserted by FC2 system