投稿作品集 > 美人姉妹のスイミングスクールコーチ p.06

このストーリーは、bbs にて、DD 氏より投稿していただいた作品です。 この作品の著作権は DD 氏にあります。



■ 土曜日 ■

冷房がいっさい入っていない蒸し風呂のような体育館の中で、六人の男女が汗だくになりながらジャージ姿でスクワットをしている。その中に吉川亜理紗の姿もあった。

都内から車で二時間。山の中の合宿所で新人コーチ研修が行なわれる。これは木元スイミングスクールの新人コーチだけを集めて行なわれる通過儀礼のようなものだ。

合宿には毎年、数名の新人コーチが参加する。俺はその指導員として呼ばれていた。指導係は他に一名。今年は亜理紗の姉、絵美が参加している。

マイクロバスを降りた研修生たちはまず、この体育館に押し込まれる。そして、ジャージに着替え、過酷な筋トレをさせられるのだ。もちろん、着替えは男女一緒。普段、共用の更衣室で着替えている彼らなので、恥ずかしがる者はほとんどいない。

着替えにかけられる時間はわずか一分。急いでシャツを脱ぎ、下着姿になってジャージを着る。女子もブラやショーツが丸出しになるが、気にしている余裕はない。

一分後ホイッスルが鳴らされ、その時点で着替え終わっていなかった者にはケツバットが待っている。

ほぼ全員が着替えを終えていたが、一人だけ、野原真樹だけがジーパンさえ脱ぎ終わっていなかった。野原は今回の研修生の中でもっとも年長の30歳。すでに結婚し、5歳の子供もいる。


他の者は直立不動で真樹が着替え終わるのを待った。ようやく、ジャージを着た真樹を前に呼ぶ。

「前かがみになれ。足はまっすぐ!」

下着が透けて見える白いジャージの尻をプラスチック製の黒いバットで思いっきりひっぱたく。

真樹が尻を押さえながら列に戻るとさっそく筋トレ開始。脱落者には容赦なくケツバットをお見舞いする。汗をびっしょりかいたところで、屋外プールへ移動。

「全員、ジャージと下着を脱げ」

思わず顔を見合わせる研修生たち。だが、普段、木元スイミングスクールで働いている彼らは俺が冗談を言っているわけではないことを知っている。

一人が脱ぎ始め、他の者も次々と続く。たっぷり汗を吸ったジャージがコンクリートの地面に脱ぎ捨てられ、一人また一人と生まれたままの姿になる。さすがに男子は速い。

一方、女子の方はジャージを脱ぎ、ブラを取るところまではスムーズだが、そこで手がぴたっと止まる。これも制限時間は一分。時間はどんどん過ぎていく。

口火を切ったのは、先ほどケツバットを受けた真樹だった。真樹が全裸になると、他の女子たちもショーツを脱ぎ始めた。今回は全員セーフ。


プールサイドに六人の全裸の男女が並ぶ。手で胸や股間を隠す彼らに「手は横。気をつけの姿勢だ」と怒鳴る。裸になって勢いがついたのか、全員が素直に従った。

俺はイチモツを露わにした男子や乳房丸出しの女子の前に立ち、彼らを観察した。女子だけじゃなく、男子も落ち着かない様子だ。

「これから50メートルを10本。目標タイムに達した者は水着の着用を許可する。わかったな?」

「「「はい!」」」

「では、はじめ!」

飛び込み台に向かう研修生たち。コースはちょうど人数分。すべてをさらけだした姿の男女が順番にプールに飛び込んでいく。

二名が一本目でタイムをクリアした。残るは四人。その中には亜理紗の姿もある。プールの全長は50メートル。必ず飛び込み台からのスタートになるので、一度、水から上がって全裸のままプールサイドを歩いて飛び込み台に戻らなくてはならない。

尻丸出しで飛び込み台に戻る亜理紗が見えた。水着の着用が許された二名は裸の同期生たちに哀れみのこもった視線を送る。

二本目。さらに一人がクリアした。亜理紗はまだ全裸のままだ。姉の絵美はそんな妹の姿を見ても表情ひとつ変えない。残るは男子一名、女子二名。


それからしばらくクリアする者が途絶えた。残り三本。最初に抜けたのは、着替えの時にケツを叩かれた野原真樹だった。亜理紗の表情に焦りが見え始める。

水着組は高見の見物だ。次に抜けたのは、男子だった。残るは亜理紗ただ一人。

「亜理紗、がんばれよ。もしクリアできなかったら全裸で昼メシ食うことになるぞ」

毎年、一人か二人はクリアできず、食堂の隅で昼食を取る光景が見られる。

ラスト一本。コンマ数秒の差でクリアできず、亜理紗は水着なしでの昼食になってしまった。

他の者が水着を着ている中、一人だけ全裸で配膳の列に加わる亜理紗。後ろの男子にはいやでもプリッとしたケツが目に入ってくる。量が多いので、トレーを片手で持つことは難しい。となると、当然、乳房丸出しのまま席まで運ばなくてはならない。

