投稿作品集 > 美人姉妹のスイミングスクールコーチ タレント養成所の特別指導員 p.02
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■ 第二話 ■
特別指導室の最初の訪問者は、寺島晶という生徒だった。ショートカットで背が高く、日本人離れしたルックスが目を引く。後で知ったのだが、父方の祖父がフランス人らしい。
学校帰りに直で連れてこられたようで、制服を着ていた。
「晶は昨日、一人暮らしの大学生の家に外泊しました」
彼女を連れてきた事務員の大石希美が報告する。外泊くらいいいじゃないかと思わなくもないが、重大な規則違反だ。厳しく指導する必要がある。
俺は部屋の隅の傘立てに差してある用意してもらった黒いプラスチック製のバットを抜き取ると、晶の後ろに立った。
「俺はくどくど説教はしない。何か申し開きはあるか?」
「ありません」
晶はあっさりと罪を認めた。
「じゃあ、規則を破ったことを反省しているんだな?」
「すみませんでした」
俺はちらりと希美の方を見た。希美がうなずく。
「じゃあ、パンツを下ろして机に手をつけ」
「はい」
短いプリーツスカートの中に手を入れ、下着を下ろし、机に手をつく晶。俺はスカートを捲くった。目の前に現れた引き締まった尻に思わず目が釘付けになる。
晶が一瞬、恥じらいの表情を浮かべた。
「ケツバット10発。行くぞ」
パーン、パーン、パーン……。形のいい尻にフルスイングでバットを叩きつける。細い足で一生懸命踏ん張る晶。希美は眉間にしわを寄せながらそれを見守る。
最後の一発を食らわせ、バットを下ろす。たった10発だが、尻は真っ赤に腫れ上がり、効果は十分だろう。内出血もしていない。
俺はスカートを戻してやり、「立て」と言った。晶は涙で目を潤ませながら「ありがとうございます」と言って、下着を上げ、希美に肩を抱かれながら特別指導室を出て行った。
俺はバットを傘立てに戻した後、椅子に腰を下ろして「ふー」と息を吐いた。
それから毎日、二組くらいは誰かしら罰を受けに特別指導室に連れてこられた。遅刻、レッスン中のおしゃべり、忘れ物……。理由はさまざまだ。
一ヶ月くらいで研究生のほぼ全員のケツを叩いたと思う。中には二、三回連れてこられた者もいた。
一度に複数の研究生が連れてこられることもある。一番多い時で九人というのがあった。さすがに部屋に入りきれないので、廊下に並ばせ、一人ずつ順番に中に呼んだ。
防音性は高いとはいえ、わずかながらもドアの外に尻を打つ音は漏れ聞こえているはずだ。順番を待つ研究生にとってはかなりの恐怖だろう。
四人くらいならば全員部屋に入れ、デスクに並んばせた。その際は自分で尻を出させる。スタイルのいい女の子たちの尻が四つ並ぶ光景はなかなかのものだ。
三人以下なら順番に罰を受けさせた。他の訓練生が目の前で尻を叩かれているのを見せられるのだから、これもなかなかの恐怖感だ。見られるほうも恥ずかしくて罰の効果が高い。
暇な時は校内を見て回り、研究生たちとなるべく交流を持つようにした。馴れ合いになるのはよくないが、コミュニケーションも重要だ。もちろん、生活態度をチェックするためでもある。騒いでいる子たちを見つけたら、そのまま特別指導室に連れて行く。
謹慎中の下崎愛果が連れてこられたのは、生活指導員となって一週間くらい経った頃だった。白いTシャツに黒いスパッツ姿だったが、生まれ持ったオーラは隠せない。他の研究生たちも十分かわいいが、愛果はやはり別格だった。
研究生たちの間ではすでに話題に上っているらしく、愛果はこれから自分に待ち受ける運命を想像し、緊張していた。そのおびえた表情にますますそそられる。
「スパッツと下着を下ろせ。ケツバット10発の罰だ」
「はい」
根性寺で相当しごかれたのが功を奏しているのか、愛果は素直に従った。
スパッツに手をかけ、下着ごとぎゅっぎゅっと足の付け根まで下ろした。尻は丸出しになり、秘部もわずかにのぞいている。俺はバットを持って彼女の後ろに立ち、白桃のような尻に狙いを定めた。
バッシーン!!
あまりの痛みにきゅっと尻をすぼめる。
そこにもう一発。テーブルの上で、愛果が拳をぎゅっと握るのが見えた。
あと八発。早くも尻の表面がうっすらと赤くなっていた。
三発目。体をのけぞらせる愛果。あの下崎愛果がこんなところで尻を丸出しにされ、ケツバットを受けているなんて誰も想像しないだろう。
根性寺で会うまでは、俺も一視聴者として彼女の出ているドラマやバラエティーを観ていた。二時間ドラマのサスペンスもので高校生の役を演じた彼女は、その後、瞬く間に知名度を上げ、ドラマだけでなく、バラエティーにも多く出演。
しかし、飲酒事件を起こして謹慎を命じられ、今は研究生に格下げされ、デビュー前の子たちと一緒にダンスのレッスンなどを受けている。同期でデビューした子達がテレビに出演しているのを観るたびに複雑な心境だろう。
ましてやこんなふうに恥ずかしい姿でお仕置きを受けているなんて、プライドが許さないに違いない。
四発目。足を動かしたため、スパッツが膝の辺りまで下がる。
五発目。膝に引っかかっていたスパッツが足首まで落ちた。
六発目。痛みをこらえるため、下を向いた愛果に「顔を上げろ」と命じる。
七発目。尻はすっかり赤くなっていた。
「あと三発」と励ますように声をかける。腫れ具合を見て、八発目と九発目は少し手加減してやる。
ラスト10発目。締めにふさわしい一発を決め、バットを下ろした。
左手は机の上に残し、右手で腫れ上がった尻を擦る愛果。そのしぐさひとつでさえ絵になる。背後で人の気配を感じ、振り向くと戸口に岩村社長が立っていた。
「見事な懲罰ですな。あなたを呼んだのは正解だった」
顔を真っ赤にして下着とスパッツを上げようとする愛果に俺は「誰がケツをしまっていいと言った?」と一喝する。俺が許可を出すまで罰は終わっていないのだ。それはたとえ下崎愛果でも変わらない。
「米田さん、すみませんね。躾が行き届いていなくて」
岩村社長は俺に謝罪すると、愛果に言った。
「まだ人気タレントという自惚れが残っているようだな。今日一日、その格好で過ごしなさい。みんなに恥ずかしい姿を見てもらうんだ」
「……はい」
そう言って、スパッツと下着を完全に脱ぎ去る愛果にほんの少し同情した。しかし、誰であろうと社長に逆らうことは許されない。
「失礼します」
股間を押さえながら特別指導室を出て行く愛果。その後姿には哀しみが漂っていた。
(つづく)
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