食事の後、一時間の休憩を挟み、片道10キロの山道を水着姿でランニング。私有地なので一般人とすれ違うことはないが、すぐ隣には民家もある。水着姿でもかなり恥ずかしいが、亜理紗は当然、全裸で走ることになる。

「ビリになった者は水着没収プラスケツバット10発だぞ」

研修生たちがランニングに出てしまうと、俺はしばらく暇になる。由美は監視役として一緒に走る。研修生と同じように水着姿だ。


しばらくすると、ぼちぼち研修生たちが戻ってきた。今度は亜理紗もビリにはならなかったようだ。前半飛ばしすぎたらしく、アメリカから来ているケイトが最下位だった。

天を仰ぐようなポーズの後、水着を脱いで由美に渡すケイト。スタイルがめちゃめちゃいい。全裸になるとそれは顕著になり、まるで美術の教科書に載っている彫刻のようだ。

「ケイト、地面に手をついてケツを上げろ」

「ハイ、ワカリマシタ」

言われた通りにするケイト。上げた尻をバットでひっぱたく。罰を受けた後、ケイトは立ち上がって尻を摩った。

一同は再びプールへ。ここからは耐久力勝負。力尽き果てるまでとにかく泳がせる。規定タイムを下回った場合、即水着没収。風呂の時間まで全裸で過ごすことになる。

すでに水着を取られていても、規定タイムを上回ることができなかった場合はケツバットが待っている。

一本目。早くも二名アウト。水着を没収され、バットを持った俺のところまで来る。フェンスに手をついて尻を突き出させる。

二名とも女子で、一人は釘谷智代。かつての俺の教え子だ。サッパリした性格で、なかなか根性はある。最初の着替えでは、率先してジャージを脱いでいた。しかし、お調子者で落ち着きがなく、毎週、俺に尻をひっぱたかれていた。

もう一人はアラサー女子の野原真樹。出産を経験しているからなのか、胸は一番大きい。尻もガッチリしており、叩き甲斐があった。

続いて男子が一名脱落。さらに一名また一名と脱落者が増えていった。しまいには毎回ほぼ全員が脱落し、俺の前にケツバットの列ができた。


日も沈み、夕食前の風呂タイム。男女一緒に入浴する。その間、俺と由美は食事の支度。風呂から上がった研修生たちが食堂に入ってきて、18:00ピッタリに夕食がスタートする。

しかし、18時を過ぎても、女子が二人、まだ食堂に姿を見せていない。それまで食事はお預け状態だ。10分後、ケイトと真樹が慌てて駆け込んでくる。

「すみませんでした」

俺の前に並んで頭を下げる二人。

「時間厳守。わかったか?」

「「「はい」」」

「じゃあ、手を後ろ。顔を上げて歯を食いしばれ」

みんなの見ている前でケイトと真樹の頬を張り飛ばす。

「ありがとうございます」

頬を押さえながら席に着くケイトと真樹。


他人事のような顔で座っている他の四人の態度が気に入らない。

「遅れてきた二人だけの問題じゃない。お前ら全員の責任だぞ」

「「「はい」」」

声をそろえて返事をする四人。

「一人ずつ前に出ろ」

テーブルの端に座っている者から前に呼び、ケイトや真樹と同じようにビンタする。

「由美、おまえもだ」

きちんと研修生に目を光らせてなかった罰として由美にもビンタを食らわせる。由美には一人一発、六人で六発分の往復ビンタ。指導係の先輩まで巻き込んでしまったことで研修生たちも事の重大さに気づくはずだ。


食事の後は一時間休憩を挟んで、指導法についての講義を受けてもらう。ただ勉強するだけでは意味がない。最後は体罰の方法についての実技訓練。二人一組になって互いの尻を叩きあう。

まず由美を前に呼び、見本を見せる。わかりやすいように下着も脱いでもらった。

「よく見ておけ」

由美の生尻を平手打ちする。10発ほど叩いて、効果を見てもらう。

「今のように一番肉がついているところを叩くんだ。それじゃあ、はじめ」

亜理紗のパートナーは体育大出身のイケメンだ。ジャージを下着ごと下ろし、生尻を出す。その隣では、中国出身の洪の前で真樹が黒いショーツを下ろしている。ケイトのパートナーは智代だ。

そこらじゅうからペチペチと尻を打つ音が聞こえてくる。最初はなんとなく遠慮がちに叩いていた。

「そんなんじゃ効かないぞ。思いっきりやれ」

発破をかけると、気合いの入った音が聞こえ始めた。


「交代!」

五分ごとに声をかけ、それを4セット。全員、ケツが真っ赤になっている。最初は真剣に取り組んでいた研修生たちだが、だんだん緊張が緩んできたのか、笑い声が混じり始める。

「全員やめ!」

号令をかけると、音がピタッと止んだ。

「お前ら、これは遊びじゃないんだぞ。わかってるのか!?」

みんな、下を向いてしゅんとなる。

「今、自分がふざけていたと思う奴は手を上げろ」

間髪入れず、全員が手を上げた。

「由美、バット持って来い。全員、そこに並んでケツを出せ!」

(つづく)


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